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考え抜いた先に

考えて考えて考えて考え抜くと、たまにふっと答えが見つかる時がある。

あれだけ考えても、見つからなかった答えが、あっけなく姿を現して、同時にわっと興奮と驚きと喜びが押し寄せる。

しばらく、その興奮は続く。

興奮に押され、作る。もくもくと。作る。

作り終わると、また興奮が押し寄せる。と思いきや、その興奮からくる高まりと、あまりにあっけない幕切れと、その間に生じた歪みのせいで、力がさーっと抜けて行く感覚に陥る。

熱が冷めていく。

考えを形にしてしまったからか。考える過程でたまった熱量が一気に放出されてしまったのか。

わからないが、今はただ、その完成品を冷めた目で眺めている。

その眺める時間が、実体化された己の考えを深みあるものに変えていくことに気づかずに。


自分の経験したことを文章にしていくことで、誰かの役に立てたら嬉しいとか、ただ書くことが楽しいとか、そういう風に私はなりたい。