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エルデンリングの後に遊ぶ『DARK SOULS Ⅲ』

 アホほど楽しかった。


 ハードな刺激を求めて”DARK SOULⅢ”を買いました。

 発売当時以来のELDEN RINGブームが発生したのは2月ごろ。友人に誘われたのことがきっかけでしたが、結局ソロでも何周か遊ぶほどには。発売当時は必死こいてクリアしたためにそのまま燃え尽きてしまい、未知のエリアやボスを残していたことも大きな要因です。
 それらを賞味し終えた頃には新たな冒険が欲しくなり、そこで本作に白羽の矢が立ったわけです。

 過去のセールの最安値を見るとなかなか定価で買う気にはなれなかったのですが、友人から「セールの対象にならないのは鯖がずっとトラブってるからかもしれない」という話を聞いて得心。
 最後のボトルネックが排除され、心置きなくポチりました。



◆プレイ状況

 40時間ほどで全ボス撃破の状態。
 同系ゲームのプレイ経験は無印リマスター(約47時間/1回クリアしたきり)、そしてエルデン(約290時間/トロコンまで)だけ。
 以降、これらの三作についてはネタバレが含まれるのでご注意ください。

信じられるのはいつだって筋肉


丁寧な導線、あるいは「一本道」

 率直には「道筋がわかりやすく、丁寧に作られたゲームだな」と感じながらプレイしていました。何処へ向かえばいいのか分からないこともほとんどなく、とんとん拍子に進行できたと感じています。

 本作に「一本道ゲーである」という評価があるのは、先述の友人から過去に聞いていました。故に初心者に対しても勧めやすいが、シリーズを通してやっているとやや淡白に感じるかも、というような話だったと思います。今となってはこの説明もかなり腑に落ちる。
 とは言え、思ったほど一本道だとは感じませんでした。
 深みの聖堂とカーサスの地下墓、罪の都とアノロンあたりの分岐は程よく悩ませてくれたし、燻りの湖という寄り道の存在も、程よい探索の実感を与えてくれたし。
 こればっかりは好みだとしか言えないし、自分の場合はたぶん無印やエルデンリングの広大さ・複雑さは手に負えていなかったんだと思う。

 ……と、この辺まで書いて思いました。
 ひょっとして「一本道」という感想は、例えば無印でゲーム開始と同時に小ロンドや地下墓地へと走るような自由度を引き合いに出した、周回前提の文脈で用いられている場合もある……?
 無印エアプだから考えてもみなかったけど、エルデンリングに置き換えればちょっとわかるかも。


クソみてーなボス

 もしかして……いない?

 やはりエルデンリングと比較すると与しやすいと感じるボスが多い。特に人型のボスは上手く戦えた実感があり、サブ垢初狩り王子や勝つ度に一句詠む女にしばきあげられた経験が出た感があります。まあセスタスが鬼のように強かったのもある。
 「狭間の地で学んだことを活かせた」という実感が、本作に対する印象をかなりリフトアップしているな~という感覚はアリ。

 特筆したいのは闇喰らいのミディール。
 狭間の地の各種飛竜は概ね不評だという認識なのですが、その中に「ミディールは神ボスだったのに」という意見を散見しており、例外なく私も飛竜アンチだったのでこいつとの対決を楽しみにしていました。
 まさか追加コンテンツの最終盤に位置しているとは思わず、ようやく対面したらこいつも足元を焼き払うわ、飛びながらブレスを吐くわで仰天。
 リムグレイブの面影を見ながらリトライを繰り返していましたが、最終的には正面きって腕ブンブンを回避し、都度顔面を殴打するムーブが安定することを認知。その後はすんなり抜けることができました。
 最初はこの項に「クソだと思ったボスはミディールです!」と書く気満々でしたが、ダメージの通り方を見れば自ずと立ち回りしやすい位置に行き着くデザインからは先にも述べた丁寧さを感じ、印象が好転した例です。まあ神ボスかというと……そんなに好みではなかったけれど。

 好きなボスは修道女フリーデ、奴隷騎士ゲール。援護射撃に目を瞑れば竜狩りの鎧も好き。

ロスリックにお住いの皆様

 全体的に気持ちのいい奴らが多いなって。
 やれ私の貴方だの、やれ腐敗の祈祷だの、狭間の地は精神がジメジメした連中が多くて油断も隙もありませんでしたが、ロスリックには割と素直な関係を構築できるNPCが多かった印象です。

 そんな中で、アストラのアンリ。2周目を始める前にネットの情報へ触れたら、アンリ伴侶ルートという文言が目に留まりました。
 1周目では地下墓で出会わずうやむやになってしまっていたので、どんなシナリオなのか見てみたい!と考える私の脳裏には、星の世紀エンドがイメージされていました。
 まあ、あれほど前向きな話がそうあるはずもなく。

 一人くらいカスが混じっていても……とは思うけれど、みんな前向きに歩む中で結末は各々あり、食傷する感もなくイベントを楽しめました。
 個人的に好きなのはやっぱりジークバルト。

あとがき

 自分がそうだけど、「エルデンリング面白かったし、これを機にダクソにも手出ししてみたいな」という層にとって、その全力の期待をぶつけるに足るゲームだと思いました。故にめちゃくちゃ評価が高い。

 


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