マッチ

 近藤真彦じゃない。火をつけるマッチについて。この前百均にいったとき、たまたまマッチが売られているのを見つけた。ちょっと欲しかったし、100円(税抜)だしで買ってみた。

 なぜマッチが欲しかったか。何で火をつけるかでタバコの味が変わるというのを聞いたことがあったからだ。物は試しだ。試せることは試して悔いなく卒煙しなければ。

 ということでここ2,3日マッチでタバコに火をつけているのだが、たしかにライターで火をつけたときよりも口触りがマイルドな気がする。じゃあZippoだったらどう変化するんだろう、とか疑問が浮かばなくもないがその知的好奇心は何か違う対象に向けるべきな気がしている。

 マッチを付けながら思い出だすのは小学校の理科の実験だ。卒業以来一切触れることのないアルコールランプという謎の機器には必ずマッチで点火していた。僕は当時マッチが怖かったし不器用でうまく火を灯すことができなかったから、その工程は他の班員に任せきりだった。それが、先日久し振りに擦ってみると普通に火がつくし何の怖さも抱かなかった。あの時よりは大人になったんだな、と一抹の寂しさを感じた。

 大人になったような気がしてタバコなんか吸っているがそろそろ飽きてきたし最近咳が続いている。多分クーラーの風にやられている部分が大きいと思うけれど、今残っているあと一本がなくなったらもう少なくとも暫くは買うのを控えようと思う。そういうわけで家には無駄なマッチが約6箱あるので欲しい人は言ってほしい。今なら一箱100円で売ってあげるので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?