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詩/筏(いかだ)

体という筏に乗って
下っていく

いつ降り止むとも知れない雨が
心の森に大木を育てる
その歩みがどんなに遅くとも
千年杉のように
よく雨に打たれたものほど
大きく育つ

もう駄目だと
うつむいたままでいい
その足元に
お前を支えている星がある

光は予期せぬ時に届く
構えを捨てて
流れるにまかせる

2002年6月

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