一口香の生姜

私は、一口香というお菓子が小さい頃から好きだ。日本の西側出身の私にとっては日常的に食べていたものだから、日本全国津々浦々、どこの人も食べたことがあると思っていた。

しかし、どうやらそうではないらしいということが最近わかった。(ちなみに、某バラエティー番組で取り上げられてからは、だいぶ全国的に知名度をあげたようです。)

食べたことがない人にとっては、おそらくびっくりな形状。外側がカリカリで、その内側に甘いタレのようなものが密着している。中身は空洞。特に私が気に入ってるお店のものは、表面にごまがパラリとふりかけられており、その風味も良い。

ちなみにこのお菓子は「饅頭」と形容されることあるが、饅頭ではないと思っている。あんこは詰まってないし。皮も柔らかくない。(というか歯が折れそう。)

さて、先日私は友人へのお見舞いに、外はカリカリ、中身なし、ほんのり生姜の味がする甘いお菓子―こんな素敵なお菓子を、まだ食べたことがない友人に送ってみた。

「お菓子ありがとう!とってもおいしかった!ところで、ほんのり生姜の風味はするけど、原材料に生姜って書いてないね!」 

……。

どういうことだろう。一口香は、いろんなお店から出ている。殆どのお店から出ているものの原材料には、しっかりと「生姜」と書かれているのに、私が気に入っているお店のものにだけ、なぜかその2文字が見当たらない。

令和の七不思議の一つに数えておこう。


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