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資料映像を自分たちで!新しい試み

俳優事務所、ミッシングピースの代表として、事務所のあれこれ、ご紹介しています。

ミッシングピースは8年目に入って、これまで以上にドラマや映画にもバシバシ、出演しています。ドラマや映画は(特にドラマは)オーディションが少なく、キャスティングさんやプロデューサーからお問い合わせがあったり、提案したり、で出演が決まるケースが圧倒的に多いので、プロフィールや映像資料がとても大切。。。というより、それでしか戦えないというのが実情です。

だから、ある程度、出演履歴があって映像資料として使える動画がないと、私が推しても説得力に欠けてしまいます。ある程度の出演歴って3年くらいかかるのが普通で、そんなに待ってられないよ〜、なんとかしたいよ〜!!

ってことで、自分たちで作ってみることにしました。

私はwith MYUというキャスティングと映像製作の会社を経営しています。今は「心のありか」という作品の東京上映が終わって、大阪上映の間近です。作品は5本作っています。だからこそ、自分たちで今流行りのtiktokのような縦型ドラマやYouTubeドラマをサクッと作るのはちょっと抵抗感があって、でも作らないと(俳優の立場だと、出演しないと)わからないことがいっぱいあることも知っているので、これまでは撮影に踏み切れなかったのです。

けれど、そんなこと言ってられないくらい、動画資料が欲しいなと思うケースに何回も出会うのです。

さて、話はちょっと外れてしまうのですが、ミッシングピースではセッションと名付けた演技の場があります。去年の秋から「千本ノック」という取り組みを始めました。これは1人の俳優が固定で、相手役を何人もの人に代わってやってもらうのと、互いの役を入れ替えて、何回も演じるという取り組みで、とっても得るところがあり、今のセッションの主題になっています。

どうせなら、千本ノックのネタを映像で撮って、それを資料にしよう!!ということで2月29日は資料映像を自分たちで撮影みました。
作品は2本。カップルで成立する題材。年齢や見た目などを考慮していろんなペアを試し、撮影までに千本ノック形式のリハを2日間行いました。

ロケは私の家の近くと、スタジオを借りました。
家の近くにしたのは土地勘があるのと、何かあっても家で対応できるからです。事務所近くを選ばなかったのは事務所が永田町にあるので、カメラを持ってウロウロするとすぐに警察に職質されるから、避けました。

室内で撮影するバージョンは誰かの家を借りるという手もあるのですが、生活感が出過ぎると自主映画っぽくなるかなと懸念したのと、家を貸す人の負担が大きいから、費用は出演者で均等割することにしました。

動画を撮影したり、編集するのが得意な多田昌史と、自分で縦型ドラマを撮ったり、脚本書いたりしてる出井景梧にディレクターを引き受けてもらい、自分で映画製作したことがある長谷川直紀にも協力をお願いして、準備を進めました。準備するうちに、宮崎隼人と伊海実紗がどんどんボランティアで動いてくれて、ありがたかったです。

機材は多田の私物がほとんどだったのですが、それを運ぶのに鳥谷宏之が車を出してくれて、ついでに撮影にも少し立ち会ってくれて、後輩たちを指導してくれていました。


このシーンは忘れられない瞬間になるだろうなと感じながら、見守っていました。

1回目の撮影が済むと、同じパターンでカメラワークが決まっているので、サクサクと撮影が進みました。これはやりやすい!

公園での撮影を終えて、スタッフが車を出して、都内のスタジオへ移動しました。

撮影は無事にマキマキで終わりました。

次は編集です。
パターン化した撮影の方法を編集にも取り入れられるんじゃないか。。。ってことで、お手本になるパターンを1本ずつ(作品は2本ありますから)編集したら、その編集パターンを真似て、それぞれの出演者が自分で編集することを提案しています。

編集で、きっと更に学べることが、深まることが、次にはこんな風にやってみたいって思えることが見つかるに違いないと思うのです。

編集と同時並行で、次のテキストの募集を始めました。ネタを作り、稽古をして、ロケハンして、撮影するのに大体、1ヶ月かかるってことが分かったので、しばらくはこの取り組みを毎月のルーティンワークにして、俳優の撮影スキルアップと、コミュニケーションと、資料の強化を計ります!