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『あなたの楽しみは?』

『あなたの楽しみは?』

何となく蒸し暑い一日です。

梅雨の真っ最中、仕方ないですね。

2007年の私のブログからです。

『09/03/2007 20:00:00

TITLE: あなたの楽しみは?

ある方から戴いた数年前の年賀状を読んでましたら、

こんな歌が出てきました。

江戸時代の末期の歌人のものですが、今の私たちから見たら何と倹しい思いや楽しみなんだと思いがちですが

実は人としての本来の楽しみってそうでないといけないのでしょうね。

満ち足りた世界がどれほど、欺瞞や危険や猜疑心にまみれた時代なのかを今、

身をもって体験させられているようにも思います。

読んでいますと、ゆとりがあって、自然や周りが感動に満ち溢れていて、心が通い合って、

譲り合いがあって、思いやりが充満しているように感じます。

時代は果たして進んだのでしょうか。

心が豊かになることは物やお金が増える事なんでしょうか。

楽しみは朝起きいでて、昨日まで

   無かりし花の咲ける見る時

楽しみはまれに魚煮て 児等皆が

   うましうましといひて食う時

楽しみは銭なくなりて わびをるに

   人の来たりて 銭くれし時

楽しみは木の芽煮やして 大きなる

   饅頭をひとつ 頬ばりし時

楽しみはつねに好める焼豆腐

   うまく煮立てて 食はせける時

楽しみはとぼしきままに 人集め

   酒飲め 物食へといふ時

楽しみはいやなる人の来りしが

   ながくも居らで帰りける時

楽しみは機織りたてて 新しき衣を縫いて

   妻が着する時

        (江戸末期 橘曙覧)

橘曙覧(たちばなのあけみ)は幕末の歌人で越前国・福井市の生まれ、2歳で母、15歳で父と死別。

正岡子規から「清貧の歌人」と評される。

また、天皇、皇后両陛下のアメリカ訪問の時のクリントン大統領の歓迎挨拶の時に引用されたということで再び極光を浴びたらしいです。

こんな歌にもっと触れ合わないといけませんね。

心の洗浄剤、清浄剤になるようにも思います。』

西日本ビジネス印刷株式会社

代表取締役会長 園田 慶一

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