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安住紳一郎は私の初めてを奪っていった


安住紳一郎が好きです。ぶっちぎりで。


安住さんのラジオを聴きはじめて2年ほど。
彼から紡ぎだされる美しすぎる日本語に包まれた生臭い人間味がクセになりました。
そして、人間臭い安住さんの加齢臭ってなんだろう?と思うくらいのステージまでに来てしまいました。

この爆発しそうな想いは思春期を凌駕しているほどですが、人間という生き物は誰かを好きすぎてしまうとどういう行動にでるんでしょうね。
漏れ出てしまうこの愛。やり場のないマイラブ。そうだ、直接本人に伝えればいいんだ。

5月30日。私は安住さん本人にラブレターを送るようになりました。

安住さんのラジオ

TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」は、安住さんとアシスタントの中澤有美子さんのお二人で進行し、日曜の午前を彩ります。
2005年から開始したこの番組は関東圏のラジオ局とは思えない、全国のみならず海外からもメッセージが寄せられるというあつまれ安住の森。
週一回の放送で送られるメールの数は1500通ほどになりますが、メールの数とリスナーへの愛は比例します。15年以上番組が続く理由が数字から明白です。

番組の内容はというと、安住さんご本人の言葉をそのままお借りしましょう。

「不安定な精神状態をそのまま言葉にしてお楽しみいただくという、いわば苦笑い中心の番組構成」

番組にドリエルを送りたくなる感じがありません?

ラブレターを送ってみた

radikoのタイムフリーだけでは物足りなくなった安住信者の私は、ラジオクラウドで過去の放送を1から聴き始めました。
靴を舐めろを言われたら喜んでするくらいの域に達したところで、番組にメッセージを送ることにしました。

「これからも安住さんに対してほんの少し歪んだ愛を孕ませながら聴かせていただきます」と締めた私のメッセージ。果てしなく気持ちが悪いラブレターです。アイドルのキモオタだってこんな文章を書かない。

しかしこのメッセージで番組オリジナルノートが当選。
ビギナーズラックだろうか、スタッフの哀れみの心だろうか、んなこたあどうでもいい。バンジージャンプしながら叫びたいくらい嬉しいのだ!

まんまと番組スタッフの手のひらでコロコロされた安住親衛隊隊長の私は毎週メッセージを送ることにしました。
毎週のメッセージテーマを送ることを隠れ蓑にして、ラブレターを書いたのです。

しかし伝えておきたいのは、欲丸出しの愛はストレートに伝えたらいいというものではありません。時に愛は恐怖になります。
歪んだ愛の中にもユーモアを入れないと、あなたの好きな人があなたのことを嫌いな人認定してしまいますのでおきをつけて。

私の例をあげます。実際に送ったものです。

良い例か悪い例か?あなたの感じたそれが正解です。
もし嫌悪感を抱かせてしまった方はすみません。安住さんに同情してあげてください。

もう一つの愛の伝え方

ラジオクラウドで過去の放送を順番に聴くことをライフワークにし、安住さんを崇拝する日々。段々と安住さんを人生の師として仰いでいました。
私くらいになると安住さんが孔子に見えるのです。
勉強の為に安住さんが発した麗しい表現や言い回しをスマホにメモをしていましたが、孔子・安住を慕う私はふと気がつきました。このメモはもはや、論語ではないか?

途端に私は高尚な孔子の言葉たちを世に広げ、後世に繋ぐ為の孔子の弟子へと変身しました。随分勝手に。
8月3日安住さんの誕生日。お祝いの気持ちを込めて、2007年から2012年に産声をあげた名言集をTwitterで紹介したのです。

https://twitter.com/misuzu0st/status/1290050521231892480?s=21

このツイートは1万いいねを超えて、多くの方に安住さんの良さを知らしめることに成功しました。
懸念は一つ。多くの目に触れる一方、一部によるアンチコメントは免れません。
しかし驚いたことに、ツイートに関する全ての反応が、安住さんへの称賛の声でした。
凄いことです。何よりも嬉しい。自分が好きなものを、他人も好きだとこんなにも胸が高鳴るものなのですね。スカイダイビングをしながら叫んで歓喜したい。

私の初めて

自慢話のようでごめんなさい。次が最後にして最大の自慢になります。

溺愛系ファンの私は、メールを書くにあたり読んだ人に喜んでもらうことを一番意識しました。
下手に相手をいじったり番組に指摘を入れるより、とにかく好きを伝えます。
目すら通されてないかもしれないのにそれは自己満足だと言われれば否定はできませんが、少しでも一回でも私のメールで明るい気持ちになってくれればそれでいいのです。慕っている人には幸せになって欲しい。

昨日の自宅のポストに、ポストカードが一枚届いていました。
番組でメールが読まれないと届かない、安住紳一郎の日曜天国のポストカード。


裏には安住さんから、「名言集」の直筆のお礼メッセージ。わざわざこんな一介のリスナーの為に書いて送ってくれたのです。身に余るお言葉ばかりが添えられていて、見ていると視界が滲む。

27年間、悔し泣き悲し泣きしかできなかった私は、その日生まれて初めて嬉し泣きをしました。私の初めての嬉し泣きが安住さんに奪われたのです。

思い返せば、喜んでもらいたいとメールを送っていた私が、逆に何度も番組に喜ばせてもらっていました。
負けじともっと喜んでもらえるように私が躍起になっても、さらに私の心を救うことをしてくるこの番組には勝てる気がしません。

メッセージが採用されてないのにポストカードを貰えるなんてズルイ、というお声ももちろんあると思います。しかしここは番組スタッフのリスナー一人一人に対する細やかな、愛情こもった番組づくりの素晴らしさが伝わることを願います。


こうして、私の少し狂った愛を伝えることで、私自身に幸せが降ってきました。
発信は誰かの為でもあり、自分の為でもあるんでしょうね。

あなたの「好き」というものは今どこに浮いていますか。まだ自分の心の中にいますか。
自分の感情を伝えるって、周りの反応が怖くて億劫ですよね。私もそうです。
でも、幸福な感情を伝えて悲しい思いをする人っているのでしょうか。
あなたの「好き」を教えてください。

私は私の初めてを奪った安住さんに責任を取ってもらうべく、今週もラブレターを書いています。

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