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これぞわたしの幸福


今更だけどお正月の振り返りを。

雪の中温泉宿へ。

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途中のローソンで(ものごころついてからは)初めて雪に触る姪。

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ミニ雪だるまを作ってみたり。

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そんなこんなで宿に着き弟家族と合流、温泉を楽しんだ後はお食事。

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このお宿、安いのに食事がおいしくて毎年泊まっている。今年もよろし。

食事の後は弟たちに姪を任せて妹と二人きりで温泉に入ることもできたし母も父も楽しそうで弟のこどもたちの成長ぶりも見れてさいこーだった。

翌日チェックアウト前に弟が、「今日俺たち違う宿泊まる予定だけどおねーちゃんたちも泊まる?」と聞いてきたので、「オゴリなら、、」と姉らしからぬ発言をしたが弟は気前よくおっけーとのこと。妹は旦那のご飯つくらなあかんから、、と(妹の夫のみ不参加だったので)というのでわたしが姪を預かるかたちで翌日も温泉宿に行くことになった。

しかし、さらにチェックアウトが近づいた頃、母方、父方の祖父母に会いに行くというミッションも加わり一同とりあえず兵庫へ舞い戻ることに。まずは母方の祖母の施設へ。母のゴリ押しで距離はとりつつの対面が叶い、祖母もたくさんのひ孫たちを見れて感動したものの、母の名前だけが口からでてこず母は少しショックを受けていた。祖母はわたしの名前だけはっきりと認識していた。わたしたち姉弟は母方の祖母なしには生きられなかったくらい思い入れがあるので元気そうな顔を見れただけでも嬉しかった。コロナの中オンライン面談が主流な中奇跡の対面だった。

次は父方の祖父母の家へ。90過ぎの祖父はひ孫たちを門の外から出迎え、「ようこそ、ようこそ、どうぞお入り」と顔をほころばせながら案内していた。祖父母の飼っているインコが超絶人気で、こどもたちは興味津々の様子だった。この光景を一番喜んで見えたのはやはり父だった。祖父、父、弟、弟の息子。四世代が集合した瞬間だった。

その後わたしは弟のファミリーカーに乗り、妹は父に家に送ってもらうため祖父母の家の前で別れた。そしてまた温泉宿へ向かう。姪は母(妹)と離れることになんの疑問も躊躇もなく、弟のこどもたちとくっついて遊ぶことに夢中になっていた。

宿についた頃には夕食前。お部屋にお風呂があったので入ろうとするが姪が「お湯が熱すぎる」と言って入ってくれなかった。ので断念。寝静まったら必ず入ってやる、と心に誓った。もったいないので。(ザ貧乏性)

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お食事はこれまた豪華。弟とお嫁ちゃんがカニアレルギー&あわびが苦手、というのでわたしが回収。

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で、堪能してたら姪が長すぎる食事時間に飽きてぐずってきた。最終泣かれたのでどうしたもんかと思っていたんだが、弟が「お姉ちゃん、任せて」と言って姪を担いで部屋に消えていった。私の手から離れて弟に連れ去られるときの姪の助けてと言わんばかりに手をこちらに伸ばして泣き叫ぶ姿に心を痛めつつも断腸の思いで託す。食卓に戻り高級食材をまた貪っていると弟が姪を連れて戻ってきた。涙でぐちゃぐちゃになったものの口を一文字に結んで耐えている模様。わたしの顔を見てまた泣き出したので今度は私が姪を連れて部屋に戻る。抱っこしながら揺れてると寝てしまったので姪を抱きかかえながら再び食堂へ。なにせまだ食べ残しているから必死。抱きかかえながらまた食べるわたし。弟が気を遣ってお酒を注いでくれる。

「さっきどうなったの、連れ去ったあと」

「あー、いつまでも部屋で泣き止まへんから、泣き止まないとお姉ちゃんのところに戻られへんで、って言ったら歯をくいしばりながら涙をこらえておねぇちゃんのとこ、いくゔ〜〜〜って言ったから戻ってきた」

おおおおお。これぞ男親。いや、男じゃなくてもいいんだけど、こういう芯のある方針が、誰かが悪役になってでも規律を教えるってのはこういうことかぁ。と、妙に感心した。

家族というのは社会の縮図と言うし、いとこも親戚もまた社会で、自分を中心に世界がまわるひとりっこでは体験できないことを体験させてあげられたなと。少々傷ついたかもしれないがこれができるのは血縁のある家族だけなのだし成長の糧になるに違いない、と感じた夜だった。

そのあと目覚めた姪はまた弟の長女と次女と走り回って遊んで、そのあいだにお嫁ちゃんと大浴場に行っていろいろと話した。いいお嫁ちゃんをもらって弟は幸せだなぁと言うと、とんでもない、わたしが彼を頼りにしているんです!と出来過ぎのお嫁ちゃん。そしてこの夫婦が円満なのはお嫁ちゃんが弟を尊敬して扱ってくれてるからだなぁと(まったく尊敬ポイントはわからないが)思った。じゃないと四人目できないよね。お嫁ちゃん妊娠中。

そのあと弟の長女の長くて美しい髪をドライヤーで乾かし髪を梳いてあげてたら

「わたしそろそろ髪の毛切ろうかと思うんだ」

「え、なんでもったいない!」

「だってママが毎晩梳かしてくれるけど大変そうだから」

なんと!

「だめだめだめ、ほんとに切りたいなら切ってもいいけどママのために切るのはだめ、こんなに綺麗なんだし、ママだって嫌だとは言ってないでしょ!?」

「うん〜〜〜」

この出来過ぎた長女、まだ小学一年生。まだまだ甘えたいだろうにこんなに気を遣えるのは末恐ろしい。自分が長女だけに自己犠牲と我慢がどれだけ後に自分への呪いになるかがわかる。いや、あの夫婦ならまた違うパターンもあり得るかもしれないが、できればそんなこと考えないで欲しい、と思うのも私の勝手なエゴなのだろうか、、と悩んだ。

長女は私と姪の部屋で一緒に寝たのだが、夜姪が寝かしつけるときにぐずった時なんか、「大丈夫?」と気にかけてくれる。「起こしてごめんね、寝てていいよ」と言うのだが姪が寝るまで寝かしつけのアドバイスもくれて一緒に起きていてくれた。感動通り越して本気で心配である。

そういや昼間に姪がわがまま言ったときなんかもぼそっと「いいなぁ〜○○ちゃんは、ワガママ言えて」と言い、若干冷ややかな目でいや、あれは呆れた顔だな、姪を見ていた。それを聞いてガビーンとならずにいられようか。胸が痛かった。多分自分を見てるみたいだったのだろう。今はわたしは幸せだけど、ここに到達するのしんどかったなぁってやっぱりどこかで思ってるのかってちょい反省。もっとこどもを信頼してあげなきゃですな!と、切り替えれたので心は楽に。だってわたしがおばさんとしているし!弟夫婦もその時その時のベストな子育てをしているんだしな。


翌朝まだ眠い体をひきづりながら部屋のお風呂へダイブ。こどもたちが寝ている間の至福タイム。

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部屋にお風呂があると子どもの状態もわかるし(大浴場に行くと今頃こども大丈夫かしらとか考えてしまうので)ほんとの意味でリラックスできてさいこーだな!と今思い出してもいい気分だ。

その後は弟に送ってもらい実家でがやがやとまた過ごしたあと、弟たちはもう一拍するとかでお宿へ戻っていきましたとさ。「おれこの道なん往復すんねん」って言ってたけどほんまそれな。いやいやほんと有り難いお正月でございました。みんなに会えて、みんな元気で、みんな笑顔で、素晴らしいの一言に尽きます。これぞ幸福、わたしの思い描いていた幸福だったのだなぁと現実化された光景にしみじみと思うのでした。


ごきげんよう。

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