同人小説サークル向けの便利なツール群 2023年版 10月10日更新
はじめに
SNSには創作論、同人小説論が巻き起こるスパンが或る。
その中で多く語られるのは
同人小説サークルは酔狂のやることなんだから自由にやればいい。
商業とは違って同人小説なんだから。
という言葉がある。
心から同意するとともに、これらの言葉は強烈な生存者バイアスに満ちた言葉だとも思う。
酔狂、といっても小説を書く時間、冊子をつくるコスト、それをペイできるだけの想定をある種の博打とともにできているお歴々が、これらを語るのだ。
そうして素直に、あるいは傲慢に聞き入れた若人達は、壁にぶち当たって,
ゴールデンウィーク頃には作家としての生涯を終えてしまうのは、この前のノートに書いたとおりだ(隙あれば自薦
実際の処、そうならないための様々な手段を講じ、SNSでのコンテンツキャラクターを構築している方々も多い。
先行者有利は、どこの世界でも同じで、お歴々に対向できないのか。
いいや、やりようはいっぱいある。どのようにやるかを考えれば、どこかに突破口はあるだろう。
というおどろおどろしいことを言っておいて釣りつつ、ここからは自作宣伝や制作に便利なツール群を自身の備忘録として入れておきます。
やりようはいっぱいある。どのようにやるのかを考えるには、まずやりようを知らねばなりません。
お得にいろんなことができるようになれば、強いと思いませんか?
宣伝編①:Pixivじゃなくて少しリッチな宣伝したくない?
Q ぶっちゃけさ、Pixivのだけじゃなくてさ、作品サイト欲しくない?
A tokusetu4ってサービスあるよ
昔はTumblerってサービスで作れていたのですが、Tumblerエロ禁止事件から、新たにtokusetuがリニューアルしてホスティングサービスに対応しました。より簡単になってます。
一応、一つバージョンの前にあるtokusetu3で創るとこんな感じに作成できます。
スマホにも対応していますし、後述の様々な販路リンクやイラストレーターさんのリンク張りにも対応しているので、一つ、独立したコンテンツ紹介として作成できるのは強みです。なによりここまでやってる小説サークルって少ないし、後述の頒布物とかと組み合わせるとカッコいいです。
宣伝編②:時代は動画っしょ?
Q 簡単にさ、動画コンテンツできない?
A いわゆる文スト的表現でなら装丁カフェの表紙作成サービスをリッピングするとできるよ
小説の中で特徴的なフレーズとかを浮かび上がらせる、みたいな表現は、小説ならではの動画コンテンツだと思います。
簡単なのは装丁カフェの表紙作成サービス。浮かび上がらせたい文章を入力して作成する、を押下すると指定したレイアウトでランダムに浮かび上がる動画を生成してくれます。あとはそれを画面録画みたいにすれば、スマホでもできてしまう優れもの。
宣伝・頒布編① 電子版配布したいんだけれど……
Q ぶっちゃけ如何したら良い?
A 今の処、Googleドライブの共有外部リンクとQRコードメーカーの組み合わせ+セブンイレブン印刷が丸いかも。
電子版はスマホやタブレットなどでの閲覧ができ、パソコンでも見られるという利便性がユーザ目線からあるのと、制作側からすると後からの差し替えができる、という点がとても便利な媒体です。
小説同人に限っては(※1)
① 実体(PDF、Epub)をGoogleドライブに配置(※2)。⇒閲覧専用の共有リンクを取得。
② 配布用のQRコードを可変QRで作成してポストカードを作る。
③コンビニでポストカード印刷する。(あるいは名刺印刷を頼む)
のフローにすると、究極、電子版配布についてはイベント開催2日前まで〆切が延びます。
まぁ、冊子がないといたたまれなくなるのですけれどね!!!
※1 小説同人に限っては、というのは、Googleドライブはイラストなどの表現検閲があるとの噂があります。余計なことを、と思わずにはいられないのですが、小説の中身まではまだ今の処検閲で規制された例を見知っておりません。
今の処は容量と利便性がマッチしているWebストレージと思われます。
※2 できればストレージ専用のサブアカウントを取得することをオススメします。Gmailアカウントは複数所持できますし。
制作編①:どこでも書けて、どこでも見られるようにしたい
Q スマホでもタブレットでもパソコンでも書けるようにしたいんだが
A スマホとタブレットがappleかつパソコンがMacならScrivenerがオススメ。windowsならvscodeとGithubを使おう。
Scrivenerの使い方は、以下のサイトが見やすいです。
ぶっちゃけ今から小説を制作するためだけに最高にクールな環境を構築したい、というのなら、私はMacをおすすめします。
生粋のApple信者というのはさておいても、中古のM1 macbook airに中古のipad pro 11インチ(2世代)とアップルペンシル2世代目、とAirpods pro、締めて25万ほどあれば、相当に快適な小説制作環境は構築できるので。
特に、macのプレビューがはちゃめちゃに優秀なので、Scrivenerで書いた原稿をairdropでipadに送って手書きゲラ修正したのをmacに送り返して原稿を直す、という動きがペーパレスにできるのは神ってます。
ゲームができない、というただ一点のみで私はwindowsにしていますが、Windowsでやっているのは上記のScrivenerの強化型再現でしかないです。
この辺りは後日更新。