断熱材の話

 小説のおまけ。これはチートでも何でも無い。2500年前には存在する技術だし。

 最良の断熱材は乾燥空気で熱伝導率は0.024。外気と内気を遮断し間に空気層を挟めば断熱材になる。二重窓はこの原理を利用しているし、発泡スチロールは空気が98%の優れた断熱材で熱伝導率は0.03。それより上となるとエチレン、塩素ガス、二酸化炭素、キセノン、アルゴンなどになるため安全面でもコスパでも空気が最良。

 そうすると外気と内気を遮断しつつ間に空気を挟めば断熱材ができあがる。しかし耐久性、耐燃性、耐水性などの問題があるので建造物や携帯するとなると使える素材は限られている。

 おが屑なども断熱材として使われる。熱伝導率は0.08ぐらいとか。さらに吸湿性と発散性にすぐれているので氷の保存に向いている。

 氷室はこの原理を利用している。おが屑が吸い込んだ水分は、発散するとき熱を奪うのでそれで氷室自体の気温も下げている。

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