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ウマ娘プリティーダービー ーロード・トゥ・ピスケスー

ここ数か月それなりに時間を費やしているアプリゲーム、ウマ娘プリティーダービーにおける月例ユーザー大会「チャンピオンズミーティング(CMTG)」の3月開催大会、ピスケス杯向けに調べた事や目標、経過何かを記載していく。

2か月分溜めてしまっているけれど備忘目的で。開催時点から未来の情報は避けて書き起こしていく。

グレードリーグ決勝A、3つ目のプラチナを獲得したアクエリアス杯の記事はこちら。

大型アップデート適用、「Make a new track!!」シナリオ開幕、新環境開幕!

育成環境の変化として、リリース1周年を迎えると同時に各種スキルの効果調整やステータスの根性を中心にレース展開への変更が加えられた。合わせて新シナリオ(TSシナリオ)が開幕し、育成段階での大幅な基礎能力の向上があり、新しい育成ウマ娘やサポートカードの登場に留まらない変化への対応力が問われるCMTGになった。

新シナリオで評価値の水準が大幅上昇、グレードA決勝はSSが基準に

個人としてはアオハル環境では上振れてS+ランクといった状況だったが、TSシナリオ環境入ってSSが育成できた。

ピスケス杯での雑感としては最上位のUgクラスは全環境でのSS程度のレア度でほぼ無視して良いが、決勝を狙うならエースはSSランクが並べたいラインと言える。

距離適正の広いウマ娘にアドバンテージがある環境へ

適正の広さによる有利不利がTSシナリオ環境ではアオハルシナリオ環境とは逆転した。レースに勝利して得られるボーナスやアイテム購入のためのポイント、ヒントドロップがあるためマイル/中距離の脚質適正がまず重要で、プラス短/長距離どちらか一方に最低Cが欲しい。

アオハルシナリオではスキルを確保する手段であるアオハル爆発の仕様上、ドロップ対象を欲しい距離/脚質に限定できる適正が狭いウマ娘の方が有利だった。

今度の天皇賞(春)は阪神想定!

阪神芝3200m(長距離・根幹距離)、春、右回り、雨不良馬場

CMTGとしては昨年6月ジェミニ杯以来2度目の天皇賞(春)想定だが、京都ではなく阪神での開催になっている。

天皇賞(春)詳細レースデータは企業系攻略wiki、GameWithを参考とする。

天皇賞(春)詳細レースデータ

長距離の例に漏れず終盤はバックストレッチから始まる。およそ100mと長めになっておりここで加速できるかどうかが勝敗を分ける。ハーフアニバーサリーでリリースされた [錦上・大判御輿] キタサンブラックの固有スキル「勝ち鬨ワッショイ!」によって先団2位までに追込の「直線一気」と同様の加速を可能になった事はメタゲーム上の大きな変化だ。以前の長距離では前を行く場合「アングリング×スキーミング」を発動できる終盤コーナーが最速の加速位置だったが、追込組との差が詰まった。

4コーナーから下りホームストレッチ側ゴール手前で登る坂の作りで、バックストレッチ側からスタートして回るためそれらを2回づつ通過する。計4回の坂の影響は大きいのだけど、コース全体として下り調子になっているのがポイント。賢さのステータスが下り坂の走りに影響するので、スタミナへの貢献は大きく3200m不良馬場にもかかわらずこれまでの長距離と比べ要求が随分軽減される。

目標スタミナは1100以上で回復スキルなしか、1000弱+金回復1つ。アップデート以降も強力な「円弧のマエストロ」や発動タイミングが中盤まで延長された「鋼の意思」、継承での効果量がアップデートで増えた「ピュリティオブハート」「ゲインヒール・スペリアー」などから2つ程度組み合わせれば不発込みで担保できる。逃げ同士で先頭を競り合うのが前提になるが後半一瞬でも2着以下になれば発動できるので「ピュリティオブハート」の採用を考慮できるのは1つのテクニックとして覚えておきたい。

アップデートにおける1つの注目点だった根性回りの調整に関してはこの天皇賞(春)想定に関して述べるなら目立った影響はない。というより、スピード以外にスタミナ/パワー/賢さも相当量盛るのが前提になってしまうため出走者全体の傾向として根性に回す余力がなく、大きく差が出ていない

キタサンブラック登場で逃げ強化、先行策が厳しくなった長距離CMTG!

過去3回の長距離CMTG、6月ジェミニ杯(京都3200m、天皇賞春)、10月ライブラ杯(京都3000m、菊花賞)、12月サジタリウス杯(中山2500m、有馬記念)のメタゲームを振り返るといずれも基本的には追込優位の環境だったのは間違いない。

「迫る影/直線一気」を背景にしたバックストレッチからの加速力があったり、スタミナ消費の脚質補正でステータスに余裕があったりと他脚質に対して大きなアドバンテージを持っていた。対抗するのは「アングリング×スキーミング」で3コーナーから加速する前の脚質だけれど、ライブラ/サジタリウスどちらでもその手前で先行が逃げを交わすのが現実的で、逃げがなんとかハナを切ったとしても突き抜けて能力が高くなければ追込から逃げ切れないという問題があった。

"環境への適正が高い追込"vs"逃げポジションを取って先頭を走り切る先行"という構造を打ち破るべく参戦したのが [錦上・大判御輿] キタサンブラックと言える。

先行も「勝ち鬨ワッショイ!」を発動できれば強いのだけれど、終盤入って直ぐに加速できるようになった逃げを先行が捉えるのは流石に困難になり、脚質単位では追込と逃げに次ぐ3番手へTierを下げた。

バ郡を引き延ばせれば逃げ優位、伸びきらなければ追込優位、レース展開への技術介入度は高め

3200mの長距離では先団のペースが展開に大きく関与する。終盤突入時の先頭から最後尾までの距離を大きく広げられていればそれだけ追込勢が脚質補正の差で逃げを捕まえる余地を削り取る事ができて、その時の状況で逃げ/追込の優位が傾く。

レース展開には自チームの編成によって一定介入する余地がある。逃げウマ娘は競り合いで速度を上げるため出走ウマ娘に逃げが多いほどバ群が縦に伸びやすく、逃げウマ娘が有利を得られる。阪神3200m想定では逃げ2枚でも十分バ群が伸びる上に、バックストレッチからの終盤加速を前2枚まで得られるため逃げ2軸の編成が極めて有力だ。他のチームが逃げを1枚も出していなければ自チームの逃げ2枚が「勝ち鬨ワッショイ!」での加速を得られるので余程追込側が強くなければ勝ちは決まる。

強い逃げを出せないチームが逃げ1の枠組みになる事を期待してデバフ枠を含む差し/追込3、ないし先行1差し/追込2編成を組んでいるケースはあり得るが、大抵はキタサンブラックを含む逃げウマ娘を1枚以上選出する。結果としてピスケス杯全体の傾向としては逃げウマ娘優位という事になる。

この煽りを受けて大きく強みを失ってしまったウマ娘もいくらかいて、代表的なのは12月サジタリウス杯登場の [ノエルルージュ・キャロル] ビワハヤヒデだろう。固有スキルの発動条件としてスタート直後から前方をキープする必要があり、先行でも5位以下になりやすいため逃げ改造でもできなければ条件を満たせなくなってしまった。10月ライブラ杯以降にリリースされて次の長距離CMTGで活躍を見込まれていた [初晴・青き絢爛] テイエムオペラオーも固有スキル [恵福バルカローレ] そのものは強いのだけれど、覚醒スキルの「真打/影打」が別に終盤接続確定しなかったりリリース当初から評価を下げる点が目立った。

Tier1: [錦上・大判御輿] キタサンブラックが筆頭、編成でペースを握る逃げウマ娘

出走メンバー全体で逃げ1か2でレース展開への影響が大きくチーム編成としては逃げ2以上を強く推奨する。キタサンブラック2枚が固有で加速するとあとは自力の勝負になってしまうので、パワーを盛るか中盤スキルを積んだアシスト役を出して2位までを占有したい

2枚目候補に位置する逃げウマ娘としては定番の [ぶっとび☆さまーナイト] マルゼンスキーや [あおぐもサミング] セイウンスカイ、そして「地固め」自前持ちの優位がアップデートでも変わらなかったため今後定番に加わっていくであろう [CODE:グラサージュ] ミホノブルボンがいる。ミホノブルボンに関しては [MB-19890425] 衣装も「先手必勝」持ち、「逃げ直線/コーナー○」持ちに加えてパワーに成長補正があって [CODE:グラサージュ] 衣装に引けを取らない。

「先手必勝」の効果を確認する意味でチームレース用に育成した [MB-19890425] 衣装をエキシビションの初期試走に出したところ意外と勝つ。補正上スタミナとパワーが逃げウマ娘にしては盛りやすく、パワーを200程度上回ればキタサンブラックの「勝ち鬨ワッショイ!」と継承による差分を一定埋められるのと、最終直線で発動する固有スキル「G00 1st.F∞;」が発動しさえすれば追込から逃げ切るのに強い。

逃げ脚質で活きる所持スキルの都合さらに次点になるが、いい位置で固有スキルを出せればキタサンブラックにも劣らないスパート力を発揮する [トップ・オブ・ブルー] ダイワスカーレットも候補に上がる。

キタサンブラック以外の逃げウマ娘は継承で「勝ち鬨ワッショイ!」だけでなく「アングリング×スキーミング」も取得させた方が良かったというのがピスケス杯終っての個人の結論。継承の「勝ち鬨ワッショイ!」だけだとコーナー入りでまだ加速する余地があるので、後続のキタサンブラックに追いつかれない手段として必要だった。

Tier2: [疾風迅雷] タマモクロス達追込ウマ娘はノンスト+直線一気で勝負

前環境の追込改造+「直線一気」さえできればどのウマ娘でもワンチャンス、から大型アップデートにより発動条件が緩和された「ノンストップガール/垂れウマ回避」と「直線一気」両方備えればワンチャンスに変化した。

追込勢で上位に来るのは「直線一気」の強みである順位無条件を活かせる中盤に強いウマ娘だ。

12月サジタリウス杯でも活躍した [疾風迅雷] タマモクロスは引き続き有力で、固有スキル「疾風迅雷」と覚醒スキル「尻尾の滝登り/尻尾上がり」で終盤前に位置を上げる力が高く「直線一気」も自前で所持している

ピスケス杯参戦の [ブリュニサージュ・ライン] メジロブライトは固有スキル「麗しき花信風」が強力で、発動時のスタミナ残量に応じて効果時間が伸びる速度スキルを持っているためタマモクロスに負けない進出力を持っている。ただし条件が中団からの発動になっていて本来適正の脚質は差し。使用感としては、爆発力はあるものの条件達成自体の運要素が大きく他の追込勢から特別抜きん出てはいない。

[レッドストライフ] ゴールドシップもまた固有スキル「不沈艦、抜錨ォッ!」は変わらず強力だけれど、その他の部分でサポートカードからのドロップに頼る部分が大きく他の追込勢から特別抜きん出てはいない、というのがピスケス杯中の評価だった。決勝間際に広まり始めた情報として、アップデートにより条件が緩和された速度スキル「ウママニア/ウマ好み」の強さがある。追込でこれを採用するとスタート直後のだんごから低速状態をスキップして他追込より大きく前に出られるというテキスト以上の効果が発見されていた。ゴールドシップは自前で「ウマ好み」を所持しているので、タマモクロスに比肩する追込の一角だったかもしれない

前環境で活躍してた追込ウマ娘たちと明暗を分けTier3相当に下げたウマ娘としては残念ながら [Nevertheless] ナリタタイシンが挙がる。「迫る影」による一際抜きんでたバックストレッチからの加速が強みで、スキル自体は依然として他ウマ娘が得られない要素ではあるものの、「直線一気」+αの加速手段や中盤スキルが充実した事でそのアドバンテージが目減りしてしまった。固有スキルについても条件が緩和されて多少中団よりまで上がっても最終コーナーで条件を満たせば発動する様にはなったが、長距離CMTGでは発動したら手遅れなのは変わらない。相対的に強みが薄れているので、勝利には抜きん出た基礎ステータスが必要と言える。

Tier3: [キセキの白星] オグリキャップと [スペシャルドリーマー] スペシャルウィークの先行策で細い勝利を手繰り寄せる

逃げポジションを取り難くなった事でTierを落とした先行ウマ娘だが、終盤向こう正面から自力で加速できるなら勝機はある。

[キセキの白星] オグリキャップは固有スキルの発動条件である3つ目の回復スキルを終盤接続する位置で発動させる博打に勝てば「勝ち鬨ワッショイ!」と同等の加速力を先行で手にすることができるので、12月サジタリウス杯と同様に前が居ても自力で加速を掴み取れるという強みが残っている。

大型アップデートにより固有スキル「シューティングスター」が若干の加速力を手にした [スペシャルドリーマー] スペシャルウィークは終盤突入直後に追い抜ければ継承「ブランチャ☆ガナドール」相当の加速力を向こう正面で得られる。もちろん逃げが2枚だけで「勝ち鬨ワッショイ!」で先に行かれてしまうと同じく先行で競り合うしかない。つまり都合よく状況を再現するには工夫が必要で、3枚目以降の終盤加速を得られない逃げを高確率で出すための逃げ2先行1編成が必須でサブエースを担うウマ娘という事になる。

固有スキルに調整が入ったスペシャルウィークは少量とはいえ終盤指定で加速を得られるウマ娘になった。追い抜きを発生させやすい環境を作れるなら、どのコースでもチャンスがあって1期主人公らしい。

逃げウマ娘メタの大逃げ [サイレントイノセンス] サイレンススズカは効果薄

アップデートにより、育成ウマ娘のイベントで取得できる脚質スキル「大逃げ」が追加された。

スタミナ消費が激しい脚質で、コースを走破するために通常より多く要求され足りていないと後半入りから失速していく。その上育成可能なシナリオがURA/アオハルに限定されるためステータスで不利を背負いエースには成り得ないのは残念なところだが、単騎で大逃げをすることで逃げを競り合わせる事でバ群を伸ばす効果を抑えられる事で注目された。

このデバフ枠的な運用に関しては、後半入ったあたりで逃げがきちんと交わすと効果を体感できず、要求はかなり厳しく実現性が怪しいのでオススメできない。

グレードリーグ出走です!

キタサンブラックにお祈り、ラウンド1

頼みの綱のキタサンブラックが奮戦してくれてラウンド1通算31-9。

新環境でグレードリーグはSランクが下限になると見込んでいたので、そこは良い方の誤算ではある。

正直、プレイした時間帯もまぁ良かった。ステータスが目標未達だけれどその分多分バ馬・距離・脚質すべての適正がSの完全適正がモノを言ってそう。3枠目に調整していた追込勢が軒並みイメージ通りに仕上がらず、ノンストップガール付いたタマモクロスはステータス不足、一番ステータスが仕上がったナリタタイシンは環境上向かい風と苦戦している。

サブアカの方は2勝ドロップで通算13-17。

サポートカードの悩みもありつつ、思ったよりも配布カード軸でステータスが伸びたキタサンブラックを相方にミホノブルボンが頑張ってくれた。エース級の活躍を見込んだクリスマスオグリに関しては想定より爆発せず、大分ミホノブルボンと差がついた。

まだまだチーム未完成、ラウンド2

完全適正とはいえ流石にエースがS+では厳しいかといったところでラウンド2通算25-15。

ランク帯としては流石にS未満は減ったものの、エース級としてはSSが増えた。

元々引きに行く予定だったメジロブライトと、エキシビション含めごく少数見かけていたスペシャルウィークの可能性を試行。メジロブライトに関しては仕上がり不足込みでも戦える程の環境の覇者とは言えなかったが、後述のサブアカの方も含めて先行スペシャルウィークの環境適応力を確認できた。

ラウンド2前にチームレース向けから更新できたミホノブルボンはキタサンブラックの相方をしっかり務めてくれている。勝ちは状況が限られるとはいえ、スペシャルウィークは追込よりも結果を出して連対率60%を記録。通算成績の割りには不思議な事に落ち着いて決勝を迎えられた。

サブアカの方はBグループ慣れしてなさすぎて2勝ドロップを継続してしまい通算16-6。

ラウンド2がBグループとはいえ複勝率6割越のミホノブルボンと、クリスマスオグリに換えての先行スペシャルウィークがそれに並んだ。

滑り込みで完成させた逃げ2先行1編成で挑む、決勝ラウンド

決勝の枠組みは自チームにかなり理想的な逃げ5枚。バ群がほぼ最大限に伸びる上、先行の追い越し対象になる勝ち鬨を上げられない逃げが3枚出る。

にもかかわらず想定外に焦った展開が2ヵ所。出だしこそこちらの逃げ2枚がハナを切ったものの、まさかの両名終盤前に抜かれる。しかもスペシャルウィークが完璧すぎる速度スキルの終盤接続を見せてしまったお陰で追い越し対象になるはずの逃げをすべて終盤前に交わし切ってしまう。

そこからは本当に"どうにか間に合った"という所なのだけれど、ダイワスカーレットを3コーナーで捕まえたスペシャルウィークが「シューティングスター」+「怒涛の追い上げ」の加速コンボを発動してくれて先頭キタサンブラックを追い上げる。最終直線手前で先頭に立ち、背後へ迫るナリタタイシンには差させなかった。

ダイワスカーレットの固有スキル「ブリリアント・レッドエース」発動がもう少し遅くて終盤に接続していたら、パワーが900を超えていてスペシャルウィークの固有スキル発動が遅れていたら、と間に合わなくなるポイントはまだあったけれど紙一重の結果でプレイヤーとしては熱いレースになった。

サブアカウントの方ではキタサンブラックとミホノブルボンが両名勝ち鬨を上げ、スペシャルウィークもそれに追随し順当な上位独占を決めた。

2か月連続のウィニング・ライブ

1st.アニバーサリー記念の「We are DREAMERS!!」

ほぼ完全な作戦勝ちでのプラチナ4冠!

ピスケス杯振り返り。

キタサンブラックの登場によって逃げが長距離CMTGでの地位を上げたのは自明だったものの、そこからTSシナリオ育成への慣れに時間がかかった事もあり、差を付けられる追込ウマ娘の育成に時間がかかった。予選ラウンドに入っても頼みの逃げエース以外は芳しくない状況が続いたけれど、そこで対戦していたスペシャルウィークに妥協の3枠目以上の可能性を見つけられたのは幸運だった。

決勝はいくらかヒヤッとする場面を乗り越えて、スペシャルウィークの天皇賞(春)1着。4つ目のプラチナ称号を手にする事ができた。

大雑把に言うと勝ち鬨の対象から漏れる逃げウマを強制的に発生させる事で、先行スペシャルウィークに伸びたバ群のより高い位置で勝負する疑似追込の立ち位置を期待した訳だけれど、それが成功した結果と言える。

たどり着けた要因として、追込ウマ娘の育成がそもそも上手くいっていなかったのはあるだろう。加えて、マイル/中距離での差しウマ娘を博打枠と見て評価を下げていた事で、長距離での追込もノンストップガールガチャの博打枠になっている事に違和感を覚えて次善策自体は早い段階から探しに行けていた事が影響した。

今回はかなり気分良く勝てたが、分かりやすいワンチャンスに飛びつくよりも理屈として勝ちを引きに行ける作戦を見つけるのが一番おもしろい。

それでは皆さん新環境でもよきウマ娘ライフを

補項: 3月ピスケス杯参戦ウマ娘寸評

ハーフアニバーサリー

# 向こう正面からのスパート手段で逃げウマ娘の地位を押し上げる [錦上・大判御輿] キタサンブラック

2022/02/24リリース。

ハーフアニバーサリー第1の目玉として、長距離CMTGでは他の距離に比べて活躍し難かった逃げウマ娘に強い光を当てる固有スキル「勝ち鬨ワッショイ!」を引っ提げて登場。

以前の長距離CMTGでは、逃げは「アングリング×スキーミング」で終盤加速できるコーナー入口までに交わす余地があるため勝ちを掴み難い脚質だった。追込ウマ娘が「迫る影/直線一気」によって権利を持っていた向こう正面からの加速を逃げでも可能にしたため、逃げ/先行のTierを入れ替える事に貢献している。

覚醒スキルで「先手必勝」や「長距離直線○」の上位スキル「烈風一閃」を取得できるのも強く中盤のハナ争いも弱くはない。

マイル適正もCはあるので、TSシナリオ環境でも育成しやすく文句なしのトップメタに躍り出る。

# 固有/覚醒は長距離向きだがTSシナリオ環境では難しいか [ぱんぱかティルトット] マチカネタンホイザ

2022/02/24リリース。育成不足のため、カタログスペックベースで評価。

追加キャラクターとしては初の☆3以下での実装になった。

固有スキル「どんっ、パッ、むんっ」や、アップデートで発動しやすくなった覚醒スキル「どこ吹く風」がスタミナ面を底上げしやすい。覚醒スキル「怒涛の追い上げ」もアップデートの恩恵を受けている終盤速度スキルなので構成自体は長距離向けと言える。

ただし、追込適正がEとやや低めな上、マイル適正はDなので広い距離適性が育成で有利に働くTSシナリオ環境だと長距離を後方から勝負できるようにするのは難しいかもしれない。

差しウマ娘が増える、長めの中距離CMTGでは活躍する余地がありそうだ。

右回り適正は強力な追込改造候補 [Natural Brilliance] サトノダイヤモンド

2022/03/07リリース。

ハーフアニバーサリー第2の目玉として、キタサンブラックのライバルポジションをTVアニメーション第2期から引き続き務めるべく登場。

覚醒スキルに「右回りの鬼/右回り」があるため該当コースでは単純にステータスのトップにおいて優位に立てる。ピスケス杯はまさにその右回りなので追込適正をDから上げられれば候補になる。マイル適正CはTSシナリオでは因子を振るのに許容できる範囲だ。

固有スキル「晦冥を照らせ永遠の耀き」は最終直線対象の終盤速度スキルで、好位置条件なので長めの中/長距離で真価を発揮する。

因子回りを考慮すれば、現環境で育成しやすいのは長めの中距離CMTGになるだろう。

スタミナ調整が上手くいけば爆発力はゴールドシップ以上 [ブリュニサージュ・ライン] メジロブライト

2022/03/18リリース。

莫大なスタミナを体現するスキルを持った差し/追込で活躍できるのんびり屋なウマ娘。

覚醒/所持スキル回りは12月サジタリウス杯でも中盤で発動しやすい回復スキル「不屈の心/ペースキープ」や「スタミナイーター」がまず優秀で、加えて新登場のすごく体力が回復する長距離向けの回復スキル「泰然自若/マイペース」も持っていてスタミナ面は盤石になっていて選択しやすい。

過剰にも思えるスタミナが意味を持つのは固有スキル「麗しき花信風」のため。ロングスパートの距離がスタミナ依存なので、コース設計に応じた調整が腕の見せ所になる。

マイル適正がCはあるので、TSシナリオ環境でも差し/追込枠として育成しやすい。加えて、スタミナは調整で多めに盛る意味があるので、中/長距離だけでなくマイルCMTGでも活躍する余地はありそうだ。

補項: 大型アップデートによるスキルの変更点をピックアップ

「先手必勝/先駆け」強化、逃げウマ娘の育成がやりやすく

逃げウマ娘がこれまで育成困難だった要因として、必須スキルになる「地固め」の取得手段として大部分因子頼りになってしまう点があった。

「地固め」を自前で持っていて因子掘りにも貢献する [CODE:グラサージュ] ミホノブルボンの登場も緩和に貢献したが、アップデートで「先手必勝/先駆け」の発動タイミングが「地固め」「コンセントレーション/集中力」と同じスタート直後に変更されている。

これにより「地固め」なしでも「先手必勝」で代替可能になっていて、過去のイベントで配布されたサポートカード [幽霊さんとハロウィンの魔法] ミホノブルボンを組み込んだ育成が逃げではやりやすい。

「ノンストップガール/垂れウマ回避」強化、終盤加速の有力スキルに

以前は"最速で発動しさえすれば"最強クラスの終盤複合スキル(ほぼ発動しない/しても手遅れ)代表格だったスキルが条件緩和で位置を上げた。これにより「ノンストップガール」をイベントドロップするサポートカード [ふるさと直送エール!] ユキノビジンや、覚醒スキルに持つ育成ウマ娘が注目度を上げている。

緩和された条件としては"前が塞がっている状態"のキープ時間が軽減された事と、条件を満たしていれば終盤突入直後に発動する事(こちらはあってるか怪しい)で、最強クラスの加速・レーン移動強化を最速で獲得可能になった。

回復固有スキルの回復量強化で価値が向上

[マーマリングストリーム] スーパークリークの固有スキル「ピュリティオブハート」や [セイントジェード・ヒーラー] グラスワンダーの固有スキル「ゲインヒール・スペリアー」といった回復系の固有スキルの回復量が強化され、継承で使う価値が大きく向上した。

自分の概算方法だとだいたい金回復と等価になった。

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