見出し画像

純粋絵について


純粋絵という手法で描いたイラスト。

純粋絵について

純粋絵は、創作手法の1つです。

  • 使いやすいもので作る。

  • 作りたい時に作る

  • 作りたいものを自由に作る。

  • ほかの人にも教えられるような書き方で描く。

  • 人気や売り上げは狙わない。


そういうのが純粋絵の特徴です。

人によってこの手法の名前は変わりますが、
うちのサークルでは「純粋絵」と名付けます。

純粋絵というのは本来伝統芸能なのです。
自分は創作活動を西洋文化的な芸術というよりは、相撲や武道のような伝統芸能を志しており、
そういう延長線で、伝統芸能としての絵を志していたのです。
純粋絵は作品そのものも楽しめるが、大事なのは作品よりも描き方なので、伝統芸能なのです。

いうならば「純粋絵」ともいえます。

使いやすいもので作る。

使いやすいもので作るという部分は、
初期装備(Windows搭載のペイント、市販のマウスなど)で作ってた時期が長いので、
作るときに使うものは初期装備で作ることが多いです。
(それで限界が来た時だけ乗り換えます。)

要するに、自分が普段使っているもので作る、ということです。

サークルの「エンジョイクリエイティブ」という理念もここから来ています。

作りたいときに作る。


人は本来、「やりたいときにやる」ということをしたい生き物なのです。
だから、作りたいときに作るのです。

まあ、かといって作りたいなら作れと強制する者じゃありません。
それはかえって、作れなくなります。

作りたいものを自由に作る。

基本的には、作りたいものを自由に作るべきです。
それでも作ってはいけないものは、
「他人に対して必要以上に排他的になったり、意図的にだましたりするようなもの」です。
そこまで行くと芸能というよりは政治です。

ほかの人にも教えられるような書き方で描く。

伝統芸能というのは割と大衆的なものが多かったりします。
ようは受け継がれるものなのです。
他の人でも継承可能な書き方で描くべきであって、
絵柄自体は自分しか描けないような難しい絵柄を目指すべきではありません。

人気や売り上げは狙わない。

はっきり申し上げますと、伝統芸能のようなタイプの芸術は商売には向いていません。
実際の伝統芸能がそうなように、買いたい人が買う形なので絵柄そのものには価値が出にくいんです。
ようするに、ただ絵を描くだけでは絵自体はわかる人が分かるみたいな芸術になってしまいます。
だから、絵柄よりアイデアで勝負する、
他の人にも説明できるように描くのが目標になります。
本来の漫画のような形なのです。

誤解をしないでいただきたいのは、決して商売してはいけないわけではありません。
ただ、商売の世界においては純粋絵のような普遍的な文化は芸術ほど売れない、という意味です。
純粋絵はあくまでも普遍的なものなので必要な分あれば十分なのです。
そういう意味で、他の人にもわかるように描くのが重要な気がします。

備考

純粋絵は当サークル考案の伝統的な描き方ですが、欧米では子供の描いた絵と称されることがあるようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?