適応か、死か。~STG上達論~

とあるゲーマーは言った。

STGは高難易度。
ACTやFPSと比べ、ハードルが高い。
無理ゲーじゃねえか!

それはそうだ。そのとおり。
シューターが言う「簡単」という言葉は噓。どんなに弾が少なくてボムが多くても、初心者は難しいと感じる。なんなら移動やショットすらままならない。これは世界の真理なのでどうしようもない。

さて、我々シューターでも、この状況に陥ることがある。
有名どころだと斑鳩だ。名作と言われるがその独特なシステムと極まったパターン化の必要性により高難易度と言われる。他のシューティングは余裕でも斑鳩だけは無理という人も少なくない。
これはただの一例だが、今この文章を読んでいるそこの貴方にも当てはまる物はあるだろう。ちなみに筆者はCrimzon Cloverの4面ボスで詰んでいた。

さて、これらを突破する方法を概念的な意味で考えていきたい。


”難易度”の本質

難易度を一纏めに定義するのは難しい。
そこで、この文章では難易度を司る要素を二つに分別して考えていく。

1:ゲーマーとしての地力

これは単純に、そのジャンルの作品をプレイしたことによるジャンル全体への適応度合いである。画面上の状況把握力などが当てはまり、アドリブ力ともいう。英語で言うと"skill by another game"って感じだろうか。筆者の英語力には突っ込むな、ここではtheanotherかの違いが重要である。
地力にも要求される種類やその割合があり、地力が偏っていると苦戦することもある。例を挙げると、筆者は気合避けが得意だがボムを撃つのが苦手なので、CAVEシューや東方をプレイすると高確率で抱え落ちする。いわゆる「苦手科目」である。

2:その作品に対する理解

地力とは関係が無い、その作品をプレイしたことによるその作品だけへの適応度合いである。道中の敵配置の理解などが当てはまり、パターン化ともいう。英語で言うと"skill by the game"。
こちらは他の作品においての実力は伸びない。よく「クリアしたいならボムを撃つ箇所を固定しろ」と言われるが、ボムパターンを作っても他の作品にそのパターンを流用できないという意味である。

ちなみに、その作品をプレイすることにより地力も上がることは忘れないでほしい。

クリアまでの道のり

さて、この二つの要素は両方が必要とされる。
要求される練度と割合は作品ごとに違い、それによってプレイヤーから見た難易度は変わる。例えば、先程挙がった斑鳩は、地力を要求されることは(比較的)少ないが、パターン化の必要性は高い。よって、地力が高いSTG上級者も地力が固まっていない初心者も、最初の頃は難しいと思うだろう。
逆に、東方紺珠伝の完全無欠モードは、パターン化はある程度でいいが、弾を見て避ける「気合避け」が必須になってくる。よって、地力がある人とない人で難しさの感じ方が変わるだろう。

こんな経験はないだろうか。
ある作品の攻略に詰まり、モチベが落ちて他作品をプレイし始めた。その後時間が経った後もう一回詰んでた作品をプレイしたら、なぜか突破できた。
これは、地力が足りなかったパターンの例である。他作品を遊んでいるうちに地力がついたのだ。

逆に、こんな経験はないだろうか。
敵が四方八方から飛んできて、どう動けばいいか分からず詰んだ。その後、他人のプレイや攻略を見ながら、真似して動いたら楽々突破できた。
これは、パターン化が足りなかった例である。場面によってはパターン化するのが困難なことがあり(パターンを作る力が不足している)、それを他人のプレイを見ることによって補強したのだ。

難所を突破するには、何回もその箇所を練習するか、上記二つの様なことが起こるかのどれかが必要である。そうして実力が上がり、そのゲーム及び難所に「適応」することが重要だ。

適応する為に

まず自分に何が足りていないのかを把握することが重要である。
ここで注目すべき点は、その難所となっている場面を理解しているかどうかだ。ここで言う「理解」とは、敵の位置や弾のばらまき方などだ。

これらを理解している場合、突破できない理由の9割は地力不足だ。どう動けばいいか分かるけれど、自機が思うように動かないというケースである。
これに関してはただひたすらに練習を積み重ねるしかない。毎日の練習により、地力は少しずつ積み重なっていく。
残りの1割は間違ったパターンを使っている可能性だが、こちらは滅多にないので気にしなくてよい。

逆に、理解できていない場合、パターン不足と言える。
まずパターンを作るなり他人を参考にするなりして、どの様に動けばいいかを体で覚えることが必要だ。そしてそれを安定して実行できるようになればさらに良い。それでもなお突破できない場合は上記の地力不足である。

このように、自分がその場面を突破する上で足りてない技術を理解し、練習する事が上達に繋がる。

あとがき

下手の横好きが何言ってんだって思われそうだが、下手なりに色々考えて書いてみた。筆者は東方紺珠伝が上達にお勧めである。

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