おなじだよ、じぶんさがしちゅう

#映画すみっコぐらし
#すみっコぐらし

ネタバレ下に書いてます。








事前にネタバレ読んでたのに、最後はもれなく大号泣。エンドロールでひよこ?に駆け寄るぺんぎん?ひよこでまた泣いて。
ひよこ?がすみっコ達に出会うまでどんな気持ちでさまよっていたのか考えただけでもう…

他方私達の生きる現実世界におけるネットやSNSにもこの映画と似た側面が有って、大多数の人はひよこ?やぺんぎん?みたいに自分は何者なのか分からなくてもまず生きていかなきゃならず、日々過ぎゆく中でときおり眺めるネットの中の世界-別の誰かの人生は、文字と画像だけで表されるそれこそ絵本を読むようなもんで。
実在して繰り広げられているはずなのに、自分のいる世界とは交わらない次元での物語。
だから、リアルの仲間に出会えないひよこ?みたいに自分の居場所となかまを望んでは涙をこぼし、ぺんぎん?みたいに孤独な誰かを助けたくて奮闘してみるけれど、よほどの奇跡が起きない限り2つの世界は繋がらない。
そんな事十分過ぎるくらい分かっている。
それでも絵本の中-画面の向こうにいる人にこちらの心が届き、ハッピーエンドを迎えるまでを願わずにいられないのだ…ちょうどすみっコ達がひよこ?の周りに緑を、畑と家を、自分達そっくりのひよこを描き加えたみたいに。

今回「逆詐欺映画」と言われたくらい話題になったのは、自分自身ですらあやふやなのに、越えられない「壁」の存在と、壁の向こうの世界・住人に思いを馳せる事をやめられないからなのだろう、誰しもが。

泣き過ぎて鼻が詰まっちまったぜ、ふん。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?