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グラドゥスアドパルナッスム博士って偉人ですか?

ドビュッシーの有名な曲『グラドゥスアドパルナッスム博士』実はこれ人名ではありません。

パルナッソスへの階梯という意味のラテン語。パルナッソス山は芸術や学問の聖地
(wikiより引用)

パルナッソス山…ギリシャに行った際には登ってみたいものですね。


ところで、なぜドビュッシーは曲名に博士なんて付けたんだろうと思いませんか?気になりますよね?調べてみました。

ピアノが上流階級から大衆のものへ変遷してきた時に、ピアノ練習曲の必要性が高まっていました。その揺籃期に、クレメンティという方がが『グラドゥスアドパルナッスム』という練習曲を作ります。それを聞いた上でドビュッシーが娘の練習姿をみて作った曲こそ「グラドゥスアドパルナッスム"博士"」です。

"Doctor" Gradus ad Parnassum


この"博士"を付けた事で、ひたすら機械的に実験をし続ける研究者のようなイメージを持たせたかったのでしょうか。「練習曲なんて芸術じゃないよ。退屈なものだ!」など怒り、際立たせていたのかと思うと面白いですね。しかし、ドビュッシー自身も晩年に練習曲を出している事も忘れてはいけません。これが最も笑うべきポイントかもしれないですね。



突然ですが、ここで一句

娘の背
博士になりゆく
時代かな



それでは。

参考にした資料
練習曲を登山に見立てたクレメンティ 大げさな題名を皮肉ったドビュッシー
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.j-cast.com/trend/amp/2018/04/11325881.html%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAe7Vv6HB55voJrABIA%253D%253D

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