見出し画像

【週末暇?】謎の国?!カボチャドキヤ観光

みなさんは「カボチャドキヤ」という国をご存知ですか?・・・え?!知らない?

まぁ自分も3日前まで知りませんでした。

3日前の夜、グーグルマップ大好きおじさんである自分はいつもながら「何か珍妙なスポットはないものか・・・」と適当に地図を見ていると、ふと目に入った珍妙な文字「カボチャドキヤ国立美術館」

「か・・・カボチャドキヤって何ぞ?!」と検索してみると・・・館長トーナス・カボチャラダムス

・・・う゛~ん(胡散臭ぇ・・・)

しかも開館日は土曜日と祝日のみだと?・・・ふむ、連休最終日7月15日は海の日・・・い、行ってみるか

よく分からないところのバス停で降り(普段は車で移動しているが、事前にグーグルの航空写真を見た限り住宅街で駐車場は無さそうだし、近辺にコインパーキングも無いので)

山に面した住宅街の路地を入ると見える黄色い建物

ここがカボチャドキヤ国立美術館だ! なかなか趣のある洋館じゃないか。大正7年に建てられた館だそうだ。三菱倉庫という会社の保養所だったらしい。

恐る恐るドアを開ける・・・と、他のお客さんもいるようだ。(よかった、自分ひとりじゃなかった・・・と、ほっとする)

エントランスで入館料300円を払う

館内は普通の邸宅であったところを改装した美術館である。

入ってすぐのホール、大きな絵が展示してある。

●かぼちゃのブリューゲル 

いやね、正直なところ半ばネタのつもりで来たんだが・・・これには圧倒された。

かなり大きな絵なんだが、細部に至るまで描き込まれているのだ。そこに暮らす人々の生活が、街の群像が、この世界を織り成す物語が・・・圧倒的世界観である。

●にこにこ元気まち この人体を模した珍妙な街・・・

人々の日常と総合病院が珍妙な世界で融合したような街なのだ

●野菜畑のおかあさん 母性と慈愛あふれる優しい世界・・・

●高等御下宿ピース荘 缶ピーやんけ!(缶入りのピースという銘柄のタバコ)

●かぼちゃのなかのかぼちゃ浄土Ⅱ

●貧乏人のかぼちゃ浄土

●かぼちゃのブリューゲル

●貧者のバベル

これも細かいところまで描き込んであるんだ、カオスでありながらも何とも懐かしい感じ

●貧者のバベル この題名の絵はカラーもある

明るく安らぐ館内 画材・絵具の説明や歴史、トリビアなどのパネルも展示されている。ちゃんと絵の知識もある方なのだ!(失礼

ソファーなどでゆっくり寛ぎながらこの世界を楽しめる

このカボチャドキヤという国、いや世界というべきか・・・

それぞれの絵、その絵に描かれた街、その街のなかで生きる人々・・・そこにちゃんと世界があり、人生があり、物語があるのだ・・・これこそまさに「世界観」であろう。

そしてこちらが館長であるトーナス・カボチャラダムスさん

多くの絵に描かれている「かぼちゃ」というモチーフについて訊ねたところ

いのちが生まれ、そして帰る場所。おかあさんのような優しさのあふれるような、かぼちゃのデコボコとした形にそんなイメージを抱いているそうだ。

写真撮影なども快諾してくれた気さくな方だった。

館内には裏山の草花を眺めながらくつろげるティールームもあり

紅茶をご馳走になりました。

いやぁ・・・最初は軽くネタの気持ちで訪れたものの、その芸術、その心、その創造性が紡ぎ出す“世界観”はガチで圧倒・・・まさに空想観光であった。

●カボチャドキヤ国立美術館

●福岡県北九州市門司区谷町2-6-32

●開館日 土曜日と祝日(または振替休日) 注意!日曜日は休館!

●開館時間 11:00~16:00

●入館料 大人300円 中高生100円 小学生以下無料


あまり関係ないが、自分が絵を見ている最中に電話が掛かってきてたんだが・・・廊下にある黒電話が現役だった!! 個人的にはそれだけでかなり高ポイント!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?