ほーらの話

何日坊主かわからないけれど坊主になってしまった。
趣味にしろ仕事にしろ、定期的に同じことを続けるのがとことん苦手で、ある程度こなして自分の中に ”こういう感じ” が出来上がった瞬間に離れてしまう。飽きた訳ではないんだけれど、続けて続けて日々僅かずつ技量を磨いていくのがしんどいんだと思います。いますよね。こういう人。

ある程度続けた段階で ”今の自分が出せる品質の上限” が見えてしまいます。どう頑張ったって一朝一夕で一気に力が付くことはありません。逆にがむしゃらに毎日定量を出力し続けるよりも、数日寝かせたものを別の自分として見ることで磨けることの方が多いでしょう。でも私のような人間は一度やめると戻ってこれない事が統計上わかっているので、手を止めることもできず、結果的に似たようなものを量産して嫌気が差して離れてしまう悪循環に陥りがちです。

思い返せば自分の意思でずっと続けているものって仕事しかありません。
一部の人を除いて、”自分以外の誰かに提供する何か”のために仕事をしている方が大部分だと思います。そうなると手掛けた仕事は完了した瞬間に自分の手から離れていきます。達成感とか感謝とかお金は残るかもしれませんが、手掛けたそのものは誰かのものになるわけです。
そうすると人生の半分以上を誰かの為に費やし、最終的に自分のもとには昔話しか残っていない状態になります。これって結構寂しいなぁなんて最近思います。

この業界に入ったときはFlashが全盛を誇っており、ご多分に漏れず自分自身も多くのプロジェクトに参画し、開発し、世に放ってきました。
でもいまFlashは完全に終了し、アーカイブされたものを除いて目にすることはまずありません。私の過去最も輝いていた部分は、”なかった”ことになっている訳です。どんなに力説したところでもう存在しないのですから絵に描いた餅でしかなく、”昔はよかったおじさん” と紙一重というか正にそのまんんまの状態だと言えます。

とりとめもない感じになってしまいましたが、とりあえず小説は書かないとなぁと思いながらYoutube見ているのでもうダメなのかもしれません。

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