ゴールデンボンバーとの出会い

私がゴールデンボンバーと出会ったのは、かれこれ10年以上前であるが、ファンになったのは8年前の2015年。4回目の紅白出場が決まった時であった。

私はゴールデンボンバーの存在を知った時に感じたことは、「大学生なのか知らないが、ふざけたバンドをやっていて鬱陶しいやつらだな」であった。
ボーカルの鬼龍院さんが休業した際には、「根性のないやつだ、一発屋のくせに調子乗ってる」なんてことを思ったものだ。(今となっては、何も知らかったとはいえ、過去の自分を呪いたい。)

さて、なぜ紅白出場が決まった時にファンになったのかについてであるが、それはいわゆる「ヤフコメ」を読んだからである。
当時たまたまYahooニュースを読んでいた私はゴールデンボンバーの4回目紅白出場の見出しが目に入った。
(売れてもいないバンドがまた出場するのはおかしいのではないか?)
そう思った私は、きっと私と同じような意見を持った人はたくさんいるのではないかと、コメント欄を確認した。
しかし、そこには衝撃的な意見が書いてあったのだ。

>「女々しくて」以外にも良い曲があるのにかわいそう
>ゴールデンボンバーのバラードは良いのに
>出場おめでとうございます
…否定的なコメントはほとんど見られなかったのだ。

その時、私は彼らの曲を聴くこともなく批判しているのはよくないことだと感じた。すぐさまYouTubeで検索して、その時にアップロードされていた新曲と思われる曲を聴いてみることにした。
ー「死んだ妻に似ている」ー
私は今までにない衝撃を受けた。PVを見ていたらなぜだか涙が出そうになった。
言葉に表わせられないくらいの衝撃にリピートする手が止まらなかった。
そこから、続けて聞いた「さよなら、さよなら、さよなら」、「また君に番号を聞けなかった」、「さよなら冬美」・・・
コメントにも合った通り、バラードはとても素晴らしかった。
ふざけたバンドだなんて先入観を持って毛嫌いしてしまっていたことを後悔した。
明るい曲からバラード曲まで、同じアーティストとは思えないようなレパートリーの多さによって、聞き飽きることがない。
そして、何よりも、とても素直で素朴な歌詞が心に刺さるのだ。
普通、格好良い歌詞を書こうとする人が多いと思うが、ゴールデンボンバーの歌詞はとても情けないのである。
明るく激しい曲であっても、歌詞はとても庶民的で多くの人が抱えるような感情をストレートに紡いでいるのである。
(どちらかというと比喩的で抽象的な感じではなく、ドストレート)
鬼龍院さんはこんなに才能に満ち溢れた人だったのかと驚いたものだ。

それから私は翌日には近所のレンタルショップに足を運んでいた。
家族からはとても驚かれた。
何といっても、私はZARDやGReeeeNといった系統の違うものを好んでいたし、私がゴールデンボンバーをよく思っていないことを家族は知っていたから。
今やツアーに何度も足を運ぶ人間になるなんて露にも思わなかったことだろう。

私が当時気に入った曲は、「死んだ妻に似ている」、「らふぃおら」、「さよなら冬美」だったため、それらが入っているアルバムを探した記憶がある
「ザ・パスト・マスターズ」、「NO MUSIC NO WEAPON」の二枚と
「女々しくて」知らないのはおかしいなと、追加で「The Golden Best - Pressure -」を借りたのが始まりだったと思う。

実は私が女々しくてを始めてフルで聞いたのはこの時である。
サビ以外も良いメロディだなとか、鬼龍院さんって想像より声太いんだなとか、そんなことをぼんやり考えていたことを思い出す。

あれから、少しずつレンタルショップで全てのアルバムを借りて聞くようになった。
大晦日には彼らの有志を見ることもでき、紅白直前に出会うことができたのは、幸運だったと思う。

以上でゴールデンボンバー出会い編は終了です。
私が彼らのLIVEに参戦するようになるのは、そこからまた数年後になるが、
その話はまた今度。

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