気になる彼
出勤時、いつも到着が早過ぎて職場がまだ空いてないのでわたしは職場すぐ手前のベンチで一服する。
わざわざ道路に並行する川沿いの並木道に降りたところにベンチはあって、その3メートル前くらいにはお気に入りの彼がいる。わたしは彼に挨拶するのが習慣だ。
気付いたのはいつだったか、ベンチに向かって歩いてるとふとその彼が顔が目に入った。
彼はにはお髭があって目は飛び出し口を開けている。歯だってある。
とっても面白い顔をしているのだ。
ちょっと龍っぽい。松じゃないのにね。
蜘蛛の巣がたまにまとわりついてるのでたまには拾った木の枝で背伸びをしてとってやる。
彼はいつも空を見つめている。
ときおり彼の写真を撮る。
首には皺がある。そんなところもチャームポイント。
素敵なのでたまに職場の人や妹に写真を見せたりするのだが共感を得られない。
好みは人それぞれだものね。
妹にはおねーちゃん、誰も木なんか見ないで。やっぱ変やでって言われたんだが。
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