【名古屋市中川区】尾頭橋駅前に広がる遊郭跡を歩く
街歩きが好きな方ならご存じとは思いますが、名古屋市の遊郭跡と言えば中村区の大門の中村遊郭跡が有名です。しかし大門は古い妓楼跡は次々と取り壊され、2022年現在ではソープランドに転用された施設と老人介護施設に転用された数件を残し、ほぼ壊滅状態となっています。
一方で今回ご紹介する尾頭橋。中村遊郭が知名度が高いためあまり知られていませんが、かつて遊郭跡「八幡園」として大変賑わったそうです。尾頭橋は大門と違い、風俗街やソープ街にはなっておらず、名古屋駅と金山駅に挟まれた静かな住宅街となっています。こちらも妓楼跡はかなり数をへらしておりますが、中村遊郭よりもこちらのほうがかつてを姿を残した建物が残っているようで、今回訪問してきた次第です。
尾頭橋はぶっちゃけ何もありません。別に遊郭跡が観光地化されているわけでもなく、尾頭橋駅前には商業施設は皆無。駅前広場すらなく、駅目の前は人っ子一人いない公園となっています。大半の人は、尾頭橋駅改札を出たら左へ曲がりウィンズ名古屋へ向かいますが、私のようなごく一部の街マニアのみがこの公園を通り抜け尾頭橋の住宅街へ向かいます(もちろん、この駅が最寄り駅の人も多いです。)
遊郭跡に向かう前に、レトロな街が好きな方は要チェックの温泉、八幡温泉に立ち寄ります。銭湯ではなく温泉と名乗っているのがいいですね。
古めかしいコインランドリー。外観の錆っぽさが時代を感じます。ここ八幡温泉は昭和4年建築(口コミ情報より)とのことで、戦争も潜り抜けた歴史ある銭湯とのことです。
さて、八幡温泉を南に少し歩くと大きな公園があります(駅前の公園とは別の公園です)。八幡園の中心部に位置する尾頭橋公園周辺に、妓楼跡が多く残っていますので、有名な建物を紹介していきます。
尾頭橋の遊郭跡の様子、いかがだったでしょうか。
尾頭橋の妓楼跡も老巧化は著しく、いつ取り壊されてもおかしくない建物も多いため、この目で確かめておきたい方はお早目の訪問をおすすめします。なお、今回紹介の遊郭跡とともに、尾頭橋全体の様子と隣のナゴヤ球場周辺の様子をYoutubeで動画公開しておりますので、もしよろしければ今回の遊郭跡の様子を動画でもご覧頂ければと思います。
それでは、また。みそどんでした。