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中世フランスに於ける公爵と伯爵
フランスの公爵領と伯爵領は大体同じで、後は家柄で決まる感じ。国王直轄だと伯爵から公爵になることが多い、一方公爵家の軍門に降ると伯爵家に格下げ。ヴァロア朝あたりから名だけ貴族だらけになる。フランス王は、占領した土地は直轄領として封建貴族の変わりに官僚を配置したから最後に直轄領だけが残った。侯爵なにそれ?
無名の伯爵が洗い出せない。なお、近世フランスでは謎の公爵・侯爵・伯爵を乱発しているが、中世の公爵・伯爵はさほど多く無いらしい。エルザス・ロートリンゲンを含むとややこしくなるので省略。プロヴァンス王国領どうしよう……。
公爵
ノルマンディー公(百年戦争まで)
ブルターニュ公(1547年にフランスとの同君連合で消滅)
アキテーヌ公(百年戦争まで)
ブルゴーニュ公(フランス領、ハプスブルク家ネーデルラントに分離)
ノルマンディ公(1204年に征服)
フランク公(987年に王国に併合)
ナルボンヌ公(1065年にトゥルーズ伯が昇格、1218年に消滅)
9世紀までに消滅
セプティマニア公(822-844年まで、カルカソンヌ伯とバルセロナ伯に分裂)
ガスコーニュ公(アキテーヌ公の征服により消滅)
ポンテュー公(844年にノルマンディー公国の一部に以後、伯爵)
称号だけ
オルレアン公(ヴァロア朝フランス王フィリップ6世の次男のため)
ヴァロア公(1406年伯爵から公爵へ)
アンジュー公(ヴァロア朝創立に伴う昇格)
メーヌ公(ヴァロア朝創立に伴う昇格)
オーヴェルニュ公(ヴァロア朝設立に伴う昇格)
ブルボン公(ルイ9世の孫を陞爵、クレルモン伯と交換)
ランス公(司教座)
レオン公(司教座)
ラングル公(司教座)
……他多数
伯爵
ヴァロワ伯(ヴァロア朝創設まで→公爵へ)
メーヌ伯(ヴァロア朝創設まで→公爵へ)
ギネ伯(1350年、フランス国王に没収)
アンジュー伯(1360年公爵へ)
オルネー副伯(子爵)
トゥレーヌ伯
ブールジュ伯
ヴェルマンドア伯
シャンパーニュ伯(1314年フランスとの同君連合で消滅)
バー伯(1301年、神聖ローマ帝国から分割。1354 – 1508まで公爵)
アキテーヌ公傘下
ポワティエ伯(百年戦争まで)
ペリゴール伯(1400年オルレアン公に)
ガスコーニュ伯(1086年アキテーヌに併合)
リモージュ副伯(子爵)
オーヴェルニュ伯(1574年にヴァロア家に統合)
フランドール伯(ベルギー) → ブルゴーニュ公国からハプスブルク君主国へ
ブロア伯(1397年ヴァロア家に譲渡)
パリ伯(ユーグ・カペーからフランス王直轄地)
クレルモン伯(1327年にブルボン公と交換で返還、以後、称号だけが残る)
セプティマニア公
トゥールズ伯(アルビジョワ十字軍でフランス王直轄に)
カルカソンヌ伯(1247年フランス王直轄に)
スペイン辺境領バルセロナ伯 → アラゴン王国 → スペイン王国
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