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半導体工場駆け込み建設ラッシュとPFAS規制の無い日本。

 半導体工場では多量の洗浄用の水が使われると同時にPFASが使われる。
例えば、熊本県菊陽町は、阿蘇のカルデラから流出する清水が半導体工場を建設するうえで、非常に重要な『資源』として狙われている訳である。
下の地図は右の阿蘇カルデラから流出する清水が赤矢印方向に流れ出て菊陽町に至る様子を示したものである。

阿蘇の水と菊陽町

ご覧になって頂くとなぜ、菊陽町に半導体工場が建設されるのかがお分かりいただける。
 半導体工場にとってこの清水はPFASと共に洗浄水が大量に使われるのである。
 欧米では、PFASの発がん性が認められて、厳しい規制の対象となっている。
 一方、日本では『暫定指針値』という何ら規制の根拠にもならない、PFAS規制の無い国である。
 従って、海外の半導体工場は、大量の水を使い、PFAS排水規制の無いままで建設できる
 しかも、厚労省はこれから研究するなどという悠長な寝ぼけ話をしているのである。
 日本にとって清水は何物にも代え難い貴重な天然資源である。これを補助金まで付けて大歓迎するというトンデモない政策を推し進めている。
 長期に亘って、このようなPFAS蓄積が健康被害(主に発がん性)が生じれば日本政府(岸田内閣)が将来にわたって責任を有していることを忘れてはならない。
 工場進出で地元に金が落ちると浮かれる日本はチョット頭のおかしい国民になってしまったようだ。


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