見出し画像

料理という魔法

最近母の料理がいっそうひどくなっていたので
「自分の夕飯は自分で作らせてください」
と言って自ら好きな(体が求める)ものを作っていた。
わたしは量はそんなに必要ない。
キッチンドランカーよろしくワイン片手に料理をするのがよろしい。
最近は納豆とアボカドが基本。
スーパーの牛レバーはしっかり臭みを抜いて火をきちんと通して長ネギと炒めてレモン汁と塩をかけるだけで素敵なメイン。レモンの果肉も入れるとなお良い。
料理は簡単がよろしい。
でもレンジは味気がない。
茹でたり焼いたりはやっぱり火を使ったほうがおいしい。
その手間をかけたってのがおいしく感じさせる。

料理は愛だと思う。

数か月前、美容院で雑誌読んでたら美味しそうなお店見つけたから行こう、先輩に誘われ食事をした。
当日午前中は有田焼の絵付けのレッスンがあったのだが、わたしは寝坊して先輩も迎えにいけず雨も降る中先輩を歩かせてしまいとっても落ち込んでいた。ついでにいうと焦って出てきたのですっぴん眼鏡の適当に選んだ服でこんな服で素敵レストランに行くのは残念だなぁと思っていた。
レストランでの食事はその日の朝からの落ち込んだ気持ちを全部ふっとばすほど、美しく、驚きの味の連続で、同時に安心感も感じさせる愛のある食事だった。
店内の様子も、オーナー夫婦も、働くすべてのスタッフがいい感じの顔をしていた。
カウンター席だったので厨房の様子も全部見れた。
オーナーさんは陽気で、店内をうろうろしたり焼いたり炒めたり、お客さんと大きな笑顔で話す。
奥さんは真剣な顔でバゲットを切る。
食後のコーヒーをいれるところを目の前で見れたが、とんでもなくゆっっくりいれていた。
特殊な道具を使って、雑味を落とさないようにゆっくり入れるんです、と説明してくれた。
いれてくれたコーヒーはもちろんおいしく、毎日コーヒー豆の種類を変えるから、それに合わせたデザートにするんだそうだ。(ちなみに先輩はコーヒーを入れる特殊な道具を購入して帰った。)

のちほどメッセージしていたら、「たくさん食べたから太ったかなと思って体重測ったら何故か減っていた」と二人とも同じ現象が起きたことが判明、やはり体が喜ぶものは健康的で良い反応が体に現れるのだなと確認しあった。

そして、あの店のお料理は人も空間もエネルギーがとってもいいから愛があったからおいしかったんでしょうね、と話したら「そんなこと考えたことなかった」と。

その先輩はとてもグルメで、それも良い意味でのグルメなので当然それも意識されてると思っていたのだが、無意識な本能でその選別をしているのだなーと思った。

口からダイレクトに入れるものなんて、まさにエネルギーを取り込む行為だ。
その中でも人、がポイントだと私は思う。
食品ひとつひとつも誰かが育ててくれたり殺してくれたり、誰かが運んでくれたり、並べてくれたり、そしてそれを手に入れて口に入る形に料理してくれる人がいて、、、

人の手にわたる度に、その人のエネルギー的なものを少しずつ吸収している気がする。
関わる人のそのときのエネルギーは、良かったり悪かったり、、、
育てるのも運ぶのも仕事だから、機嫌よく働いてるかが気になる。

とくに料理をする人のエネルギーが大切。
最後に口に入る形に整える魔法は、それまでの吸収してきたエネルギーまでも調理という魔法で愛にかえることができる。
だから農薬がどーの、オーガニックがどーの、契約農家さんがどーの、とかそんなのはスパイスであって、調理次第で良くも悪くもなると思う。

あとは空間の魔法。
コンビニ弁当でも好きな人と食べればおいしい。
仕事で忙しいお母さんがコンビニ弁当を買ってきても、こどもはおかあさんと一緒に食べたらおいしいのだ。お父さんでも、友達でもいい。居心地のいい人。
出来合いのものでも工場で詰める人に愛があることもあるかもしれないし。
そんなことを感じながら店屋物を食べるのもよい。店屋物味濃くておいしく感じるし。

食べる人の状態も。
よく主婦が「誰かが作ってくれるんならなんでもおいしく感じる」というが、それは意識してなくても多少なりとも感謝の気持ちで食べてるからじゃないかなと思う。
作ってくれた人の愛の気持ちを食べるのが一番のごちそうなのだ。
おいしいは、愛なのだ。

いろんなことが重なって、おいしい、と感じるのだと思う。
おいしいもの
わたしは今は自分のことだけしかできてない。
体の声を聴きながら買い物に行く。レシピを調べる。
んで手間を惜しまず(手間をかけないんだが)おいしくいただく。
自分への愛を感じられる。

こんな積み重ねが、いつか誰かのための魔法に役立つと思う。


ちなみに今日は朝の9時から母のリクエストでたこ焼き器を使ったアヒージョパーティー。


ノンアルコールスパークリングで乾杯。凍らせたレモンを氷とともに入れる。うまし。でもグラスが小さすぎてわたしは母のお酌で忙しかった。
具材はもっと改良の余地があるけれど、何事もやってみなければわからないものだ。プチトマトは切ってはいけない。次回はマッシュルームとカマンベールチーズ、鶏もも肉も入れよう、など。
でもたこ焼きは温度調節も出来るし熱熱で食べれるしで考えた人天才であーる。

んでおやつにはBIGOTのパイ。

太ることは恐れない。
おいしいものを適量食べてたら適正なからだになるのだ。
とはいえエクササイズさぼってる。
気分じゃないから。
すべては気分なのよ。

そいではごきげんよう。あなたもおいしいものをお召しあそばせ♡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?