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ポエム帳

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酔っぱらったときに書きます。
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2014年8月の記事一覧

消えた花火をバケツに放り

うう…八月が終わっちゃうよ…あと一時間あまりだって…淋しいね。

意味のある文章を書こうとすることはぼくにとって辛い場合が大半である。けれどもぼくは気づいたら、また仕事机の前まできて、乾いた雑巾絞るみたいに、ありふれた言葉の中からなんとか煌めいたもの見つけ出そうとつとめている。

お酒を控えた方がいいって、何人ものひとが心配してくれた。嬉しいけど、悲しい事に、ぼくは今もお酒を飲んでいる。アル中、だ

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夏でした

日付が変わった。八月三十一日だ。これほど特別な日付がほかにあるだろうか。四月二十七日でもなく七月二十四日でもなく十月十二日でもなく、八月三十一日なんだ。ちなみに前のみっつは知り合いの誕生日である。

とはいえ夏は終わった。いや、終わろうとしている。蝉の声は相変わらずぼくを安心させようと四六時中響いてくるけど、もう暑さに厭味がなくなった。夏を待ち焦がれていたことを少しだけ後悔させる鬱陶しさがなくなっ

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アサガオ

去年の夏、一昨年の夏、はっきり云ってぼくはなにをしていたかすぐに思い出せない。かつての夏を思い返しながら鬱々と過ごしていたかもしれない。ああ、そうだ、去年は神奈川へ行ったんだった。花火を観た。いろんな人と逢った。それは思い出した。一昨年はどうだったかな。

淋しいってささやくことは簡単だ。星が降る。

子供がぼくを指差して、この人、暗い、ってさ。そんなことわかりきってる。子供が懐く、懐かないは、な

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