初体験「ご家族と一緒に説明を」(聞いたことない病気で入院 その2)

12月1日、職場に遅刻の連絡をして大きい病院へ。あまり聞き馴染みのない診療科「呼吸器外科」は呼吸器内科と同じ受付だった。時間が予約されていたのでほとんど待たずに診察してもらえた。

病状説明は家族と一緒に?それ、死ぬやつじゃん

診察室には、割とベテラン気な先生がいて、優しく話してくれる。一通りの問診、受診の経緯や自覚症状の有無を聞かれた流れで「ご家族の誰に病気のことを相談しますか?」と問われたので、何気に標準的な解答「夫かな?」としておく。

するとほぼ間髪入れずに「ご主人、いつ来れますか?」と。「検査が一通り済んだらご主人同席の上で説明させてください」と。

あれれ、ドラマで見たようなシーンだ〜、と思った途端に他人事のように思えてきて「死ぬような病気なんですか〜?」と間抜けな質問を投げると、先生、ちょっと間を置いておもむろに手を胸の前で肩幅より少し広めに広げると、「病気って言うのはね同じように見えてもここからここまでさまざまな原因があるんです。調べてみないとわかりません」と。即答で否定されなかったので、気が抜けてしまう。なぜかその時先生に言いにくいことを言わせた罪悪感を感じてしまい「まあ、今日交通事故で死ぬかもしれんし、人はいつ死んでもおかしくないですよねー」などと言いながら、頭の中は妙に冷めていた。

つづく

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