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ChatGPTをより効率よく使う!プロンプトエンジニアリングのコツについて徹底解説!【2023最新版】

みなさんこんにちは、ネッコスの井口です!

ChatGPT、弊社でも社内で活用しているのですが非常に便利ですが活用度合いは結構それぞれになりがちですよね。

普通にインターフェースから質問しているとシンプルな内容になりがちですが、今回はChatGPTなどのAIをより効率よく使える、活用しやすくなるプロンプトエンジニアリングについて簡単に解説できたらと思います!

よりChatGPTを効率的に利用して、ビジネスの生産性を上げていきましょう!

プロンプトエンジニアリングって何でしょう?

プロンプトエンジニアリングって?

まずはそもそもプロンプトエンジニアリングとは何なのか、という所を軽く解説していこうと思います。

基本生成AIには、何かしらの指示を出してその必要なコンテンツを生成してもらいます。それがChatGPTが返してくれる返答のような形になってこちらに来るのです。

この指示の部分が的確でないと望んだ返答が帰ってこないことや返答内容の質が悪くなってしまうことが多く、再質問などの手間がかかってしまい効率が悪くなってしまいます。

せっかく効率化を図って利用しているのに最終手直しとか1から自分で作成したほうが早かった…みたいな結果になってしまったら目も当てられません。

そこで、AIに的確な指示を出す方法としてプロンプトエンジニアリングというものがあります。AIへの支持、『何々をしてください』というのがプロンプトになり、その指示を的確にして、効率よくコンテンツ生成をしていくのがプロンプトエンジニアリングになります。

AIの活用が企業の中で活発になってきている中、プロンプトエンジニアリングは注目されてきています。

効率よく的確な指示を出せるようになれば、雑務などはAIに任せて効率化や人材不足のカバーができるようになります。ChatGPTなどのAIを使う側も今後は必要な技術というものが出てきたという事です。

現在では日本語でのガイドも公開されています。

これからよりAIを、ChatGPTを活用する機会は増えてくるでしょうし一度目を通しておきたい資料です。

プロンプトエンジニアリングに必要なスキル


では実際プロンプトエンジニアリングを行うにあたってどのようなスキルが必要になるか、何ができれば可能になるかといった点について解説していきたいと思います。

まず最初に何が必要かというと

  • 自然言語処理AIへの知識

  • 指示への文章力

  • 英語力

英語力

の3点になります。

この3点についてもう少し深堀りしていこうと思います。

自然言語処理AIへの知識

プロンプトエンジニアリングで一番重要なのは当然ながら自然言語処理AIへの知識になります。AIを利用して文章を生成する仕組み、どういう風に指示が伝わっているかなどをしっかりと把握しておく必要があります。

ある程度使いこみ、そして情報の収集なども必要になるでしょう。

ChatGPTがこちらの出した指示に対して、どのように解釈して分析、そこから返答の生成をして返しているのかをしっかりと知識を持つことで、じゃあどのように指示を出せばこちらの意図を組んでくれるか、もしくはこういう指示を出したらどんな返答が返ってくるかを推察できるようにしたいです。

きちんと自然言語処理AIへの知識を蓄積させることが大事になります。

指示への文章力

プロンプトへの理解の次に考えるのは指示を書く文章力が必要になります。
しっかりとAIにとってわかりやすい指示を渡すことができなければ、望むべき答えは返ってきません。

そして、わかりやすい指示というのは人に見せてもわかりやすい文章になります。誰が読んでも間違えようがない文章であればAIもしっかりと(情報を持っていれば)指示への返答を用意してくれるでしょう。

また、ChatGPTへの指示はなにも1行で納めなければいけないわけではありません。複雑な条件を指定することもできますし、言い方一つでも返ってくる内容は変わってきます。

『以下の文章をリライトしてください』

『以下の文章をフランクにリライトしてください』

『以下の文章を#条件に従ってリライトしてください

#条件
全文で500文字程度に
口調は硬めで
KWにあたるSEOを3回は利用してください
#条件ここまで』

と、渡す指示で変わってきます。

具体的な指示を渡すことで出力内容を自分が欲しかったものにより近づけていく事ができます。
この、正確な条件を渡して指示を最適化するというのがプロンプトエンジニアリングの要になります。

ChatGPSのインターフェースでは改行がShift+Enterで行えますが、複雑な指示を出したい場合は誤送信などを考えてテキストエディタで必要な内容を記載して、コピペする方法をお勧めします。

英語力

ChatGPTはもちろん開発側が英語圏なので、学習内容も英語のほうが充実しており、指示も英語のほうがより正確に伝わります。ですので、プロンプトを英語で書けるのがベストになりますが、普段から英語に触れていないと難しいでしょう。

日本語というのは結構あいまいな表現があったり、地域や年代によって言い回しが変わったり、言語として面白いのですが学習する側としては複雑になり、通じないケースも出てくると思います。

また、今後の資料や情報も最新のものは英語で発信されてくるでしょうし新機能などにも触れたい、有料での利用をしている場合はある程度の英語力がやはりほしいです。

プロンプトエンジニアを目指す場合にはどうしても英語は必須になります。

情報の翻訳程度であればそれこそChatGPTに指示をすればいいかもしれませんが。


プロンプトエンジニアリングのコツ


ここでは実際にプロンプトエンジニアリングしていく現段階でのコツについて記載していきたいと思います。

コツ

1.出力して欲しい結果に対してしっかりAIを定義する

コンテンツ生成でもその他の文章作成でも大事なのが、AIが何者なのかを定義して文章を出させることになります。

例えば最初に必ず『あなたは○○です』という情報を追加します。
○○は職業や立場などが入ります。
例えば『あなたは芸能記者です』とか『あなたは上級エンジニアです』

といった形で定義をすることで、漠然とした立場での回答よりもより知識をその定義に寄せて吐き出してくれます。

特にライティング、メール作成などの文章作成や仕様書作成、マニュアル作成などの特定業種に依存する文章作成では大きく効いてきます。
ただし、あまりに専門的すぎる業種ですとデータ上対応できない場合もありますし、また実際に作成した文章の正確性には常に疑惑の目を向けておくことは重要です。

ペルソナ

2.指示には具体的で詳細な解説や条件を入れる

指示の内容は具体的にすればするほど良い結果が返ってきます。

『下記の文章を要約してください』と

『下記の文章を章ごとにマークダウン形式で区切って、それぞれの章について100文字前後で要約してください。最後に、全体のまとめを150文字ほど追加してください。』

といった指示で実際にしてほしいことを記載することで、最初から自分の望むものに近いものを出力させることができます。

あいまいなプロンプトでも推察して必要な情報を返してくれることはありますが、情報に間違いがあるケースもあります。となるとちょっと効率的じゃないですよね。

また、文章を要約してほしい時などは文章を『""あああああ""』のように二重引用符などで囲い、どこが要約してほしい部分なのか、をはっきりさせつつ色々な条件で指示を与えるのが効率的です。

やりたい部分についての明確化も大事ですね。

3.複雑化した指示を的確に出力する方法を使う

ここまで、いろいろな条件を用いて的確な指示を行う方法を提示してきましたが実際に指示が複雑になった場合には、きちんと指示に従ってもらうためにも的確に出力する方法を利用しましょう。

複雑化する指示

具体的には、指示の回答についてステップを踏まえて出させたり、指示の内容を分割させて同様にステップを踏ませることです。

Zero-shot COT Promptingという手法では、『ステップバイステップで考えてください』と言った指示を追加することで、段階を踏ませて正解の指示にたどり着かせたりしています。

また、ChatGPTでは前文をもとに追加で指示を出すこともできるので、詰め込みすぎずに段階を踏んで指示を送ることで、きちんと指示を確認して的確な出力を狙えるようになります。

指示を訂正させて再出力もできますので1度で全部出そうとするのではなく、段階を踏ませるというのはかなり効果的になります。

これらのプロンプトエンジニアリングのコツは、前述した日本語のドキュメントで知ることができます。詳細や手法についてより深く知りたい方は是非読んでみてください。


プロンプトエンジニアリングの活用方法


実際にプロンプトエンジニアリングを身につける事での生かし方について、いくつかの例も挙げておきたいと思います。

今でも便利に使っているChatGPTがより便利に使えるようになれば心強いですからね。

AIコンテンツ作成

AIを利用して良質なコンテンツを作ると書くと矛盾してしまう気もしますが、より複雑な条件を記載して記事を書いてもらうことができれば実際に人の手直しの手間が必要最低限に抑えられるコンテンツ作成も可能になると思います。

ライティング業務の補助としては、プロンプトをより正確にすることで質の良いコンテンツを生産しやすくなります。

また、企業ブログでの自社製品やサービスの紹介なども、指示を的確にして製品の仕様書を参考にして行わせたりすることで、AIによって生成することも可能になります。

ビジネス文章・メールの作成

ビジネスで利用する文章やメールマガジンの内容などを、チャットGPTへの指示で作成している人も多いと思いますがこちらも的確な条件追加をして指示を行えばより精度の高いものが生み出せます。

特にメールマガジンについてはペルソナと一緒に件名、本文の指示やメール文章の校正の仕方、長さなどを指定することで精度の高いメルマガを量産することが可能になります。

同様に返信メールなども、APIでプロンプトにきちんと指示を設定しておくことで自動でクレーム対応のメールを作成して返信したり、ユーザーの問い合わせに対する自動応答を行って業務負担の削減ができます。

文章作成の手間を削減

システム仕様書やテスト仕様書の作成

利用言語やプログラムで行いたい内容、もしくはすでに組んであるソースコードを読み込ませる等して指示を的確に行えば、システムの仕様書やテスト仕様書の作成を手伝ってもらうことも可能です。

APIを利用すればスプレッドシートとの連携もできますので、テスト仕様書作成などは直接出力して、項目の作成などもできるかもしれません。

また、こちらも段階を踏むことでそれぞれのテキストを続けて出力していく事で効率化が図れますが、しっかり確認しないとたまに途中で忘れていること(仕様が抜けたりする)もありますので注意してください。

こうしたプロンプトエンジニアリングを学んでいく事で、効率化と精度の両方を上昇させていく事が可能になります。

最後に、プロンプトエンジニアリングを学ぶ方法

最後になりますが、今後プロンプトエンジニアリングを学んでより効率的にAIを利用するためにはどうしたらいいかを解説したいと思います。

すでにChatGPTの注目度が高いために、新しい参考書やセミナー、勉強会などを利用する方法が一般的になります。

書籍は情報がかなり精査されているのでネット上で調べるよりも確実性のある情報を受け取ることができます。とはいえ、情報の更新も早いので書籍のみではなくネットと並行して調べていくのがいいと思います。

また、セミナーや勉強会を利用することで同じような道を目指している人たちと交流を持ち、情報交換などが望めます。最新の情報を追いたい場合にはぜひ活用したほうがいいでしょう。

セミナーに参加しよう

もちろん、ネットにある情報や動画の解説などを見て最初は学んでいくのも問題ありません。最新情報についてはSNS等を追っていき、英語の情報を訳しながら読んで学ぶのが一番です。

翻訳するにも、それこそChatGPTに任せてしまえるので勉強する敷居は低くなります。

OpenAIの発信する情報を常につかんでしっかり読んでいく事が一番の勉強になると思います。

そして最後に、実践を繰り返して最適な手法を自分でも探していく事が大切になります。手法だけを学んでいっても、実際に出力させる際にうまくいかないようでは残念です。
なので、自分でも実際にどんどん使っていって、そして自分なりのいいパターンを作っていくのがいいと思います。

ChatGPTのより良い活用を行うのに、今後プロンプトの内容の精査、そしてさらには新しく出てきた手法の勉強というのは欠かせないものになると思います。

いかに上手く使えるか、を学んでいってより効率性や生産性をアップさせていきましょう!


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