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オススメの本(授業にいる学生さん向けに書きました)


オススメの本 その4:世の中は悪くなっているとしか思えないあなたへ
ハンス・ロスリング他『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

今話題の本です。外書講読で英語テキストを読んでいます。人間を錯覚させる10の本能を知ることで、適切に「ものさし」を使うことの大切さと、人類に良くなっている面がたくさんあることをしっかり認識できます。

スティーブン・ピンカー『暴力の人類史上・下』
人間の歴史を大きく見れば、人間は着実に良くなっています。特に、暴力性は着実に改善しています。メディアやネットを通じて形成された情報環境に生きていると錯覚してしまうことを、しっかりデータで示している本です。

ダン・アリエリー『予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』
「売ろうとする側の戦略を知ることができます」と言えば俄然読む気がわいてくると思いますが、この本から学べるのは、人間がいかに「錯覚」するかだと思います。錯覚は錯覚だと知ったとしても錯覚の通りにしか見えず、見え方自体が変わるわけではありません。錯覚するとわかったうえで、錯覚することを前提にものごとに対処しましょうというのが本書から学べる大切な教訓です。

オススメの本 その3:まだ新聞を紙面で読む気がしないあなたへ 
 まだあなたが新聞を紙面で読むなんてつまんない、くだらない、ネットでいい、アプリでいい、新聞はフェイクだって思っているのだったら、下記の本をぜひ読んでみてください。新聞を紙面で読むことの良さ、重要性、そして何より楽しさがわかります。
 また、新聞の作られ方を知れば、それがネット上の玉石混交の情報よりも、はるかに信頼がおけるものであることがわかります。

池上彰『新聞勉強術』
※テレビでもおなじみ著者が、新聞の様々な読み方、やく立て方を知らせてくれます。

池上彰・佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』
※佐藤優氏は「知的怪物」とでも言うべき人で、彼が言う読書法などにはとても常人に真似ができるものでないものも含まれます。しかし、新聞に関しては、紙媒体とネットの両方を使い分けして使いこなしている様子がとても参考になるはずです。

斉藤孝『新聞で学力を伸ばす 切り取る、書く、話す』
※皆さんもやっている30秒プレゼンは、齋藤孝さんのオリジナルです。この本には、30秒プレゼンに限らず、新聞が皆さんの日本語運用能力という意味での基礎学力を伸ばすのに身近でとても良いものであることが書かれています。
※皆さんもやっている30秒プレゼンは、齋藤孝さんのオリジナルです。この本には、30秒プレゼンに限らず、新聞が皆さんの日本語運用能力という意味での基礎学力を伸ばすのに身近でとても良いものであることが書かれています。

オススメの本 その2:国際社会が縁遠いあなたへ
世界とか言われても興味わかないし、難しい話はどうも・・・という人は、気楽に下記のような本から入ってみましょう。興味がわいたら専門的な本も読んでみるとよいです。

☆川喜田敬『そうだ、途上国に住もう!』

 「僕がネパールのみんなから教わったことで特に大事なことは、「自分の存在価値を信じること」なんです。誰かの役に立つことをしていなくても、素の自分のままで、自分が存在しているだけで、喜ぶ人がいるんですよね。そして、その存在価値を自分自身が信じれば信じるほど、人生が豊かに、幸せになっていきます」(川喜田敬)

 僕のコーチ仲間のケイ君の本です。ネパール在住です。今期、オンラインで授業にゲスト参加してもらいたかったのですが、時差の関係で「早起きムリ」と言われて実現しませんでした。

 海外協力隊は、タダで途上国で生活させてもらえるプログラムだと思えばいい、っていう割り切りがいい感じです。途上国なんて呼び方必要ないとか、国際協力とかってあんまり考えなくていいんじゃないかとか、僕も同感です。

 で、それより何より、ソーシャルリトリートがいいです。僕も去年の夏、ネパールに行った時は彼にお世話になり、このリトリートと似た滞在をさせてもらいました。おススメです!
<ソーシャルリトリートツアーin Nepal >

☆永崎裕麻『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』
 日本での生き方が窮屈に思える人は、この本でものの見方を変えられるかもしれません。
 最近の永崎さんの文章が読めるサイト
 https://courrier.jp/expat/area/nadi/30/

☆高野秀行さんの本
 高野さんの本はどの本も面白くてオススメです。
 高野さんはお目にかかったことがあります。早稲田の探検部出身で、当時はよく駒大の探検部と一緒に色々なところに行っていたそうです。
 辺境ライターと名乗ってます。行くところ、そして、行き方が半端じゃないです。でも実際に会うととっても謙虚な普通の人です。体弱いとか言って、腰痛の本を書いたりもしています。(その本に出てくるある治療者のところには僕も行ったことがあります)
 どの本も面白いので、興味がある国のものから読めばいいかもしれません。学生のみなさんが読むのであれば、彼の学生時代の話である処女作の『幻獣ムベンベを追え』から入るのもありでしょうね。ただし、この本を電車の中で読むのはお勧めしません。僕は途中で笑いをこらえるのに必死になって困りました。

オススメの本 その1:心を知る
・夏樹静子『腰痛放浪記 椅子が怖い』
 催眠術を見たことがありますか?まがい物だと思う人も多いでしょう。確かにそういうものもあります。しかし、催眠術は潜在意識に暗示をかけるもので、決してオカルトちっくなものではありません。潜在意識は確かに誰の心にもあるもので、そのパワーはものすごいのです。この本は人間の潜在意識のパワーのすごさを教えてくれます。ネガティブに発揮されると大変なことになりますが、一方でポジティブに活かすととてつもない力になる可能性を秘めているのです。

・ジル・ボルティ・テーラー『奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき』
 右脳と左脳の違いについて聞いたことがありますか?脳の専門家自身が脳卒中になり左脳の機能を失うことで、その違いを文字通り体験することになった話です。右脳の素晴らしい世界を取り戻してバランスをとることが、人間のハッピネスの鍵だと信じさせてくれます。

・W.T.ガルウェイ『インナーゲーム』
 有名なテニスの本ですが、テニス以外のスポーツはもちろん、人生のあらゆることに通ずるレッスンを教えてくれます。私たちの「自分」の中に、いつも自分を批判し、自分に良し悪しを言い、自分を裁いている自分がいます。その「裁きたがり屋の自分」「自分の批判者」をできるだけ黙らせることが、ハッピーに生きる鍵になるのです。

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