十二国記 十八年の末にやっと逢えた

#十二国記  以下ネタバレ全開で書きます
未読の方はご注意









・他の人も書いているけど、3巻で上げておいて4巻で一気に地の底に叩きつけられる絶望感
残りこのページ数で本当に終わるの!?とハラハラしながら祈る気持ちで読んだ
ただよく考えたらあの絶望が無いと隣国から援護射撃する意味が無くなってしまうなあ、とも
・泰麒が強くしたたかに成長
角が無い分、そして血穢の地獄を潜り抜けた分可能となったセオリー無視の行動と考え
18年間の沈黙は規格外の麒麟像を創り出すためだったと勝手に解釈。逞しくなった泰麒を見れただけでも読んだ価値が充分有った
「麒麟も人を殺める。自分の手を汚していないだけ」との視点は彼でなければ持ち得なかっただろう…「魔性の子」の時からここに至るまでの構想がすでに小野主上の頭の中に有ったとしたら天晴、いや天啓としか言い様が無い
・阿選の動機、琅燦の行動の謎は…こちらは正直18年間のうちに市井の民の想像力(SNS)が天(出版元)を超えてしまった感がある
阿選の考えている事は中身がこれなら細部を描かない方が逆によかったのと、琅燦はいくら黄朱でも興味だけでここまで一国を混乱させて良いものかとモヤモヤ
いっそ琅燦は何かしらの密命を帯びている/はたまたいっそ阿選と琅燦合わせて1人のキャラでもよかった
・驍宗の7年間も『宝島』を読んだ後では既視感が拭い去れない。お手玉が流れに乗って辿り着くのと妖獣を捕まえるところは面白かった
・巻末の国史の最後1文はあれで良い。が、項梁と国帑の伏線は3巻で盛り上がった分不完全燃焼感が…
・死んだ人よりも呆けた人達の方が悲しい。特にある人物
・最後の最後に泰麒の血穢を除去しに行く描写は正直やっつけっぽかった。無くてもよかった
・六太と泰麒を会わせてやってくれ…
・ここまで情報が出てこない舜がすごく気になる
ムチムチ天然お姉さん女王+ギャル系ちょいヤン系で無気力怠惰な麟との姉妹的主従関係を妄想

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