ポッドキャストフリークス その1

3月4日土曜日、ポッドキャストフリークスイベントに参加してきました。
聴く側でなく、話す側での参加だったのですがこれがもう、本当に本当に緊張しました。
人前で話すことが苦手で、1日誰とも話さない事がストレスでない私にとっては何十、何百の人前で話すだけでもひっくり返って何か出そうな気持ちですが、加えて面白い話をしないといけない圧が睡眠欲と食欲という概念を奪い去っていきました。

登壇する側でありながら、できたらあんまり人が来なかったらいいのになんて罰当たりな事を割と真剣に考えていたのですがきちんとバチがあたって大盛況でした。
仕事柄何かを説明するためにある程度の人数の前で話すことがありますが、それはせいぜい5人、多くても10人くらいです。10倍。無理です。それは無理ですよね。
しかも仕事だったら事前に話す内容が完全に決まっていますし、基本的に読み上げるだけです。それが、
「今から面白い話をするのでこっちを向いて聞いていてくださいね」
それで何も見ずに喋るんですよ。書いてるだけで何かがせり上がってきます。しかも午前と午後で2回あるんです。会社の朝礼スピーチは前日にベランダで練習するタイプの私としてはそんなことほぼSFです。ファンタジーだから大丈夫だ、本当はそんなことないし普通の土曜日がくるだけだと現実逃避しようと思いましたが無理でした。

でも当日、土壇場になったらバチィとスイッチが入り、自分でも驚くほどスラスラと話せましたしチケットを買って来ていただいたという重圧も自信に繋がり、会場を巻き込んだトークができた訳もなくて全然ダメっていうかもう手はヒエッヒエだし歩く足は震えるし色んなところから汗は出るしお金を払って来ていただいたんですよねお金を払うので帰ってくださいという気持ちになったし壇上で自分以外の方が話している内容が記号にしか聞こえなくなったしとにかく本当にごめんなさいという感じでした。

ダメなやつのおもしろくねぇ話を2ステージも聞かせたという論になってしまっているのは自覚しているのですが、本当の本当は記憶がないのでよくわからないのです。シラフでも記憶って飛ぶんだなぁと思いました。
来ていただいた方から「面白かったです」と言っていただけるので面白かったんだろうなぁと思うようにしています。

もし、万が一次回があって、またお話をさせていただける日があれば、その時は少なくとも前日は寝られるようになっていたいな。

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