本編つづき

途中おりんさん(ユナイトのギターLiNさん)を呼び込んでこのイベントの主旨をご説明。
「サライは24時間テレビで、24時間の間に作ったじゃん?逹瑯少年は『すげえ!ほんとに作れんのかな!』って見てたんだけど。あれを2時間でやんのよ」
戸惑うおりんさん。
「コードの指示とか」
「ないよ」
あ、その前に
「俺って声低いですか?」とフロアに訊く場面がありました。フロアに訊いてるのに横から
「低いよ」と逹瑯さん。
「そうじゃなくて一般的に」
「低いよ」
にべもないです。ぶった斬りです。でもほんとに低いよとフロアも頷いてました。

そうこうするうちに足立さんがドラム、ベースで8小節分のモティーフをご提示に。
「これどこ?イントロ?Aメロ?まだ決まってない感じ?」
目を閉じて聴く逹瑯さん。
「イントロによるけど、Aメロにするならベースは刻んでない方がいい」
会話しながら音やリズムを変えていく足立さん。
その音を聴いたり、繰り返してもらったりする逹瑯さん。
「サビにするにはパンチが足りないし、Bメロはもっと展開がほしいからAメロだと思うんだけど、もっと抜いて歌にいく耳にしたい」
これ!これなんですよ!制作のこういう会話、めっちゃ聞いてみたかった!みたかったんですよ!!
オーダーを受けて更に作業する足立さん。
「LiNはどんなふうに作曲するの?」
とトークタイムを作ってくださる逹瑯さん。
「夢の中でライブして、起きてその曲を弾いてみたりします」
「えっ、夢待ち⁉︎」
「他のバンドがライブする夢もあります」
「それって、弾いてみたら知ってる曲だったわってことない?」
「ないです。ユナイトの曲(肝心の曲名覚えてなくてごめんなさい!)とか、夢でギルガメッシュのライブ見て作りました」

紙とペンが用意され(めっちゃ可愛いスケッチブックを見せる松永さん)コードを書いたりしながら作業する皆さん。
そんな中で逹瑯さん
「えっとね」とラララで小さくメロディを!
(ポストに書いたソーーファ#ーソーミーーソドーードーラファ#ーファ#ーソーミーのメロディです)
最初小さく呟いたのを、次は声張って歌い上げたからびっくりしちゃうのと同時に鳥肌がぶわあきました!
すかさず鍵盤でなぞる足立さん。メロディだけじゃなく左手で和音弾きながら、逹瑯さんの歌いたいメロディと擦り合わせていきます。

「今日のこれ、見ててすげえ面白いって人と、全然面白くないって人に分かれるだろうね」
めっちゃ面白いです!何なら五線譜と鉛筆持って参加したかった!

2音下げたり、1音上げたり、最初のキーに戻したり、ソーーファ#ーファ#ファ#ソミーって刻んでみたり、足立さんの展開していく音が聞こえる中、逹瑯さんはずっと目を閉じていたり、指でリズム取ったり、スマホでぽちぽちしていたり。
時折口ずさむ時に「もーーらららーうぃどー」とか聞こえて、歌詞も浮かんでる様子が窺えます。
「繰り返しの最後は上げたい」とか「サビはロングトーンで突き抜けたい」とオーダーしたり(こういうワードでずっとscornが浮かんでた)、展開は足立さんにお任せしたり、その音を聴いて「やっぱりサビはロングトーンでなくていい」と撤回したり、足立さんの表情芸があったりしながら、気が付いたらあっという間に2時間弱。「できた」と逹瑯さん。えっ、朱配信の時に作詞が難関のように仰ってたのにめっちゃ早い!

「これ俺の水?飲んでいい?」
歌入れはもう静まり返って一点集中なフロアでした。ヘッドホン右から音が出なかったり、歌は出るけど音が出なかったりで調整する場面もありつつ、固唾をのんで見守られる中
「今、外音消してます」とフロアに説明する足立さん。
逹瑯さんの歌だけが響くフロア。うまれ立ての歌詞とメロディが。
歌ってみて「もう一回」「〜(歌詞)からもう一回」「○○のとこもう一回」と何度か歌って、一瞬で「完成です」と足立さん。
この間まじで体感秒でした。

1分程の1コーラスでしたが、集中に出し尽くした感じで「ありがとう」と捌ける皆さん。
でもすぐに「忘れてた!」と戻ってきました。
お祝いがまだでした笑。


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