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桑沢デザイン研究所・造本演習

桑沢デザイン研究所で造本演習という授業をさせてもらうきっかけは、現在は河出書房新社から刊行していただいてます「美篶堂とはじめる はじめての手製本 製本屋さんが教える本のつくりかた」という書籍の元を、2012年につくり、当時所長であったアートディレクターの浅葉克己先生に見ていただき、他の美大でも授業で呼んでいただいていたので、「うちの学校でもやって」と言っていただけたことからはじまりました。
桑沢に通うようになり12年となりました。

桑沢デザイン研究所のエントランスに飾られた創設者の桑沢洋子先生の彫塑と当時の写真がポスターになって飾られている。桑沢デザイン研究所のロゴは浅葉克己先生


教室の窓から見える代々木競技場を眺めるのが楽しみです。

授業内容は多くの美術大学からもご依頼いただいている角背上製本。90分2コマの授業で仕上げます。昼間部、夜間部あわせて200名近いみなさまと製本します。今年も5回のご依頼でした。
本づくり学校も10年となり、1期生で製本講師になってくれた石田亮一さんと手分けして授業をします。
コロナ対策で授業がリモートとなり、ほぼ対面授業にもどりましたが、桑沢はそのままリモートでの授業です。

1クラスの人数が多い場合は、リモートのほうが手元がよく見えるかもしれません…。
リモート授業のカメラのセットなど、いつも新しい工夫をしてくださり、大変勉強になります。
B6サイズのハードカバーのノートを作ります。

ただいまのデジタルな時代ですが、アナログに手を動かして、本をつくることをビジュアルデザイン学科の先生方が大事にお考えくださり、貴重な機会をいただいています。
学生のみなさまには、プロファイルや自分の作品づくりに製本がお役に立ちますように。

そしてこの授業は美篶堂が製本会社なので出来ています。材料準備、道具準備、梱包出荷作業を担ってくれているスタッフみんなのおかげです。いつもいつもありがとうございます。

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