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【読書レポート】伝わる文章が「早く」「思い通りに」かける 87の法則


書籍について

伝わる文章が「早く」「思い通りに」かける 87の法則


発行日 2018年4月30日
著者 山口拓朗
発行者 石野栄一
発行所 明日香出版社

この本を読んだ背景

文章力が元々あまりないことを課題に感じています。
フィードバックで、文章をよく直していただく機会がありますが、すぐには上達しません。
また、私の伝えたいことがうまく言葉にできず、わかりにくい文章を作ってしまうことが多くあります。

この課題を直すために、どういう意識をして書けばよいか、思い通りに伝える方法を学び、
実践していきたいと思います。

この本を読んでどういう姿になりたいか

・文章を考えることに時間がかからないようになりたい
・伝えたいと思ったことがわかりやすく相手に伝わるようにしたい

本の要約


◉伝わる文章をわかりやすく書く


◯意味ごとにまとめて書く


「A1→B1→A2→B2」という具合に意味が分断された文章は
理解するのに時間がかかります。

この場合は、シンプルに「A1→A2→B1→B2」の流れにするのが理想です。
意味ごとに関連性の強い者同士でまとめることがポイントです。

ダメな例
電子辞書のメリットはたくさんの本を持ち歩ける点にある。
デメリットは目が疲れる事だろうか。
ディスプレイの光のせいで15分以上読み続けると目が痛くなる。
とはいえ、その時の気分で、読みたい本を読めるのはありがたい。

「たくさんの本を持ち歩ける」というメリットの次に「目が疲れる」という
デメリットが来て、最後に「読みたい本が読める」メリットが再び現れます。

デメリットによってメリットが分断された流れです。
読む人はフラストレーションを感じるかもしれません。
修正文
電子辞書のメリットは、たくさんの本を持ち歩ける点にある。
その時の気分で読みたい本を読めるのはありがたい。
一方、デメリットは目が疲れることだろうか。
ディスプレイの光のせいか、15分以上読み続けると目が痛くなる。

凸凹だった流れを「メリット→デメリット」の流れに変えることで、
わかりやすい文章になりました。

〇修飾と被修飾の距離を近づける


修飾語と被修飾語はできる限り近づけましょう。
伝わる文章を書くうえで無視できない重要な原則です。
理想は被修飾語の直後に修飾語が置かれた状態です。

例文
私は佐藤さんがジョンがハワイから戻ってくると
教えてくれたのかと思い込んでいた。

ハワイから戻ってくるのは佐藤さん?それともジョン?
教えてくれたのは佐藤さん?それともジョン?
一読しただけでは、関係性がよくわかりません。

修飾語と被修飾語の関係が分かりにくいことが原因です。どの言葉にかかるのか。
その関係が明確にならない限り、伝わる文章にはなりません。

「どの言葉が、どの言葉にかかっているのか」を明確にするのです。
私は→思い込んでいた。
佐藤さん→教えてくれたのかと
ジョン→ハワイから戻ってくる
このように分解しましょう。

それぞれパートナーをそばに置きます。

修正分
ジョンがハワイから戻ってくると、
佐藤さんが教えてくれたのかと思い込んでいた。

まだ、1文が長いので、理想的とは言えませんが少なくとも意味が
理解できるレベルまでにはなりました。

それほど、「言葉の配置」は大切なのです。

例文
私は、今日のゲームの勝因は、捕手・斎藤の配球にあると分析しました。
修正分
今日のゲームの勝因は、すべて捕手・斎藤の配球にあると、私は分析しました。

「すべて」は「捕手・斎藤の配球にある」にかかる言葉です。
ところが、両者の距離が離れている文はダメ文です。
「すべて」が「今日のゲームの勝因」「分析しました」にかかっているようにも見えます。

書き手が言葉の関係性を理解しているのは当たり前ですが、
読み手は文章を読みながら一つずつの言葉の関係性を理解して行かなければなりません。

修飾語と被修飾語を近づけるのは、読む人に対しての「おもてなし」だと
心得ておきましょう。


〇修飾語の順番①

「長い修飾語」先、「短い修飾語」後

順番を適正化するだけで格段にわかりやすい文章に変化します。
いくつかの原則の中で、はじめに紹介するものは、
「長い修飾語」先、「短い修飾語」後、という原則です。

例文
大きい買ったばかりの本棚。

「大きい買ったばかり」とはどういう意味?と思った方もいるでしょう。
「大きい」は本棚を修飾しています。
「大きい」と「買ったばかり」という言葉はどちらも本棚を修飾しています。

わかりにくい文章になった原因は
「短い(大きい)修飾語」が「長い(買ったばかり)修飾語」より先にあるからです。

この文章を原則に当てはめると、

修正文
買ったばかりの大きい本棚。

この修飾語の語順であれば、誤読する人はいなくなるはずです。

〇修飾語の順番②

「節」は先、「句」はあと

節とは、「1個以上の述語を含む複文」を指し、
句とは、「述語を含まない文節=文の最小単位」を指します。

例文
優しい親を大切にする女性がタイプです。
修正文
親を大切にする優しい女性がタイプです。

「優しい」は女性を修飾するーーこれがこの文章の正しい修飾関係です。
例文では、「節(親を大切にする)」より先に「句(優しい)」を置いたせいで、
「優しい」が「親」を修飾しているように見えます。


〇修飾語の順番③

「大きな状況」は先、「小さな状況」はあと

ここまで紹介した2つの原則に沿ってもぬぐえない文章が存在します。
比較する修飾語の内容(状況)に差があるケースです。

例文
就任間もない常務取締役から、2010年の春に東京支店長に私は指名された。

「指名された」にかかる修飾語は、原則の「長い→短い」の順に並んでいます。
しかし、修飾語の内容に差があるために、単純に長い→短いの奈良部でフォローできません。

修正文
2010年の春に、就任間もない常務取締役から、私は東京支店長に指名された。

話の革新江尾小さな現状から順番に包むイメージです。
その最も外側(大きな状況)から順番に書くことによって、読む人に伝わる文章に
なります。

〇「修飾語の語順」まとめ


①~③で伝えた原則のまとめ

①「長い修飾語」先、「短い修飾語」後
②「節」は先、「句」はあと
③「大きな状況」は先、「小さな状況」はあと

原則①と②でチェックを行い、文章に違和感が残るときは、③をチェックという
プロセスを踏むことで、修飾語の語順による誤読が防げるはずです。

もちろん、例外がつきものです。特に本来の意味とは異なる修飾関係が
生まれてしまうケースでは誤解を与えないようにする必要があります。

例文
壊れた娘のおもちゃ
修正文
娘の壊れたおもちゃ

このように変化させなければなりません。
違和感が残る場ありは臨機応変に対応することが大事です。
また、句読点を打つなどの工夫も有効です。

感想

つらつらと文章を書いてしまうので、どの流れで書くか、構成を決めてから
書き始めていきます。
また、修飾語の関係性について、大きいものは先に書いて文章がおかしくないかを
確かめながら進めると早く文章がかけそうだと思いました。
何を伝えたいかを明確にして、この言葉が何を修飾しているのかを理解します。

今週やること


・分析を週1回取り組む(自分の案件に対して)
→わかりやすく、改善と施策を月次報告、週次報告でアウトプットし、先輩にフィードバックをもらう。
語順を意識して相手に伝わりやすい文章を意識する。

・分析課題を青塚さんからいただき、
まだ完成していないので完成させる。(2つあります。)
→今週一個出したので来週も一個だす。
フィードバックで日本語の下手さを何度も言われるため、改善させる。修飾語の語順と相手がわかりやすい構成を作る。

目標


結果目標
タイムコントロールができる自分になる

背景(この目標を立てた理由)
・課題に対して解決100%でできていないこと
・やればいいと思ったところで終わってしまうこと
・楽な方に逃げてしまう自分がいる
・自分のやりたいことの時間に使ってしまってやらなければいけない時間を作れていないこと

改善策
・タイムコントロールができるよう計画を立て、向き合うことが苦手なものに対して時間を使う
・決まった時間にすることを決め強制的にやる
・逃げるような発言をしない

行動目標
朝早起きをする
本を読む時間を作る

結果 理想の姿
・時間を有効に使うことができる
・自分の欲しい時間を確保できる
→課題に対して100%取り組む時間作れることにもつながる

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