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2022冬/北海道12〜知床ネイチャーツアー、水平線の流氷と知床山脈

歩いていくうちに開けた場所につきました。

意外と海抜の高いところにいたらしく、流氷の海が見渡せます。
どこまで続く流氷と冷たい海。もし自分が、この土地しか知らなかったら、この水平線の向こうは氷の塊だと思うだろうな。


そういえば先ほどから鹿があちこちにいます。

彼らは冬でも活発なんですね。雪を掘り返し草を食べてるらしいです。
もちろんエサを与えてはいけません。

裾野まで白いこの山は羅臼岳を含む「知床山脈」です。この山の峰の向こうが羅臼昆布で有名な羅臼町です。
真っ白な山を見るのは初めてで、大変感動しました。
地元名古屋で見える山は三重県の鈴鹿山脈や岐阜方面の山々なのですが、冬になっても雪が積もるのはせいぜい頂上付近の上から30%くらい。長野へ行けば雪山も見れるのですが、連なった山々の雪景色は確かに壮観で美しいです。
ですが知床山脈はそれとはまた違った壮観さと美しさ雄大さを感じます。
長野の山々は(場所にもよると思うけど)全方位山に囲まれています。
雄大さを感じると同時にどこにも逃げれない、という怖さを感じました(あくまで個人的にですが)。
知床山脈は平地に突き出たように独立感のある山脈です。見ようによっては山に見守られているような感覚になります。
頂上から私のいる場所まで全て雪です。
寒冷地かつ高緯度のところでしか見れない光景なのかもしれません。


知床山脈と鹿のかわいらしさに癒されながら来た道を戻ります。

【鹿についてのあれこれ】
ネイチャーツアー中にガイドさんから聞いたのですが、夏の知床はキャンプ場が開放されたあちこちからキャンパー達がやってくるそうです。
人が動き出すと、動物たちも動くのですがヒグマと共に注意しなければならいのはエゾジカ。
襲ってくるわけではないのですが、夏は発情期らしくあちこちで求愛の鳴き声を出すようで、その声は「女性の悲鳴」にしか聞こえないそうです。
本当に「キャーーーーーー!」という鳴き声で夜中にその声が聞こえると、聴き慣れていないキャンパーたちが「事件」だと思い、しょっちゅう警察に通報がくるんだとか。
なのでキャンプ場も『これは鹿の声です』注意喚起をしているようです。

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