LIGHT iT UP BLUE❶　

１点イ音※※※※の産声をあげて
君は生まれた

青い地球のどこにいても
１点イ音の産声をあげて人は生まれるという

きっと父と母は１点イ音の産声をあげる君の声に
幸せいっぱいだった

だが産声はいつの間にか
泣き声にかわる

皆が１点イ音の産声では居られなくなる

いつからだろうか

産声が泣き声にとってかわられたのは

涙のわけが悲しみになったときだ

母の胸から引き剥がされて
つかまり立ちをおぼえた日

剥がされるとは何と悲しいこと
君はシュンとしてしまった

その日からだった
剥がされる悲しみを知ったその日からだ

産声が泣き声にかわったのは

でも

この世のよろこびを知ったときも
産声は泣き声にかわる

いつからだろうか
うれし泣きになったのは

希望が君の
目の高さで見えるようになったとき

母から引き剥がされても
よちよち歩きができた日だ

剥がされるとは
自由でもあると知ったのだ
君はワクワクしたのだった

その日からだった

歩いた君をみてうれし泣きする
父母の愛を知ったその日からだったのだ

君の歩む世界には
うれし泣きがあることを
君もおぼえたのは

※１点イ音
=中央ハ音から６度にあたるハ長調ラ[A]音

人種あるいは民族に関係なく、新生児の産声は１点イ音であったという。民族音楽学者、小泉文夫氏の研究に基づく引用

(引用元：実用楽典[改訂版]ドレミ楽譜出版社)

Light It Up Blue2023

涙のわけをみんなそれぞれ持っているんだよ
うれしいわけをみんなそれぞれ知っているんだよ

おかしいことは何もない
ちがっても　それぞれなのだから
それでいい

君の歌があるのだからきっと。。

『困った子は困っている子』という、あることばに触れて涙出そうになりました

産声の最初の声の高さはみんな共通である、といいます。

最初は誰もが同じ歌を唄っていた、ということをしずかに想いながら。。