見出し画像

【1日目】3月18日『坊さん、ぼーっとする日記』

3月18日(水)の振り返り

 やっぱり僕の場合、ネットとの距離をある程度、意識的にしたほうが「気が楽」ですね。必要な情報もちゃんと入ってくる気がします。①<ネットマイルール制限> ②<毎日のルーティンTO DO> ③「出来る限り毎日運動」(この日は境内スローラン30分も達成することができました) をやることができました。

「根っこの目標」に<四無量心(しむりょうしん)>を加える

 仏教の教えに、四無量心(しむりょうしん)というものがあります。内容から先に述べると、ちょうどパソコンに入っていた『ボクは坊さん。』の初稿にありましたので引用します(最終的に収録したかは忘れてしまいました)。

 慈(じ)・悲(ひ)・喜(き)・捨(しゃ)の4つのことです。

 僕は、仏教関係の辞書などを参照にしたと思うのですが、①「慈」は生けるものに楽を与えようとすることであり、②「悲」は人々の苦しみを除こうとすること。そして③「喜」は、他者のよろこびを自分も喜ぶこと(ねたまないようにする。嫉妬心を除く)、④「捨」は、どのような対象に対しても区別せずうらみを持たないこと、である。 と僕は書いていました(他にも色々な説明や見解があると思うのですが)。

 ちなみになぜ「無量心」というかと言うと「無量」には、<計り知れないこと>という意味がありますから、<計り知れなく>ありがたく、大切な心という意味だと僕は理解しています。

 これがすべて完全に日々の中で出来る方は少ないと思います。しかし、それが「目標」のようなものだとしても、心に留めておくには、大切な意味があると思います。少しずつでもできるといいですよね。

 そして「習慣をつくりたいな」「習慣を変えたいな」という時は、こういったシンプルで大切な目標をたてるのに、いいように思います。

 僕も朝夕にお経を唱え瞑想するだけでなく、「今日は慈(じ)・悲(ひ)・喜(き)・捨(しゃ)の四無量心どうだったかな?」「今日は、四無量心の・・・がダメだったな!」と振り返ることを習慣にしてみたいと思います。

 僕自身も、例えばねたみやすい心をたくさん持っています。しかしこれが、時に自分自身やまわりの「不幸」「苦しみ」に繋がっていることを感じ、少しずつ四無量心の修行を意識的にも、もっとしようと思いました。

 四無量心は、さすがに今の3つの目標と同列に置くのは恐れ多いので、「根っこの目標」のひとつめに設定しようと思います。

ニャーナラトー師との思い出

 数年前、日本出身でタイで修行され、現在イギリスにあるアマラワティ僧院におられるニャーナラトー師が歩き遍路をされている時に、僕が住んでいる栄福寺で偶然、お会いしたことがあります。

 その時は、ニャーナラトー師のことは存じ上げなかったのですが、話を伺っていると、日本出身の上座部仏教僧ということはわかったので、その時、自分が考えることの多かった「戒」についてたずねたことがありました。

 その時、ニャーナラトー師がおしゃったことを記憶ですが、印象的におぼえていて、「私たちは、戒律に守られています」という意味のことをおっしゃられたようにおぼえています。

 こんな感覚をヒントにして、今回の「四無量心」も“苦しい目標”というよりも、「自分たちを守ってくれる智慧」とイメージしてみるのもいいかもしれませんね。

「うちの子、がんばれ」でもいいと思う。

 何年も前に読んだ本に、『なるほどの対話』という河合隼雄さんとよしもとばななさんの対談集があります。

 これも記憶ですが、会話の中で河合さんが、「いや、その“うちの子がんばれ”でいいと思いまっせ!」という意味のことを言われていたと記憶しています。

 どうしても四無量心!とか言われてしまうと(自分で言ったのですが)、「自分がんばれ!」「うちの子がんばれ!」と思ってしまう自分を責めてしまったり、違和感を持たれる方も多いと思います。

 でも、そういった今自分が持っている心をあまり強く否定せず、ただ見つめながら、しかしそこに四無量心のような智慧も携えて、ヒントにして生きていくことを試すことも、また意味のある「試み」であると愚考しています。

タイトルの辻山さんとの対話がミシマガジンに掲載中

『坊さん、ぼーっとする。』(ミシマ社)


の発刊記念で、最寄り駅が東京の荻窪の本屋Titleの辻山良雄さんと対談させて頂い内容が「みんなのミシマガジン」に掲載されています。気になった方は、ぜひ本の『坊さん、ぼーっとする。』もお手にとってみてくださいね。

https://www.mishimaga.com/books/tokushu/002060.html






この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

8
四国57番札所栄福寺住職。 著作に『ボクは坊さん。』(ミシマ社、2015年映画化)『坊さん、父になる。』『空海さんに聞いてみよう。』『坊さん、ぼーっとする。』(装丁はすべて寄藤文平さん)。共著に『宮崎哲弥 仏教教理問答』。「ほぼ日刊イトイ新聞」に「坊さん。」を連載していました。

この記事が入っているマガジン

『坊さん、ぼーっとする日記。』(ちょっとワークショップ風?)
『坊さん、ぼーっとする日記。』(ちょっとワークショップ風?)
  • 4本

僕の著作『坊さん、ぼーっとする。』(ミシマ社)を参考に自分自身が生活を送り、あわよくば、読者のみなさんのヒントになることなどがあれば、うれしいなどと愚考しています。

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。