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【2日目】3月19日『坊さん、ぼーっとする日記』

3月19日(木)の振り返り

 早く起きるようにすると、最初は睡眠時間は確保しても夜に異様に眠くなることがありますね。この日が早速そうでした。5歳の次女を9時に寝かしつけていたら(定番の親父マッサージ)、自分も寝てしまい(親父あるある)、4時に目が覚めたので、そのまま起きていました。

 昨日書いた「四無量心」を何度も思い浮かべる日常というのは、あまり経験したことがなかったのですが、まだまだはじめたばかりですが、なかなかおもしろいですね。

 すこし感じたのが、「恐怖」のような感情も人間の粗い心というのは、ある意味で「エサ」にしているのかも、ということでした。人間にとって、「恐怖」は、自分の身を守るための大切な機能ですから、心の構造自体が「恐怖」を持つことに対して、報酬を出すようなシステムになっていそうだと想像するんですね。

 それは大事なシステムでもあるわけですが、1回道を踏み外すと、あるいは極端な癖がついてしまうと、個人が抱えきれないほど恐怖心、不安感が暴走してしまうことがあるということです。

 ですので、四無量心の例えば③「喜」は、他者のよろこびを自分も喜ぶこと(ねたまないようにする。嫉妬心を除く)④「捨」は、どのような対象に対しても区別せずうらみを持たないこと なども万能ではありませんが、そういった「暴走」を防ぐための力もあるように感じました。

 そして四無量心の対象は「私」を含ませてみるのもいいかもしれません。「私も楽でありますように」「私も苦しみから離れるように」(願いばかりでなく具体的方法も少なくないでしょう)

 運動は、お寺のご近所さんによるピラティスと境内スローランをしました。

小さなA6ノートを便利に使っています。

 あまりたくさん書くと続かなくなるので、今日はあと少しだけ。僕はリングタイプの小さなA6ノートを便利に使っています。無印良品とかイオンのトップバリュにもありますね。その日にやることや、やったこと、電話があった時にちょっとメモすることなど、「手書き」のほうが便利なことも多いですよね。このサイズ感が微妙で、歩き遍路の時のメモにもこれを使っています。お葬式や法事の連絡などの時も、メモが大事なんですよね(僧侶限定情報)。

休日にいつも通り早起きする

 あとこれはどこまで続くかわかりませんが、昨年ある会の主催者の方から鼎談を依頼されて、僕は学校での講演で日程が重なり、ご一緒できなくて残念でしたが予防医学研究者の石川善樹さんが、「休日に寝過ぎない」ということをウェルビーイングの視点からどこかで書かれていたか、講演で話されていました(記憶ですいません)。僕も真似して、今日も仕事自体は休みの日なのですが、早起きして掃除したりしてみました。

生活の中で僕が今、集中的に習慣化しているもの(今までをまとめておきます)

【根っこの目標】

・<四無量心(しむりょうしん)>慈(じ)・悲(ひ)・喜(き)・捨(しゃ)、①「慈」は生けるものに楽を与えようとすることであり、②「悲」は人々の苦しみを除こうとすること。そして③「喜」は、他者のよろこびを自分も喜ぶこと(ねたまないようにする。嫉妬心を除く)、④「捨」は、どのような対象に対しても区別せずうらみを持たないこと。を日常の中で思い浮かべ、実行しようとする。

【生活の習慣】

①SNS、インターネットに触れるタイミング、頻度の上限を決め実行する。②「毎日のルーティンTO DOリスト」を決めておく。③「できるかぎり“毎日運動」(これは「できるかぎり」なのでコンプリートを目指しません)④テレビ、読書に関しても自分が決めた一定の制限をかける(本はある程度「課題図書」を決める)。

【紹介したヒント】

・時間ををはかる(0日目参照)。・早起きのテクニック(0日目) ・仏教の智慧は<自分たちを守ってくれる智慧>という視点(1日目) ・休日の早起き(2日目)

『坊さん、ぼーっとする。』のことも少し

『坊さん、ぼーっとする』の話にはなかなかなりませんね!この本の各エッセイには真言宗の僧侶が、法事でもよく唱える「理趣経」というお経をエッセイの最後に部分引用しています。「お経」って書き下しにするとこんな感じなんです。

「いわゆる一切如来の身(しん)印(にん)を持(じ)すれば、すなわち一切如来の身となる。一切如来の語印を持すれば、すなわち一切如来の法を得。一切如来の心印を持すれば、すなわち一切如来の三(さん)摩(ま)地(じ)を証す」(『理趣経』第六段)

こういった経典の部分引用の書き下しに、現代語訳をつけて、生活の中でのヒントにも触れていますよ。

毎日新聞では、このような形で紹介されました。

 また土台が固まったら、『坊さん、ぼーっとする。』日記なっていく予定です(たぶん)。もしよろしかったら『坊さん、ぼーっとする。』(ミシマ社)もぜひ手にとってみてくださいね!(「あれ、宣伝?」という人へ。「宣伝だ!」)

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