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仲本直輝の漫画家もがき紀行その10(8/20)

この紀行文は、漫画活動継続の危機を迎えたしあわせジョンの作者仲本直輝のもがき旅の記録です。

■20240820

昨日も今日も大阪にいるのだが、なぜか気持ちは旅をしている。紀行文だからと都合のいい解釈をしているのかもしれない。こないだ三村君に部屋の物の少なさの話をした時「要するに暮らしてないんだね」と言われたがその通りだ。心が放浪しているなら、どこにも根を張っていないのだ。

LINEスタンプを制作し、図書館にて、書店に納品出願や請求などの作業をする。通販だけでやってきたが、結局こういうことをやらねば仕方ない。色々考えたが、やっぱりSNSは好きではない。SNS依存症という言葉があるような、快楽と落ち込みをもたらすものが、インフラ的になっているのが怖い。それがないと生きていけないという意味では、例えば、「田舎の人間は車がないと生きていけない」といわれるが、それは「依存」しているが、「依存症」とはまた違う気がするのである。所詮は画面の中のゼロとイチなのに、長い事それを現実だと思っていたし、甘んじていた。ずっとなにか違和感を感じてしまう。勘違いなのだろうか?かろうじてnoteは使っているが…

昼を食べてからまたもんもんとしてしまう。腰が重いのは、それにやりがいを感じないか、恐れているかなので、とりあえず動く。16:50ごろ出て電車に乗る。淡い夕陽に照らされて、電車に座る人々を眺め、心で半泣きである。何の意味もなく京橋まで出てしまった。ロシアで地震が起きて火山が噴火したという。もううんざりだ!

アラン・ドロンや高石ともや、矢玉四郎…人が死ぬというニュースがどんどん去っていく。人の人生というのは大したことのないものなのだろうか。飯食って、「想い出の赤いヤッケ」を歌って湿度の高い人混みの京橋を歩いて帰った。金の無駄だ!



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