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能登半島地震発生メカニズム…メキシコ湾ディープインパクトと日本海


 すでに能登半島地震について、発生メカニズムを推定するための有力なモデルはこれまで提唱されていません。
 ほとんどの報道が、これまで知られていなかった大きな断層が存在して(150㎞程度の長さという報道もあり)いたためとしている。これは地震発生の直接的な現象を説明するに過ぎない。
 太平洋側の地震については、地殻プレートの移動によってプレート間に力が作用して歪みエネルギが蓄積され、これが解放されるときに地震が発生するという、力学的なメカニズムで説明がなされて来た。
 では、今回の能登半島地震はどのようにその力学的メカニズムを説明するのであろうか。
 さらに、この巨大な断層はどのようにして造られたのか、これに迫らなければ将来の地震活動についての予測は全くおぼつかない。
 筆者は、拙著「千年後に迫り来る 大洪水」の中で、日本海は、紀元1世紀頃のディープインパクトによって、大きな断層も形成されたのではないかと提唱している。
 一つの例として、ユカタン半島への隕石落下によるメキシコ湾の地形を見てみよう。下がユカタン半島を含むメキシコ湾の3D海底地形図である。
 湾の平均深さは、1700m程度ですが、最深部は、5200mもあります。

メキシコ湾3D地図

 さて、今度は日本海を見てみましょう。
何やら上に示したメキシコ湾にも似ているような海底地形を示しています。

日本海海底地形図

 さて、日本海の平均水深は1752m、最も深い地点で3742mとなっています。
 ディープインパクトによって大きな影響を地形に与えていますが、平均深さと、最深部については、メキシコ湾、日本海共に同じ傾向にあります。
 メキシコ湾には、日本海と同じように油田地帯があります。タイトル上に油田分布図を示しています。
 日本海の油田・ガス田の分布図を参考までに示しておきます。

日本海油田分布図

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