TETORAにカリスマ性を感じる

みなさんはカリスマブームをご存知だろうか?

「カリスマ美容師」「カリスマ店員」「カリスマモデル」などなど。
渋谷、原宿を中心に至る所に、カリスマがウジャウジャ時代があって彼らをメディアが持て囃していた時代があったのだ。
それが「カリスマブーム」

当時、僕はまだ大学生くらいだったと記憶しているが、まぁそのカリスマブームが嫌いで嫌いで。
「カリスマっていうのは唯一無二の崇高な存在でお前らみたいな薄っぺいらやつがカリスマ名乗んな!」ってカリスマを特集しているテレビ番組を見てはそう怒っていました。
ちなみに僕が思うカリスマは尾崎豊であったり、大仁田厚であったり。
うんうん、やはり2人とも崇高な人物です。
(大仁田のどこが崇高? ってツッこまれるかもしれませんが全盛期の大仁田さんはカリスマそのものでした)

カリスマブームの時のもてはやされた「なんちゃってカリスマ」は今やどこ吹く風。
「お父さんは昔カリスマと呼ばれていたんだぞ〜」と我が息子に雑誌の切り抜きを見せながら自慢しているのが容易に浮かびます。

そんなカリスマブームが去ってはや十数年。
昨日、カリスマを見てきました。

TETORAを知ってるか?

そのカリスマは3人組ガールズバンド「TETORA」のボーカル・上野羽有音。

知ってますか? 大半の方は知らないと思いますがこれがまたなんとも言えないほどに熱いバンドなのです。
ちなみに昨日は対バン形式のライブだったのですが、チケットも運よく取れたって感じで、チケットはなかなかの倍率なんです。
ワンマンライブに至っては何度申し込んでもチケット争奪戦に負けてしまう始末。この前やっとのことで来年2月のワンマンは当選しましたが、負け星の方が圧倒的に多いです。

さてさてそんな大阪出身のロックバンドTETORA(年齢はまだ23、4かな?)にはとにかくカリスマ性があります。

僕がこのバンドに出会ったのは今年の初めくらいだったと記憶しています。
何気なくYouTubeを見ていたら、おすすめに彼女たちのLIVE映像上がってきたのです。

この「今日くらいはさ」のライブ映像を見た瞬間、ピンときたんですよね〜。
「あ、売れるなと」。

前note記事にも書いたと思うんですが、僕の特技はブレイク前のアーティストを嗅ぎ当てること。過去に嗅ぎ当てたアーティストはLADY GAGA、あいみょん、ビリーアイリッシュ、優里などなど。
TETORAにもその嗅覚がビンビンと働きました。もう来年あたり大ブレイクするのではないでしょうか。

「声が楽器そのもの」

一番の特徴は動画を見てもらえればわかる通り、このハスキーな声。
もうこんな声聞いたことがないです。
何かのインタビューで昔は声がコンプレックスだったと語っていましたが、今となっては最大の魅力ではないでしょうか。
なんとも形容しがたいその声は、誰のマネでもない唯一無二のまさしく天からもらった産物。
もはや上野羽有音の声はTETORAの個性であり、誰も奏でることのできない楽器なのです。

「圧倒的なライブパフォーマンス」

MVではかわいいらしい女の子のように見えますが、LIVEになるとそのイメージが一転! 月並みな言葉で申し訳ないのですがパフォーマンスが熱い! 熱い! 熱い!
TETORAのもう一つの魅力はライブパフォーマンスなのです。
昨日のライブで「YouTubeやCDで伝わらないものがLIVEにはある」と彼女も言ってましたがまさにその通り。生でしか伝わらないTETORAの感情が上野羽有音の声を通してお客さんに火傷するほどの熱さをこれでもかとばりにぶつけてきます。TETORAを感じたければYouTubeでもCDでもなくLIVEなのです。

大阪が生んだカリスマ

TETORAのパフォーマンスを見たのが昨日で3回目なのですが、毎回違う感想を抱きます。もちろんTETORA自身が成長しているということもあるとは思いますが、それだけではない何かが、僕に毎回違う印象を与えているのだと思います。

彼女のシャウト、彼女が発する言葉、そして彼女が表情一つ一つが意味あるように思えて、それを見逃してしまうと大きな後悔が押し寄せてしまうのではないかと思ってしまう。だから彼女の一挙手一投足から目が離せないのです。TETORAと一緒にこの時間を生きているだから全力で応えたい! そんな思いがどんどん大きくなってくるのです。

昨日のライブのせいでまだ耳鳴りがおさまりませんが耳鳴りを感じるたびにTETORAの余韻をイヤホンなしで感じることのできるこの至福もLIVE醍醐味でしょう。その耳鳴りを治すにはまたTETORAから処方される必要があります。





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