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第9節マッチプレビュー vs名古屋

5月12日(日)に行われる前半戦の天王山ともいえる、ラブリッジ名古屋戦の試合をプレビューしてみました。

なでしこリーグ公式サイト

第8節までの戦績表

なでしこリーグ公式サイトより転載

一見すると、勝ち点や順位は名古屋が大きく上回っており、大きな実力差があるように見えるが、そうとも言い切れない。ここまでのところ、名古屋は上位との対戦が少なく、スフィーダは上位との対戦を(名古屋戦を除いて)すべて終えている点で対戦した相手に違いがあるからだ。
ポイントは、上表の伊賀戦、バニーズ戦に集約される。下位相手に名古屋は全勝しているのに対し、スフィーダは負けはないものの勝ち切れず(伊賀戦、バニーズ戦)引き分けてしまっている(勝ち点差で4)。
この結果、名古屋は次節のスフィーダ世田谷戦は引き分けで全く問題ないが、スフィーダは勝てば名古屋との勝ち点差が実質1にまで縮められる計算となり、何とか上位争いの望みをつなげられることになる。逆に負けてしまうと、もはや今季は育成のシーズンという事にもなりかねない。つまり、勝つことが優勝戦線に残るための絶対条件である。

次に、実際の戦力面やチーム戦術の浸透度合いなどを確認するため、直近の伊賀戦を視聴してみた。 

(感想)
実力のある伊賀相手に僅差の勝利ではあるものの、内容は後半最初の時間帯を除きほぼボールを支配し押しこみ続け、危なげない戦い方で勝ち切った。
押しこまれている時間帯でも陣形を大きく崩される事はなく、終始落ち着いた戦いぶりであったように感じた。特に、早稲田大卒ルーキーの夏目選手に加え、三浦桃選手も安定したプレーをしていてチームに落ち着きをあたえていたように思う。
(ポイント)

✅昨シーズンの(神谷選手を除く)主力メンバーが多く残っており、持ち前のポゼッションサッカーにより磨きがかかり、得点力は引き続き高い。
✅新戦力の夏目選手の加入により、守備力が格段にアップしている。

ここまで分析すると、スフィーダが相当分が悪いように思われるかもしてないが、実は、なぜかスフィーダは名古屋とは比較的相性が良く、昨年は2勝、一昨年も1勝1分と近年負けていない。メンバー構成も異なるため鵜呑みにはできないが、大敗するイメージはない。また、スフィーダの調子も少しずつ上がってきている点にも希望が持てる。

名古屋の強化された守備陣を、シン・スフィーダの攻撃陣が攻略できれば、勝つチャンスもありそうだし、逆に、守備の連係がしっかりしていないとミスを突かれて失点、負けてしまう可能性もあると思われる

早くも、シン・スフィーダの真価を問われる前半戦最大のヤマ場を迎えている訳で、その戦いぶりが注目される。

(ラブリッジ名古屋の戦力分析)

(スタメン予想)*は新加入選手
GK1 垣内愛菜
*DF24 角田菜々子(名古屋経済大)
DF18 橘麗衣
*DF2 夏目歩実(早稲田大)
DF7 長谷川朋佳
MF10 髙島瑠里子(1得点)
MF5 安部由希子 セットプレーのキッカー(1アシスト)
MF38 三浦桃(2得点)
MF8 市原理奈(2得点)
FW9 水野亜美
FW11 江﨑杏那(3得点)

直近の伊賀戦のスタメン11名のうち9名は昨年以前から所属しており、今季は概ね昨年メンバーのレベルアップを図った戦力という事が言える。
ただし、DF陣に関しては、CBが早稲田のCBだった夏目選手と昨年はMFだった橘選手のコンバートとなっており、守備力が格段にアップしていることに注意が必要である。個人的に昨年のラブリッジの弱点の一つがCBであったと考えているので、今季の堅守(失点5でニッパツの失点4に次いで少ない)にはスフィーダ攻撃陣も手を焼く可能性があると思われる。
一方、攻撃の方であるが、8試合で14得点はリーグ2位。江崎選手の3得点を筆頭に実に7人もの選手が得点を挙げており、ミドル、サイド攻撃、抜け出し、セットプレーと、どこからでも、どんな形でも点が取れる印象。

(サブ)
*MF13 仁木愛実(追手門学院大)関西大学選抜 (2得点)
*MF14 加藤ゆあ(日体大) (1得点)
*MF28 永田晶子(愛知東邦大) 神谷選手の1年後輩
*FW44 黒木愛理(神村学園高) 全国大会準優勝
サブメンバーについてであるが、伊賀戦に限って言えば、交代選手全員が新戦力であった。また、交代で出てくる選手も先発メンバーと遜色ない動きをしており、層の厚さ、チーム状態の良さを感じさせる。
選手ごとに見ていくと、伊賀戦では、永田選手が左サイドでいい動きしてましたね。もしかしたらスタメンで出てくるかも知れないなー。
伊賀戦以外のの試合では、関西大学リーグでも活躍した大卒新人仁木選手がすでに2得点(CKからのヘディング、右足での鋭いミドル)と結果をだしており、要注意かもしれない。
伊賀戦のベンチ入りメンバー以外では、渕上選手が2得点しているが、ここ3試合ベンチ入りしていない事から、負傷離脱かな。


(注目選手、活躍を期待する選手)
✅夏目選手、江崎選手、三浦選手(名古屋)
✅渡邊選手、金子麻優選手、新堀選手(世田谷)
スフィーダの渡邊選手は昨年まで関東大学女子サッカーリーグ1部で帝京平成大学に所属し、早稲田大学サッカー部に所属していた夏目選手とは、DFとしてしのぎを削りあった間柄であり、お互いに負けられないところだろう。江崎、金子両選手は日体大の先輩後輩でありこの対戦も興味深い。
そして何と言ってもキーパーソンは、三浦桃と新堀華波のリーダー対決。名古屋には、他にも昨年ベストイレブンの長谷川選手や新人の黒木選手等もいて、充実した戦力のもとその戦いぶりが注目される。スフィーダとしては、現在2位のラブリッジをリスペクトしつつも、それを上回るパフォーマンスを見せて勝利し、後半戦に優勝の望みを繋いでほしいところだ。
新堀選手、金子麻優選手 vs 夏目選手、三浦選手に注目したい🧐

⛔⚠尚、当日は、地下鉄東西線の東京側の区間が架橋の架け替え工事のため終日運休となり、千葉方面(西船橋)からしか最寄りである西葛西駅に来れませんので時間に余裕をもってお越しくださいませ⚠




#スフィーダ世田谷  
#なでしこリーグ
#女子サッカー


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