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安田記念 回顧

やはりすごいレースになりました!

手に汗握る直線の攻防!

抜けたグランアレグリア、追うアーモンドアイ、粘るインディチャンプ。

アーモンドアイだけのレースではないことが改めて身に染みる、安田記念でありました。

それでは回顧してみましょう。

有力馬解説はこちら

レース回顧

朝のNHKニュースでもアーモンドアイの挑戦が紹介されていました。
注目の高さがうかがえますね。

安田記念当日の馬場発表は重馬場で始まりました。前日の夕方からの雷を伴う激しい雨、深夜まで断続的に降り続いた小雨の影響で一夜にして芝:重、ダート:不良という道悪馬場が出現したのです。

天候は時間が経つにつれ回復し、曇り予報ではありましたが、1R頃には快晴に近い天気になり、初夏の強い日差しを感じられるくらいになります。午前中の早い時間に"やや重"まで馬場は回復し、さすがは水捌けのよい東京競馬場です。

東京開催も後半、芝生も一部でえぐられた場所もあり、これまでの激戦の跡がうかがえますね。

安田記念に出走するのは強豪14頭、騎手も含めて変更はありません。

パドックも順調。今回も無観客のため、無人のパドックを有力馬が周回します。

本馬場への入場はアーモンドアイが先出しとなり、その後順々に飛び出してきます。

そして、春の東京開催、G1のフィナーレを飾る安田記念のファンファーレが無人のスタンドに響きます。
同時にゲート入りも順調。最後に大外ダノンスマッシュが入り、スタート態勢を迎えます。

各馬一斉にスタート…のはずが、クーリンガーが出遅れ。
アーモンドアイも少しダッシュがつかないか、いいスタートではありません。
幸先悪いスタートから、アーモンドアイは中団から後ろ目にポジションを選んでいきます。

先頭争いは大外から内に切り込んでいく⑭ダノンスマッシュ。さすがにスプリント界の雄、先手をとりにいく脚は素軽いです。
2番手は2馬身離れて⑩ミスターメロディ、内に①ダノンプレミアム、ほとんど差がなく⑨アドマイヤマーズ。その後ろに②ダノンキングリー、⑫セイウンコウセイ、さらに外には⑬ヴァンドギャルドがいます。

逃げる姿勢のダノンスマッシュと、やや距離を置いた先行集団はかなり固まっています。

先行集団から2馬身ほど差があり、ポツンと⑪グランアレグリア。先行馬と差し馬の間に位置するように単独で機を狙っているようです。

さて、後方の集団は内側に⑥インディチャンプ、外側に⑤アーモンドアイと同じ勝負服の1番人気、2番人気が並んで走っています。⑦ペルシアンナイトもペースを合わせるように並んでいます。1馬身半ほど離れて芦毛の馬体⑪ノームコア、並んで⑧ケイアイノーテックが脚を溜めます。
2馬身離れて④クルーガーがシンガリ。これは出遅れが響いてかなり厳しい状態です。

最初の600mは34秒2とやや重馬場を考えると速いペース。
勝負の3コーナーから4コーナーへ。
後続はペースを上げ、馬群はぎゅっと詰まってきます。
あからさまに動いていくのはケイアイノーテック。後方からマクリの態勢。

先頭はダノンスマッシュ。バテてはいない様子、ここからが勝負と言わんばかりです。大注目のアーモンドアイはまだ後方、インディチャンプも同位置です。4コーナーをどう攻略していていくのでしょうか。

勝負の4コーナー。
アーモンドアイは外をまわり、インティチャンプはインコースを選択!

直線に入って、ダノンスマッシュがまだ先頭。ミスターメロディも食らいついていきます。しかし、伸びは今一つ!

アーモンドアイは外を回って、まだ馬なりのまま、エンジン点火はこれからでしょうか。抜け出す気配のあるのはインディチャンプ。同ラインにはグランアレグリアと大マクリのケイアイノーテック。

残り400m、坂を登るところで抜け出したのはグランアレグリア!

手ごたえよく伸びてきます。内で馬群を捌いて出てきたインディチャンプの前を行き、インディチャンプは慌てて進路変更を余儀なくされ、ワンテンポ遅れてしまいます。

外から追い込んでくるのは、ようやくエンジン点火のアーモンドアイとケイアイノーテック。内ではダノンスマッシュも粘っている。

残り200m。グランアレグリアは止まらない。ぐいぐい伸びていきます。

アーモンドアイはケイアイノーテックを振り切って、インディチャンプを射程圏に入れます。ただ、グランアレグリアまで届くのか。
そうは言っても、インディチャンプも流石の一言、簡単には抜かせない。

残りわずかというところ、馬場の大外、一気に突っ込んでくるのは芦毛の馬体のノームコア。

しかし、グランアレグリアは止まりません。
最強牝馬と謳われたアーモンドアイ、そして短距離界のG1馬たちを相手に2馬身半をつけてゴールイン。堂々の圧勝です。タイムは1分31秒6。馬場を考えると速い時計ではないでしょうか。

2着はアーモンドアイ。インディチャンプをなんとか差し切って、面目躍如といったところでしょうか。3着争いは接戦。最後にノームコアが突っ込んできましたが、わずかにインディチャンプが残したようです。

豪華メンバーと大記録がかかったこの安田記念、勝ったのは4歳牝馬グランアレグリアでした!

池添騎手は勝利騎手インタビューの際に右目を腫らしていました。
どうやら芝生の塊が直撃したようです。軽い脳震盪も起こしていたと後ほどコメントもありました。それでも勝利への執念でグランアレグリアを導いた手腕は大一番に強いかの騎手らしく、こちらも目頭が熱くなります。

ルメール騎手がインタビュー中にも氷嚢を差し入れするシーンもあり、敗れた側とはいえ、スポーツマンシップに溢れるレース後の一コマでした。

大記録には残らなかったけれども、記憶に刻まれるような安田記念がここに幕を下ろしたのでした。

レースのポイント

グランアレグリアお見事です!
と、まずは勝った馬を褒めたいと思います。
直線で突き抜け、そこからはもう止まらない。
アーモンドアイの猛追を振り切り、2馬身半も差を付けてしまいました。

アーモンドアイはなぜ負けたのか。
この問いには様々な要因があると考えられます。
出遅れ、馬場、ローテーション、体調、展開……etc
どれが、と簡単に断定できるものでもありません。

逆にどうしてグランアレグリアが勝つことが出来たのか。
少なくても鞍上の池添騎手は芝の塊が顔に当たるアクシデントがあり、わずかの間、馬をコントロールできていなかったかもしれません。
しかし、馬場、展開、体調、その他、すべてがぴったりとハマり、この馬の能力をフルに発揮することが出来た。アーモンドアイは細かいことが積み重なり、能力を発揮出来なかった、そんなところではないでしょうか。

やはり、どんなに強い馬でも競馬に絶対はなく、負けるときは負けます。
その理由ははっきりとはわかりませんし、走る前には予想の域を出ません。
競馬はゲートがひらいてみないとわからない。
だからこそ、レースは面白いし、難しいのでしょう。
わたしたちも予想のしがいがあるというものです。
そう改めて感じさせてくれたレースでした。

予想の結果は……

◎アーモンドアイ……2着

多くは語りません。残念というしかありませんが、グランアレグリアの勝ちっぷりを見ていると道悪のマイルでは相当の強さがあるのでは?と今後の期待が膨らみます。それはそれで楽しい結末です(むりやりポジティブ

1着▲グランアレグリア 3番人気
2着◎アーモンドアイ  1番人気
3着○インディチャンプ 2番人気
4着△ノームコア    7番人気
5着 ケイアイノーテック11番人気

実は……▲⇒◎⇒○という必勝予想にも関わらず、

馬券は外れなんです!!!! だってアーモンドアイ頭だからあ!!!

ああ、なんでこんなに馬券下手なの……!

それでも、ノームコアがインディチャンプを交わしていたら、牝馬ワンツースリーという記念馬券を一口だけ持っていたので大当たりだったのですが!!

なので、実はゴール前、ノーーーームコアアアアアアって感じでした。

届かなかったけど!!!!

というわけで、今回もはずれです!!!!

次週はエプソムカップとマーメイドステークスです。

夏競馬本格到来ですね。

G1ほどではありませんが、来週以降もこのコーナーは続いていくのでまたお会い出来ればうれしいです。

では、春のG1連戦、おつかれさまでしたー

またお会いしましょう~~!

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