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紫苑ステークス 回顧


こんにちは、競馬ライターのエルです。
紫苑ステークスの回顧をしていきたいと思います。

紫苑ステークスはまだ歴史の浅い重賞ですが、2017年にはディアドラが見事な勝ち方をして、その後に世界を股にかける活躍をしています。
3着までに秋華賞の優先出走権が与えられます。

さて、秋華賞へ向かい、二冠牝馬デアリングタクトに立ち向かうのはどの馬でしょうか。秋になり、成長した乙女たちのたたかいがはじまります。

パドックでは、スカイグルーヴの+26キロ、マルターズディオサやホウオウピースフルの+12キロ、ラヴユーライヴの-18キロという前走に比べた馬体重の大幅増減が取り沙汰されていました。
増えた分については伸び盛りの成長分とドヤ顔で言い切りたいところですが、成長する時期と書いている手前、二桁マイナスは気になります。大丈夫でしょうか。
余談ですが、馬の解説はともかく、人に向かって「休み明けの太め残り」とか面と向かって言われたら腹立ちますね。ていうかセクハラ?

ともかくとして、レースです。

ゲートは順調、揃ったスタートでレースは始まります。中山の外回りの2000mコースは皐月賞と同じです。今開催は開幕週ですが、雨の影響がどこまであるか。
明確な逃げ馬がいないと言われていた下馬評ですが、いざスタートしてみれば、やはりわからないものです。
一枠を活かして飛び出したのはショウナンハレルヤでしたが、マルターズディオサが二番手から。そして、人気のウインマイティーは後方から。時計のかかる馬場で、なおかつ開幕週ですから、ウインマイティーの後方待機は危ないのでは?……とハラハラしながら見守っていましたが、3コーナーから大外まくりでグイグイ進出してくるのがなんとも頼もしく。人気の一角シーズンズギフトは中団からインを選択。スカイグルーヴの姿は先頭集団に見当たりません。

4コーナー、勝負所で二番手に位置していたマルターズディオサが加速。ショウナンハレルヤをかわして先頭に立っていきます。
外からまくってくるウインマイティーですが、その前にいるのがスカイグルーヴ。
また、インコースから差し脚を伸ばしてくる馬たちの方が脚色よく、なかなか追いつくことができません。
インコースからは人気のシーズンズギフトや、伏兵クロスセル、スマートリアン、10番人気ですが武豊騎手鞍上のパラスアテナ、さらにマジックキャッスル、ミスニューヨークと続きます。

直線での勝負は外をまわったスカイグルーヴの脚色が鈍り、さらに外にいるウインマイティーがじわじわ伸びてきます。

インコースで、マルターズディオサが1馬身リードしながら残り200mを切り、パラスアテナ、クロスセル、シーズンズギフトの三頭が競い、まずはクロスセルが脱落。
マルターズディオサの勢いは衰えず、そのままぐいぐいと伸びていきます。ついていくピンクの帽子2つ、パラスアテナとシーズンズギフト。パラスアテナが二の脚でシーズンズギフトを振り切りますが、マルターズディオサには届かない。

マルターズディオサは1馬身半を詰ませない走りで、1着でゴールイン。

ウインマイティーの大外急襲もツメ甘く、掲示板確保がやっとのところ。

マルターズディオサ、春に続き、トライアルを快勝。秋華賞に向けた秋緒戦は最高の滑り出しとなりました。

予想の結果

◎シーズンズギフト……3着!

馬券圏内には入りましたが、的中ならず。
パラスアテナ、油断しました…さすがは名手。

トライアルとしても、好メンバーが集まった今回の紫苑ステークスですが、天気や馬場のこともあり、前にいたメンバーで大勢決しました。
打倒デアリングタクトの勢力図にパラスアテナやシーズンズギフトが加わりますが、ローズステークスの行方を見守りながら、秋華賞が楽しみになりますね。

さて、今回はここまでです。
また次回のレースでお会いしましょう。


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