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能登半島地震発生のメカニズム…日本海沿岸に見る特異性(火山帯無き温泉群)(新潟そして秋田・油田、ガス田の存在)はなぜ?

 日本海沿岸、山陰地方には多くの温泉が存在する。
これは能登半島についても同様である。下図は主な温泉を示したものである。

能登半島温泉

一方、この地域には火山帯が存在する訳でも無い。
 詳しいところは分からないが、能登半島付近の地下には、なんらかの熱源が存在すると想定される。
 また山陰地方でも温泉が下図のように分布する。

山陰温泉分布

こうしてみると、日本海沿岸の南部は沿岸沿いに多くの温泉が分布する。
 もう一つ特筆すべきは、新潟には油田やガス田があるということです。これは秋田沖にもあります。
 いずれにせよ日本海沿岸北部にあるという事です。

新潟の油田、ガス田分布

 なぜ、新潟県のほか秋田県などの日本海側に油ガス田が集中しているのでしょうか。
 油ガス田ができるには、いくつかの条件がそろっていなくてはなりません。石油のもとになっているのは、おもに海洋プランクトンなどの水生の微生物です。微生物の死骸は泥や砂とともに水底に堆積していきますが、ふつうはほとんどが分解されてしまいます。しかし、何らかの理由で水底付近に酸素濃度が低い場所があると分解が進まず、有機物を大量に含む泥の地層ができます。有機物に富む泥層の上に堆積物が溜まっていき、とくに地盤が沈降する場所では、堆積物が厚く積み重なり、有機物に富む泥層の上に堆積物が溜まっていき、とくに地盤が沈降する場所では、堆積物が厚く積み重なり、その圧力によって有機物に富む泥の層は頁岩(けつがん)(油母(ゆぼ)頁岩、根源岩)になります。頁岩が地中深さ数kmに達し、温度が100℃前後になると、頁岩中に含まれる有機物が化学反応を起こし、ケロジェン(油母)という物質に変わります。地下深くに堆積したケロジェンは、さらに高い圧力や温度によって原油や天然ガスに変化していくわけです。
 ①酸素濃度が低い
 ②温度が100℃前後になると、化学反応を起こす
という二つの条件が重要です。
 それでは、これら酸素濃度・高温度の二つの環境はどのようにして得られたのでしょうか?
 拙著「千年後に迫り来る 大洪水」では、日本海への水・砂・氷の液状塊のディープインパクトが存在したのでは無いかと推定しています。
 この衝突・衝撃で、高温状態が発生すると同時に、ディープインパクトによって衝突した液状塊は酸素がありません。
 また、拙著では、ディープインパクトによると想定される日本海を起源とする津波・大洪水があったことを検証しています。


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