斑鳩はSTGなのか?

自分が常日頃から疑問を浮かべていることについて考察していきます。


概要

斑鳩はシューティングなのか、それとも別の何かなのかをいくつかの観点から考察していきます。ちなみに著者はnormal4面ボスで詰んでいるので、あまり鵜吞みにしない方がいいです。

斑鳩のゲーム性について

斑鳩には敵味方共に二つの属性があり、自機はそれらを切り替えることができます。また、自機は同じ属性を敵弾を吸収し、力の解放によってことができます。これらから、普通の考え方をしていたら”敵弾を上手に吸収することにより、力の解放で自機の火力を底上げしてどんどん敵を倒す”というゲーム性が完成されるはずです。

しかし、斑鳩はそうはなりませんでした。

斑鳩は属性の概念に加え”コンボ”と”撃ち返し弾”の概念を追加しました。それによりゲームバランスは一変、敵を撃たないという選択式が重要になりました。考えなしに敵を倒すとコンボも増えない(よってエクステンドしにくくなる)し、撃ち返しによって逆に危険に晒される、という一風変わったSTGになりました。また、道中及びボスの傾向も目を見張るものがあります。気合避けでどうにかなる弾幕は少なく、属性切り替えを多様しつつ敵を選んで倒すゲームバランスになっています。極めてパターン依存度が高く、逆を言えばパターンを組むことによって難易度を抑えることができます。

斑鳩における地力について

斑鳩は他のSTGで培った地力が通用しません。良くも悪くも。
その理由は二つほど考えられます。

一つは、上の項目で書いたようにパターン依存度が高いことにより、事前知識及び経験なしでの攻略は難しいからです。他のSTGの最高難易度を鼻歌まじりにクリアできる方でも、一周程度なら初見で1CCできる方も、斑鳩においては最初の壁である2面の道中で全滅します。運よく生き延びても3面で落ちます。

二つは、斑鳩には独特なシステムである属性及びその切り替え機能があります。これは慣れるまでは頭を使う機能であり、撃ち返し弾も含めて直感的に操作するには難しい行動とも言えます。であるにもかかわらず、攻略にはこの機能を使いこなすことが必須です。

斑鳩の難易度について

斑鳩は数あるシューティングの中でも大きく評価が分かれます。それは何故か。大前提として、評価というのはプレイヤーがするものです。プレイヤーはスコアランキング上位の上級者から全くの未経験まで様々です。さて、彼らは全員2面道中でゲームオーバーになるとしましょう。そこでプレイヤーは自分の実力と照らし合わせて評価を出します。

上級者は言いました。
「自分は2面道中までしか歯が立たなかった。このゲームはとても難しい。」

初心者は言いました。
「自分でも2面に突入できた。このゲームは簡単だ。」

これは仕方ないとも言えるし、どうしようもないとも言えます。上の項目で書いたように、斑鳩においては全員が初心者として再スタートしなければいけません。なので既存のSTGが上手い下手は関係が無いと言えます。

結論

これらの事から自分は一つの結論を導き出しました。

STGの様式をとったパズル」です。

よく言われてるアレですね、はい。2番煎じとか言わない。考察の過程が重要なので。シューティングだと思ってたら別の何かだったってオチです。

あとがき

斑鳩はパズルとか制作側の押し付けが過ぎるとか言われてますが、私は斑鳩が好きだし、面白いと思います。ただ、その「面白い」という感情はシューティングとしての「面白い」ではないと思います。だからこそ考察する甲斐がありました。


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