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本づくり学校、活版印刷、嘉瑞工房

11月11.12日は本づくり学校基礎科10期の活版印刷実習の日でした。12日は普段はリモートで参加のみなさんも、東京の本づくりハウスにはじめてやってきてくださいました。嘉瑞工房の高岡昌生先生の授業はノートのとびらに自分の名前を刷ります。

「増補改訂版 欧文組版 
タイポグラフィの基礎とマナー」
嘉瑞工房 高岡昌生
烏有書林

このご本の2章目の実習となります。
先生曰く「この2章のためにこの本を書いたけれど、一番人気がない」とのこと。
使わせていただくのはPerpetua という書体です。本づくりハウスに置いてくださっているイギリスのアダナプレスを使います。

嘉瑞工房・髙岡昌生先生の活版印刷の授業です!

ステッキに大文字で自分の名性を並べます。
ネッキについて、活字、こめもののサイズについてお話し伺いましてから、まずはベタ組して印刷します。スペルチェックをしてから、レタースペース、ワードスペースを考えます。

イギリス製のアダナプレス。本番はすでに髙岡先生が刷ってくださっているタイトルの下に名前を印刷します。
自分の名前で欧文組版にはじめて向き合います。


髙岡先生が刷った印刷物や書籍などもみてもらいます。


レタースペースで、自分で決めた基準に対して、気になる箇所を自分で直せるように、先生からアドバイスを一言もらい、また考えます。

2回にの修正のあとは、本番を髙岡先生と一緒にアダナプレスを操作して完成です。
たった一行の自分の名前と格闘したあと、髙岡先生の活版印刷作品をみると本当に驚きます。

写真が良くなくてすみません…。ワーズワースの詩をさまざまな書体で組まれたポストカード、美しいです。実際には4種類あります。

Discourse was deemed man's noblest attribute, And written wards the flory of his hand.
Then followed printing with enlarged command for thought - dominion vast and abrolute for spreading truth and making love expand.
Wordsworth

本づくり学校の限られた時間の中ですが、高岡先生が組版を見るときにどんなところをみているのか、気をつけているのか教えていただき、実際に活字を組む体験は、きっと今後の本づくりに影響があります。

髙岡先生、毎年素晴らしい気づきをありがとうございます。
今年は北海道から3人、長崎、京都、大阪、宮城、岡山、広島から本づくりハウスにやってきてくれたリモートチームのみなさんおつかれさまでした!毎回ハウスにきてくださっているみなさんもありがとうございます!


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