仲本直輝の漫画家もがき紀行その9(8/19)
この紀行文は、漫画活動継続の危機を迎えたしあわせジョンの作者仲本直輝のもがき旅の記録です。
■20240819
午前はモー(行きつけの喫茶のモーニング)に行って、買い物、郵便、在庫確認等雑務をこなす。吾輩はひとり企業である。人を雇う財力はまだ無い。脚本、執筆、梱包、配送…そして新たに、営業。楽しくもあるが、一人でできる仕事は少ない。できる限り自分でやることで、自分にできないことを知ることができるのではないか。そういうことを、誰かに任せたい。
バナナ、白菜、ブリのアラ(いずれも半額)を買ってカレー粉で謎エスニック煮物を作って食べた。知らないことを知りたいから。
食後、いちやなぎ君の小説「さりとて…」をパラパラと読んだ。それだけでも夢みたいな文章力が伝わってきた。さいきん、誰を見てもすごくて仕方がなく、自分のアホを自覚する。不思議と孤独で鬱屈して今よりもっと愚かだった学生時代のほうが、自分には価値があると思い込んでいた。虐げられた人は、正気を保つために、自分の価値を他人に誇示し続けるのではないか。でもそれを否定するつもりもない。ナニクソ精神は生きがいでもある。大人になっても、睨みを効かせたクソガキの心を忘れちゃいけない。問題は塩梅だけだ。「さりとて…」は「点と線」を読み終えたら読もう。
神奈川県や茨城県が揺れまくっている。
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