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【決算はここをみる】決算を大量に処理して優良な銘柄を見つけ出す方法!

 今回の動画はこちらから!

 東証学園の生徒の皆様こんにちは。生徒会長の三尊いのりです。
 本日は、決算短信の読み方をどこに注目するかも含めてお話したいと思います。

 決算短信は企業が四半期ごとに開示する文書の一つで、その企業の業績が一目でわかるような資料です。しかし、投資を始めたばかりの人は数字と文字ばっかりでどこを読めばいいかわからないことが良くあると思います。
 今回の動画では、決算短信で特に注目すべきこと、何を考えながら読んでいくかにスポットライトを当ててお話していきます。

①決算短信の1P目


 まず1P目から見ていきましょう。(ファーストリテイリングの直近決算です)

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 ここには売上や利益など最も重要な情報が並んでいますね。いのりがまず見るのは「売上高成長率」です。 ここの-12.3%の所ですね。

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 いのりは基本的にはモメンタム銘柄を対象にするので、売上が-成長の所は余り深く見ません。売上が伸びていない=事業が成長していないということになるので(あくまで基本的にはですよ)、業績の大きな成長を取りに行くいのりの手法には適さない銘柄であるからです。


 さて、次に見るのは「営業利益」ですね。 前年同期比と比較して「売上高営業利益率」は向上しているかどうかを見ます。

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 トップライン、つまり売上高が伸びれば、経費における売上高固定比率が減少し営業利率は上昇します。逆に上昇していない時は理由を考える必要がありますね。新規で投資を進めているのか? 人員が増加しているのか? その他要因はあるのか?などですね。


 ここら辺を注目いたします。
 さあ、これだけだとあんまり普通の見方と変わりませんね。いのりはここで気になった銘柄は更に細かく見ていくのですが、どのように見ていくかというと、2~3期分の四半期売上、四半期営業利益を詳細に見ていく作業を始めます。


 現在目の前にあるこの売上の数字2,008,846(百万円)は2020年通期の数字です。つまり1Q+2Q+3Q+4Qをした数字であるわけです。このままの状態だと、たとえば3Qにビッグチェンジがおきていたとしてもわかりづらいですよね。


 そのため四半期ごとの数字をだして、さらには前四半期と同期比を出すことで、企業の変化を分かり易く為る必要があります。
 そこでいのりはこんな感じでシートを作ってます。

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 こう言ったシートに2通期分ぽちぽち売上と営業利益を打ち込んでそれぞれの変化を見ているのです。
 ここからダウンロードして使ってみてくださいね。
 こうやって数字を四半期単体で見ていくと企業の変化が分かり易いですね。

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 こうして見るとファーストリテイリングは1Qに売上が一番出るという季節的な要因も見えますし、3Qが前年同四半期比でへこんでいることも見えます。そうすると次は3Qにどんな要因があったんだろう? と深掘りすることも出来ますね。


 例えば売上QonQはファーストリテイリングのような業態だとあまり機能しませんが、ストック性の強い積み上がりのビジネスモデルなら、積み上がりが加速しているのか減速しているのか見えますよね。そのようにしてより具体的に数字を見るために分解していきます。

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 営業利益も同じような要領で使っていきます。営業利益率は結構重要な数字です。ここが改善しているのかどうか? どのQに先行投資が発生したか? など押さえるときに便利ですね。
 ここまで見えたら決算短信の1p目で見ることはあらかた終了です。
 


②決算短信の2P目

 1P目で企業の数字をそれなりに細かく見ることが出来ましたね。
 次は2P目です。2P目からはこんな感じで事業ごとの売上、セクターごとの利益が記載されています。

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 ここも非常に重要です。どの事業が順調でどの事業が不調なのか? 確かめられますよね。
 いのりの場合は銘柄によってですが、これらの事業ごとの売上、利益を先ほどのシートで2通期分まとめて見て変化を確かめることもします。
 投資する銘柄は殆ど必ず、やりますね。
 なぜならこれをすることで事業ごとの変化を可視化でき、ビッグチェンジにいち早く気づけるだけでなく、今期この銘柄が上方修正するかどうか? を想定する為のベースにもなるからです。
 前回の「過去から学ぶテンバガー ホープ編」を見ていただけたらわかるのですが、電力小売り事業の成長を四半期売上のモニタリングでいち早くキャッチし、来期の予想もその数字をベースに作りました。
 四半期ごとの売上、利益、事業ごとの売上、利益、それぞれとっても重要だと言う事がわかりますね。

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 そして最後にBSです。ここで重要なのは項目というよりも変動です。

 前年同期と前四半期どの数字が大きく増え、どの数字が大きく減っているか。これに着目して見ていくことが重要です。基本的には大きな変化はBSにおいては起きづらいです。例えば不動産だと在庫の変動は重要ですね。過去に類もみない程に積み上がっていたら、大幅な売上増を期待出来ますし、前四半期比で積み上がりが弱かったら仕入れが上手くいっていないのかな? と想定出来ます。


 何かしらの項目で大きな変化が起きている場合それの理由をしっかり考え確認していきましょう!

またね!!!

いのり挙手E-2

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