謎めく鍋パの七不思議

「おー、久しぶり、どうよ最近」

「いや、ヤベーわこのままじゃ卒業できないかも。単位全然取れてないもん」

「お、いいねぇ、俺もヤベーわ。じゃまた集まってみんなで勉強でもする?鍋でもつつきながらさ」

「いや、鍋食いながら勉強なんかできねーだろ、どうせ鍋食ってあー美味かったぁぁゲームでもするかぁぁってなって。それ去年もやっちゃってるから。今年単位取れなかったらマジヤバイんだからな」

「まぁまぁ、とりあえず鍋しようぜ、寒いしさ、俺メンバー集めるよ、いつもの感じでいいよな」

「お、おう、、、まぁわかったけどせっかくやるなら具材は持ち寄りにしようぜ、その方が盛り上がるだろ。」

「なんだよ、お前単位の方が大事なんじゃなかったのか、やる気満々じゃねーか、鍋担当大臣」

「うるせー、お前は出汁でもとっとけ」

1.鍋パしようって言い出すやつと鍋パしようって言われると鍋パしちゃうやつ

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「さ、やりますか。」

「いや、まだ全員揃ってねえじゃねーか」

「鍋時間かかるからね、出汁は事前にとりましたよー今日は5時起きです」

「どんだけ気合い入ってんだよ、出汁とる前に単位とれよ」

「おっ、うまい、絶好調ですね、鍋担当大臣」

「その呼び方やめろ。じゃ具材はどんな感じ?」

「豆腐と白葱、鱈ね、あと白滝と水餃子、、、。白いな、全体的に白い」

「白すぎるだろ、他なんかないのか?」

「大根ありました、大臣!」

「そうそう、やっぱりお鍋は大根、、って真っ白やないかい!」

2.具が白くなりがち

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「煮えたかそろそろ。おー、白いぜー白すぎるぜー」

「ではでは、カンパーーーイ」

「いゃーうめぇぇぇぇえー、色とか関係ねえわ、うめぇぇぇ」

「うめぇぇぇ、しっかし肉っ気が全然ねーな、あと白菜も欲しい。そうだ、ソータも来るんだよな、まだ来てないしなんか買わせよう」

RRR....

「おう、どした?ああ、もう着いたよ、え、白菜?無理無理もう着いたもん、ピンポーン」

ソウタ、入室

「悪い悪い、遅くなったわ」

「お前、来るならもっと遅く来いよな、中途半端すぎるわ」

「ってお前誰だよ!」

「あっどうも初めましてソータの友達です」

3.知らんやつ1人紛れてることある

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「え、いつから?いつからいた?」

「最初からいましたよ。ほら水餃子と鱈買ってきましたし」

「え、これ、あなたが?すみません、ありがとう。野菜鍋になるところでしたね、ほんと、いつから、いや、え、で、名前は?」

「まぁまぁ、僕の名前はいいじゃないですか、ほら、ソータも鍋の具材入れなよ」

「おーそうだった、はい、フライドチキンとポテチ」

4.遅れてきたやつ、鍋の具材じゃないやつ買ってくる

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「いや、お前遅れてくるわ、具材買ってこないわ、話聞いてた?ちゃんと説明したよね、具材ないと鍋始まんないよ!」

「いや、ゴメンゴメン、食べたくなっちゃってさ、食べたくなるなるだろ?ほら食べたくなるなる?」

「あ、おい、あ、、、うめぇぇぇ。うめぇわチキンうますぎ。鍋アッサリしてたからチキンうまいわ」

「チキン足りねえな、チキン買ってくるか。」

「いやいや、そろそろしめない?やっぱ雑炊っしょ。」

「うーーい、卵と冷やご飯は用意しておきましたよ、大臣!」

「大臣やめろ。じゃ、雑炊するか」

10分後・・・

「うーい、できたぞ、半熟ーうまそーーーーー、おーい、おーーーい、できたぞーーー」

5.雑炊できる頃、みんなゲームに夢中

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「おい、ゲームやめろ、雑炊できてる!!」

「もういい、勝手に食うわ、いただきまーす、うわ、うめぇぇぇぇぇ」

「ん、おい、雑炊できてるやんけ、言えよ!」

「言ったわ、早よ食え」

「あ、うめぇぇぇうめぇぇぇええええ、やっぱ冬は鍋だよな、、、ほんと、鍋最高だわ、、、」

6.チキン買ってきたやつ、一番鍋に浸る

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翌朝

「あー寝てしまったな」

「お、もう8時か帰るわーいや、まじ楽しかったわ、またやろうぜ」

「おう、またやろう、ういーおつかれーーー」

・・・・

7.鍋した翌日なんか部屋臭う

(以上)ーーーーーーーーーーー

大学の同じサークルかゼミの集まりの人々が織りなす鍋パ七不思議。ちょっと自分でもよくわかんないですが、太字のとこは「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」と頭に流れながら書いてました。ご賞味ください。

自分の経験したことを文章にしていくことで、誰かの役に立てたら嬉しいとか、ただ書くことが楽しいとか、そういう風に私はなりたい。