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ネヴァジスタとかいうド級パンドラの箱について

 どえれえもんをプレイしちまったなと思います。
 昨夜の…何時くらいでしょうかね 10時くらいかな、フォロワーさんにご紹介いただいた「図書室のネヴァジスタ」というゲームをプレイし始めました。1週目終了時刻5時、そう 朝の5時です 

 これは普段プレイしている乙女ゲーでも、たまにたしなむBLゲーでもなく、純然たるシナリオゲーといえばいいのでしょうか、とにかくそんな感じのものでして、でもTLの””強豪””達はみなこれに言及する際毎度「ッべ~~ぞ…」と言うのでかねてから気にはなってはいました。発売2010年、シナリオはアイナナとかまほやくの方だそうですね ここからでも見える地獄のドア(全開)
 ネタバレがけっこう配慮が必要そうなので私も事前に調べるとかはしなかったし(なんやねんてね~ネヴァジスタて)この記事でも話に触れることはしない(で、できない!!)ので先日のファタモル同様オタクが何かを言おうとしている!!みたいな感じになるとは思うのですが隙あらば自分語り、ワイがどれほど傷ついたのかというお気持ちを述べていきたいと思いますので情緒を乱されて狂うオタクを観察していただければと思います。

 ここからはワイの「察してくれ…!!」という情報伝達力と、恐れ入りますが読者側の「あっあ~~~(受信)」という読解力が試されます そういう意味では道民の夕方時のお供「どさんこワイド179」の「奥さんお絵描きですよ」をnoteでやるようなもんかもしれません こうやって一部にしか伝わらないネタを書くからお前っ…こんなんなんやぞお前…(読者各位、Je t'aime.)
 この記事は特に主観で成り立っていますので、そういうものの比率が高い文が苦手な方は帝国海軍恋慕情のサイトとか見たほうが面白い時間を過ごせると思います 私の因縁ゲーです(この世のあらゆるものを無視した元気な音が出るから気付けな!!)
https://www.d3p.co.jp/kaigun/

 さてだが(本題)
 放課後のネヴァジスタ それはなんというか いろんな男たちが出てくるゲームである(女子は一部やね)
 主な登場人物は二人の大人と五人の学生たち、そして「亡霊」である。
 綺麗な子とかね いるんだけどね 恋愛とかはしないわよ…
 そんな余裕なんてない、も~まったくない これからやるルートでだれか交際相手がいる子もいるのかもしれないけど、とりあえず全員救われてはいないですね恋愛などに
 開始時点で彼らのほとんどは様々な要因により既にギリギリの精神状態なんですよ 理由 こればかりはもうやってくれとしか言えない
 これは我々各個人が生きてきた環境によるんですけど、「こんなことになってこんな環境にいたら、そうなるよね、へらへらと簡単に誰かを信じることなんてできんよね」というような背景を少なからず持っています。
 ま~たこれがな~~! 人間ってさ、一度の人生で知ることができる世の中なんてほんの一部でしかなくて、時には「こんなことあるんだ…」ってことが実はいろんなところにありますよね いいことも悪いことも それは誰かの人生も同じで、ネヴァジスタ本編で明かされる彼らの背景はもしかしたら人にっては近く、また人によっては遠い世界の話のように見えるかもしれないのですけれど、どちらにしろ決して「ありえない」ことではないな、と思いました。だからこそ聞いててつらい
 ある程度「生き延びることができて」年を重ねたら、もしかしたらそういうものなのだという””諦め””もつくのかもしれないのですが、彼らはまだ高校生なんですよ…ある程度の知恵はついてきてるけど物事の全体像を把握できるほど視野は広くなく、かといってその未熟さのすべてをフォローしてもらえる環境にはもういないわけなんすよ 社会の都合に合わせて時には子供であることを強いられ、時には大人であることを求められるんですね
 一時期わたしも教壇に立っていた過去があるのでこのあたりの不安定さがめちゃくちゃリアルに迫ってきて「ウアアアア!!」となっていました
 これは大人側であるわたしの情けない意見なのですけれど、こちらとしてはその悲惨を哀れに思いつつ、強いてしまう側として申し訳なく思いつつ、それでもどうにか「こちら側」へ無事泳ぎ着いてくれるよう祈ることしかできないというか そして時々これはと思ったときに手を貸す、そういう姿勢を耳障りよく表現した言葉が「見守る」ということなんでしょうね
 さらにふんわりフェイクを織り交ぜての実体験なのですが、時折生徒から上がるのは「やっぱりわかってくれない」とか「大人ってすぐそういうこと言う」とか そういう言葉は心に残ってますね マジで言うんすよね…(便宜上の主語です もちろん学校や地域、家庭環境によっては該当しない場合も大いにありますよね)
  第一に自分の欲求や主張を通すには円滑な人間関係を築いたほうが効率的だと思うんですよ 例えばお互いの間に波風を立てず相手が望む姿を見せ、それとなく自分の声を差し込めば相手は飲み込むという術 一方で自分が無理しない程度にその術を行使していく技量を、どのような文化圏であれ、(個人単位の向き不向きもあれ、)人間どこかでなんとな~く学ぶものだと思うのですがこの年代だとまだちょっと難しいんですよね できても自分を潰すようなやり方になってしまうというか
 だから一番主張が通らない悪手「自ら断絶を作る」ということをやってしまう でもそれが一番ストレートな本音であり口にしやすい、いわゆる「駄々」ともいえるんですけど でも後で落ち着いてお互い話し合うと、こちらの言っていることは理解してくれるんですよ もうほんとにグラデーション 若さって難しいのう!!
 わかってるけどわかってない、したいことはあるけどどうすればいいかわかんない、悪いのはわかってるけどどれくらい悪いのかはわかんない、信じたいけど信じていいのかわかんない、だって裏切られたとき傷つくのは怖いから、だから私は喋らないけど相手には喋ってほしい、じゃなきゃわかんないんだもん、もうこんな感じ(もちろんみずみずしい素直さも、彼らなりの成長も、この年頃にしかないきらきらしたところもまたたくさんあった まぶしかった)
 こんな相手だから信頼関係も築きにくいんですわ…こっちが少しでも反故にしちゃったら「裏切られたんだ!」という認識がダイレクトアタックしちゃうし、逆にあっちが嘘をついたとしても「嫌われちゃうかも…」ってほうれんそうができない そう 報連相!!!これがね~~またできない(できなくてもしょうがない)相手との試合なので歯がゆさがすごかった
 信頼ってもろいね ふがしよりもろいよ

 まあこんな感じでね アラサーワイが遠い昔になんか…豊平川にでもドンブラコと流しちゃった10代特有の息苦しさ、未熟さ、小賢しさ、必死さ、一途さ、そういったものを煮詰めてだれかさんの悪意をたらし、真っ黒に染め上げた毒のようなもの、ひとかけらの希望 それが図書室のネヴァジスタだったと思います。希望、あるよな??!!あるって言わせて!!!
 
 そんな少年たちに向き合うのが二人の大人であり、個人的にこのような過去を持つワイが共感し、時に胃をえぐられたのが槙原渉26歳、新任教師、前職塾講師のドドド善性男ですね いやワイはフォロワーに嬉々として闇の凝固物みたいなコンテンツを布教する邪悪な妖怪に墜ちてしまったので己の善性をアッピールする気はないのだが、こ、この男さあ!!!!
 この善性、自他を押しつぶす善性っていうか…
 
まだ一周目なのでこれから全貌が明らかになっていくのかもしれませんが、彼が「生徒を理解しよう!肯定してあげて見守ってあげて、信じてあげよう!」みたいな姿勢はまさに一般的なイメージでの教師の鑑であり、彼自身もまた理想としてそれを実践していくのですが職場の人間関係も生徒との人間関係も決して順調とはいえないんですよ
 それでも「大変だけど頑張ろう!」みたいな…やめろ…マジでそういうことやってると鬱になるぞ…!!!って思ってたらまあうん ネタバレなので伏せますが大変なことになってましたね これを読んでいる未プレイの方がいらっしゃったら、その想像のだいたい5倍くらいは大変なことになりました…
 Twitterでは教員やってた身としてこのあたりのことをツイートしていたのですが、けっこうこの状態になるひとは職業問わずなるのではないかと思う つらいよな~コレ!!!
 一つ言うとしたら、生徒からの失礼な言葉とか態度って、先生は受け流したり受け入れてナンボみたいな風潮あれなんなんですかね 生徒が親や教師の所有物ではないように、人と人との関係がそこにあるわけで、甘えやふざけがあるにしろそれとは別に生徒→教師、そして教師→生徒も同様に、各種ハラスメントってもっと重く考えられてもいいとよな~とマッキーの某シーンを見て思ってしまった
 色んなニュース見ててもさ 学校っていう世界のさ 治外法権みたいな なんなんだろうね 思うよいつも
 ネヴァもそういう、上の私情はさておき、学校という場所、寮という場所で繰り広げられる「場所としての閉塞感」もあったな~と思います
 マッキー、寮住まいなので逃げ場がないんですよね…このゲームは閉塞感の構築の仕方がとにかくうまくて、情報の閉塞感、場所としての閉塞感、感情の閉塞感、なんかもうゲシュタルト崩壊起こしそうっすね バランスとるためにサブノーティカの話していい?(発作)
 いや~あのほんと このゲームね ワイ特攻がすごいんですよ ただでさえ感情の密度が濃いうえに舞台が舞台なので感情移入(生徒・大人たちどちらも)の度合いがすごくてほらみてもう3500文字だよも~~~~!!!!!!!

 ネヴァジスタって何なんでしょうね、というアレですが、これはもうやってくれとしか言いようがないですね ネヴァジスタは6番目の小夜子でありグリモワールであり終着点でありあとなに まあとりあえず我々の心臓を揺らすような””概念””であることは間違いないです これは別にネタバレじゃないですね マジで思いついたことを羅列してるだけなので まあやってみてほしいよ…

 一周目最後まで行って、EDがどうとか終盤がどうとかは書くこと自体がもう我ながらネタバレに掠ることなく何と書けばいいかわからないのであえて書きません
 とにかく、学校の七不思議とか生きづらい10代とか それでも支えにしていた何かとか そういう濃ゆい概念が好きなオタクはやって損はないかと思います
 なんかマジで怪文章になっちゃったね 図書室のネヴァジスタ、おススメして下すったフォロワーさまありがとう 見てくださったみなさまありがとう ありがとうやで…

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